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10年かかって好きなことを好きと言えるようになった

皆さんの自己紹介リレー、楽しく読ませていただいていたので自分も書くことになりどきどきです。

少しお付き合いいただけると嬉しいです。

<自己紹介>
名前:よねだあいこ 奈良生まれ奈良育ちで、京都の学校で中高大の学生生活を過ごしました。
経歴:メガバンク(法人営業・海外赴任・本部・組合)→ 外資系組織コンサル、副業でキャリコン、カウンセラー
趣味:歌うこと。最近YouTubeはじめました(『あいこのすきなうたたち。』というチャンネルです)
目指していること:健全な自信を持つ人を増やすこと

<自由人の多い環境での学生生活>


私は、中高大とエスカレーター制の学校に通っていました。
小学生の頃、高校受験に苦しむ姉を見て、高校受験よりライバルが少なそうだと思い中学受験することを即決。近所の学校を受けるつもりでいたのですが、偶然知った学校に惹かれてその学校を受験しました。

その学校は自己推薦という、自分の特技を自分でアピールする変わった受験方式がありました。
私はずば抜けて得意なものはなかったけれど、それなりに得意なことは多かったので、当時持っていた表彰状をかき集めて応募し、合格しました。
その結果、色んな分野で活躍する子が集まる個性豊かな環境で思春期のすべてを過ごすこととなりました。スポーツ、音楽、美術、語学など様々な領域に特技を持つ子が集まり、まさに多文化共生といった環境でした。
今思えばかなり珍しい環境だったのだと思いますが、そんな多文化の環境が自分にとっての常識となりました。

この頃から私は歌が大好きで、バンドのボーカルをやったり学内のステージで歌ったりと、人前で歌うことの楽しさを覚えていきました。
また、私は少しややこしい家庭環境で育ったためか、本音を口にだすことを避ける習慣が身についていました。そんな自分にとって、歌は自分の本音や想いを消化できる大切な場でした。

<初めて感じた文化の違い>


社会人のスタートは銀行でした。
期待いっぱいで入社しましたが、そこで感じたのは文化の違和感でした。
優しい人や愉快な人は沢山いましたが、些細な振る舞いや意思決定の仕方、発言の仕方などなど、あらゆる面で違和感がありました。これまで自分が思っていた「常識」との乖離に戸惑いました。
その違和感が自分の育った環境の文化の違いからくるものだとは全く思わず、自分が未熟だから馴染めないんだろうと考え、必死になって周りに合わせました。

また、この頃職場の先輩に、大学時代はどんなサークルに入っていたのかと聞かれたため、音楽サークルでボーカルをしていたと答えたところ、「ボーカルだなんて目立ちたがりじゃん」と言われ衝撃を受けました。ボーカルってそんな風に思われるのか…とショックを受け、歌うことをやめました。

日々揉まれながら過ごすうちに、環境にも溶け込めるようになりました。段々と仕事も楽しくなっていきました。
そして、入社4年目の頃にイギリスのロンドンに1年間赴任することになりました。

<海外での葛藤>


ロンドンの赴任期間は、1年間というタイムリミットがあったため、とにかくその期間にできる最大限のことをやろうと奔走しました。

仕事内容は通訳のようなことが多く、現地と日本の本部の橋渡しの役割を担っていました。
単にやりとりを訳すだけでは、主張が食い違ったまま平行線で議論が進まないので、双方の立場の考えを理解し仲介できるようになるため、専門書を何冊も読み込んでとにかく必死で勉強しました。必死に働くうちに、上司や同僚から高い評価を受けるようになりました。

その一方で、当時単身赴任だったことから、一部の日本人からは「家庭より仕事を優先するだめな嫁」と言われていました。(いつの時代の話?と思うかもしれませんが、本当に面と向かって「旦那さんがかわいそう」「旦那より出世したら家庭がうまくいかないよ」などと言われることがしょっちゅうありました。令和がはじまる直前の頃の話です。)

あまりに落差のある評価を両方受ける日々が続いた結果、どれだけ努力して評価されても「どうせ私は良いお嫁さんができないだめな人間だ」と思うようになり、苦しみました。

<自己肯定感激下がり期からの復活>


1年の赴任期間を終えて帰国した頃には、私の自己肯定感は底をついていました。
人と会う時には、また責められるんじゃないかと怯え、頑張りを讃えられると罪悪感を覚えるようになっていました。

そんな時、当時通い始めたパーソナルトレーナーの、人への関わり方のスタンスに感銘を受けました。
勝手にジャッジすることは決してせず、丁寧に話を聞き、その人が自信を持てるようになるまで信じて伴走するトレーナーの姿を見て、自分もそんな人間になりたいと思うようになりました。

そんなトレーナーのサポートもあり、長い期間をかけてようやく自分を頭ごなしに否定する習慣を見直せた頃、「かつての自分のように、理不尽に自分を否定してしまう人をサポートしたい。もっと健全な自信を持つ人を増やしたい。」と考えるようになりました。

そんな時に偶然広告でキャリアコンサルタントという職業を知り、これだと思いました。

頑張ってきたのにその頑張りを自分で認められない、気持ちを口にすることは悪いことだと思ってしまう、そんな人の支援がしたいと思いキャリアコンサルタントの資格を取得しました。

そして、資格取得後、副業という形でキャリアコンサルタントの活動を始めました。

<ようやく音楽が好きだと言えるように>


キャリアコンサルタントの資格取得後は、個人のキャリア相談の他にも、自己理解のワークショップ開催などの活動を行ってきました。

また、「健全な自信を持つ人を増やしたい」という思いを自社の社員に限らずもっと広い意味で実現したいと思い、8年半勤めた銀行から外資系の組織コンサル会社に転職しました。

自分の気持ちに耳を傾けながら進路を選択し、人の想いに向き合う仕事を続けていくなかで、ようやく私自身も「そろそろ歌が好きなこと、認めてもいいんじゃないか?」と思えるようになってきました。
自分に自信を持てなかった過去の私は、子供の頃から心の拠り所だった歌を遠ざけましたが、健全な自信を大切にする今の自分にはやっぱり歌が必要だと思えるようになりました。

好きなものを好きだと言えるようになるまで10年もかかってしまいましたが、何年かかろうと自分に向き合うことに遅すぎることなんてない、と今なら胸を張って言えます。

<言葉と本音との付き合い方を考えていく>


勤め先での仕事でも副業のフリーランスとしての仕事でも、人が自分の想いを探り、言葉にする場面に触れることが多いです。
想いを言葉にできた時や、自分を少し理解できるようになった時、その人の自信が育っていくように思います。

昔からの習慣はそう簡単になくなるものではないので、私はいまだに心の奥底にある本音を人に話すことに抵抗があります。
でも、言葉に救われた経験も、たくさんあります。
だからこそ、私はこれからもそれぞれの人の“言葉と本音との付き合い方”に関わっていきたいと思っています。そして、言葉を使い自分の心を知っていくことで、健全な自信を持てる人を増やしていきたいです。

「本音を言葉にする=自分の核心をとにかくすべてさらけだす」ではなく、
「本音を言葉にする=自分の心の構造を理解し、人に見せても大丈夫なところ・自分で触れても大丈夫なところはどこかを理解し、選択できるようになる」ことだと思っています。

これからも生きていると色んなことがあるのでしょうが、言葉を大切にし、想いを大切にする人間でありたいです!

お付き合いいただきありがとうございました!

====お知らせ====

弊社せんのみなとは2024年5月2日㈭にキャリアツーリズム®福岡の街歩きプログラムを実施いたします。それに先駆けてキャリア開発プログラム(1か月を予定)を4月半ばより開始いたします。
2021年3月の創業以来、千葉県香取市の古民家のプログラムを皮切りに、和歌山県の熊野古道、宮城県の南三陸と「非日常体験で行うキャリアプログラム」を広げてきました。
・自分らしい転職を成功させた人
・起業の道を選び自信をもって日々を過ごしている人
・現職にやりがいや楽しみを見出し日常が非日常になった人
など多くの人が輩出されてきました。
皆様、共通していたことは「今回こそは…」と一歩前に進むためにキャリアツーリズム®を活用してくださったことです。
旅の終わりは、自分らしい人生の始まり
4月半ば開始のプログラムも自分らしい人生の始まりとなる、旅の終わり(福岡の街歩きプログラム)をご用意いたします。
続報を随時出していきますので是非noteのフォローをお願いいたしますm(_ _)m

<想定スケジュール>
3月下旬プログラム参加者募集開始
  ↓
4月17日㈮プログラム配信開始
※キックオフ会は4月15日㈬夜を予定
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4/17-5/1オンラインテキストプログラムの受講
  ↓
5月2日㈭キャリアツーリズム®福岡 街歩きプログラムへの参加
  ↓
5/3-5/23オンラインテキストプログラムの受講

上記スケジュールを予定しておりますが、変更の際は随時こちらにてお知らせいたします。本来2ヵ月かけて自分らしい軸を探すプログラムですがGWに合わせて短期間バージョンで実施いたします。9月からは新しい環境で…という方に短期間で自分らしい軸を見つけ、行動していく方法をお届けします。

<最後に>


冒頭の自己紹介で書かせていただきました『あいこのすきなうたたち。』というYoutubeチャンネルを紹介させてください!

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