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ラブ フロム ナカマ


サンボマスターは知っていた。


曲をちゃんと聴いたことがあるのは
「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」
くらいだったけど。
当時から好きな感じだった。


Twitterとかで
ボーカルでフロントマンの山口隆さんを
見かけていた印象は
おとなしくて真面目な人。



ところで、サンボマスターが20周年記念で
トリビュートアルバムを発売した。
私は個人的にカバー曲が好きではないので
今までなら興味を示さなかっただろう。



私はサカナクションと岡崎体育のファンだ。
2組とも参加している。
今回はサカナクションではなくて山口一郎個人名義ではあったが、
購入を我慢することができず、
ライブDVD付のものを手に入れた。



思っていた何倍も素晴らしかった。
体育さんは中途半端な歌唱力と自己評価されているが、
やっぱり私は声が好きだし、
ずっと聴いていたくなる素敵な歌だと思う。
(二人ぼっちの世界)


一郎さんは本当は他に歌いたい曲があったようだが、
この曲も「山口隆さんはさすがだな」と思って
選んだらしい。
歌詞を読んで、確かにさすがだなと思った。
(美しき人間の日々)



2組ともアレンジが美しくて
聴いていてすごく心地良く、
何回も聴いたし、
また原曲も聴いてみたくなった。



そして、自分の知らなかったアーティストの良さが
存分にわかった。
さらにサンボマスターの楽曲の良さも。
身近な言葉でストレートにぶつかってきて
救ってくれる気がした。
音楽はもちろんだけど歌詞にすごく力がある。




特に、「ロックンロールイズノットデッド」の歌詞が
刺さりたおした。
曲を通して全部ではあるが、特に以下の部分。

誰にも言えない孤独だとか
君の不安を終わらせに来た



私はサンボマスターのライブを見たことがないので、
楽しみにDVDを再生してみた。
副音声はまだ聞いてないけど、
想像以上に熱いライブだった。



おとなしくて真面目だと思っていた山口隆さんは
間奏で歌詞以外のことをずっと叫び続けていた。
曲でもMCでも、私は何度も涙した。
そうか、そこにいていいのかと思った。



あまりにも真面目で、
正面にドーンと立ちふさがっていて、
みんなの思いや存在を受け止めようとしていて、
この人たちは大丈夫なのかな。倒れないのかな。
と心配になるほどだった。



このアルバムを聴いたあと、
私は口癖を変えようと思った。
「本当に最低なやつだ。調子に乗るな。私は何もできない」
これを
「私は絶対に生きるし、私は私が大好きだ」
に。単純バンザイ。



にわかもにわかですが、
サンボマスター最高です。



『サンボマスター究極トリビュート ラブ フロム ナカマ』
サンボマスターが少しでも気になっている方、
ライブDVDついているやつが本当にオススメです。



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