やっとピンときた話。
先日はちょっとまずかった。
昼間にうまくいかないことがあって、日が沈むにつれて自分も夜になっていった。
深夜になると「連れだしてほしい」という抽象的な望みまで浮かんできた。
本当に外出したりはしないけど。
私は、過去のことを忘れられないタイプで、それも影響しているのかどうかわからないが、悲しみ、感動、怒りなどの心が揺さぶられる状況が非常に苦手だ。感動映画などをうっかり観てしまうと、夜は眠れなくなるか夢に見るか数日間落ち込んだままになる。
そういうことが嫌なので、バラエティと推理ものしか受け付けていない。
ある映画を友人と観に行き(もう15年以上前)、その本編中に10回は泣いたと友人に報告すると、「どこに泣くシーンがあったのかわからない」と戸惑っていた。
実のところ、私もなぜ涙が出たのか説明できなかった。
涙を流すとストレス解消になるという。
その説を信じていない。
なぜなら、涙した後もその原因によって、私は水分を吸ったように沈んでいくからだ。
これも10年ほど前。
仕事に疲れている私に、別の知人が感動する映画やドラマでも観て泣いた方がいいとアドバイスをくれた。
「感動したり、感情が揺れると余計に疲れるからー」
と軽い感じで話したところ、
「・・・やばいね」
と言われ、
「あれ、私ってやばいの?」と不安になった。
https://note.mu/senomoriao/n/naabce79193a4
そして先日、自分の思いをそのまま書いていたところ、突然涙が流れ始めた。ぼとぼとに。
自分の言葉を書きながら、それで泣くなんて、この方がよっぽどヤバイ奴だよと思った。
書き終わったころ、私は軽くなっていた。
何も解決していないのに。
「これはすごい!本当にスッキリするんだ」
と、夜中に一人で静かに実感していた。
本当だったのか。
涙を流す方法を間違えなければ、これからも解消法となるかもしれない。
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