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【読書感想話】香水の妄想と読書感想の話[満願/米澤穂信著]

 友人に借りた本を読んだ感想。
自分で選ばない本を読める事、最高の体験だとは思わんかね。わたしはそう思う。

[満願/米澤穂信]
 詰将棋みたいな……読書だなと思った。
人の死ぬ話、苦しむ話、別に平気なはずなんだけど、読むのに珍しく苦労した。
 真っ直ぐ進まない感じがあるのだ。
情報の細やかさと適切なタイミングで型に嵌っていくようなぎっちりとした質感で、人生の厭さが綺麗に嵌められたパズルみたいだった。
 スライドして絵を完成させるタイプのパズルあるじゃないですか、あれ。あれのような感覚がある。じわじわとセピアから実写色がついていくような物語ですごかったなぁ。一回嵌めたら二度と外せないピース。モチーフとして出てくるものにしても、重要な場所にしても下調べして納得がいくものだけを詰め込んだという輪郭の補強力というか、説得力があるお話ばかりで終焉に向かう度に膝を打つ。ああ、そうするしかないの、わかるわ……になる。そして、そんな選択しないでほしかったなと登場人物たちの事を少し残念に思う。
 短編で映像化したらどれもミステリというよりホラー的な怖さが浮き彫りになる、匙加減難しそうと思った。
 氷菓の原作者さんなんだね。アニメだけ前に視聴しましたけど、可愛い絵柄でいかにも学園青春萌だよって感じの売り出し方(そうか?)の割に内容の物語内部にある人物の味すごいなと思った記憶がある。
 えるたそとか、住んでいる街の閉塞感と終わりに向かってる街感を語り出した時びっくりしたな、そういえば。連峰は晴れているかみたいなタイトルのお話が好きでしたね。言葉の残り方がすごい。シリーズも読みたいな。また積本が増える……家の底が抜ける……。
 満願は各種タイトルも読み終わるとちゃんとピースとして起動してて、短い言葉なのにすごく味があってかっこい……すご……になりました。面白い。全部面白い。ミステリって面白いね!もっと読みたいかも!になる。でもくらっちゃうのでめっちゃちょっとずつ読んだ…疲れた。5日くらいらかかった。面白くて読み進めてるのに、早く満願から解放してくれ……とすら思った。
どれも胸糞悪くて息苦しいのにどこかスッと入ってくる、そんなお話だった。
 死人宿が好き。

追記:満願に調布の深大寺周辺が出てきて嬉しかったそういえば。
 関東エリアにあまり色々行けてる訳ではないけど、行ってみて一番馴染んだというか、歩いていていいな!ここら辺!と思った町だったので。
 鬼太郎喫茶に行くのが目的だったのですが、あの辺のあの感じはとても良い、でかい植物園もあって。歩くのに楽しい街だと思います。
 偶々本を貸してくれた友人と深大寺へ行っていたので、話の中に出てきたから本を貸してくれたのかと思い聞いたら「そうだっけ?」と言われてしまった。違った。深大寺行ったことは覚えていたみたいだったので昔話に花が咲きましたね。
 あの辺は岐阜っぽいなぁと思いながら巡った記憶がついでに呼び出されてよかったですね。
似ているのは地域性なのだろうか?地方に行けばどこでも岐阜に似ていると思う訳でもないし不思議だ。
わたしは色んな街に岐阜を求めている。岐阜のことがかなり好き。

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香水のお試しセットを買ったので感想…じゃないな妄想。
osaji オールドパルファムエクスペリエンスセット2ml×3種
オタクな理由で(お察しください)蔦薔薇の匂いを嗅ぎたくて、香水を買った。
普段香水をつけないので、なーんもわからんアホ感想妄想になっちゃった。
成分とかどんな香りとかかは公式サイトにアクセスしよう!な!それか、お洒落なコスメアカウントとかに見に行こう!ここでは何も得られないから。
よろしくお願いします。

https://osaji.net/special_products/eaudeparfum_wild_rose/

3本セット。好きな匂いがあったらボトルで買いたいよ!?

[no.5]
甘〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!蜂蜜とか、ベビーパウダーみたいな柔らかい甘い匂いする。アカチャン?????アカチャンいる??????優しい、レースカーテンがふわってなる午後って感じの絵が浮かびます。光でチリがチカっと輝くあれ。残り香にめちゃめっちゃ美人なおねいさんがいたので、このアカチャンのいるご家庭のお隣に美人おねいさん(おにいさんでも可)が住んでると思う。わたしもその近くに住みたい。部屋空いてないですか?空いてない?……そう。

[no.9]
森林!!!!!針葉樹林の多い少し涼しく湿った雑木林を抜けたところに白い野薔薇の花園がある!!!!って香り、まだ霧が晴れてないかも。四駆の車から降りて砂利をザリってする編み上げブーツの安全靴を履いた不機嫌な男がいるシーンが浮かぶ。これから何か起きるハラハラと甘い茨の香りで気が遠くなりそう。最高。一波乱あれ。

[no.18]
小学五年生、夏の夕暮れ、風呂上がり…….!まだ日は沈んでない。めっちゃ爽やかな風が少し濡れた髪を乾かしてくる。体の水気をとったら、ベビーパウダーをパタパタはたいてさ。この後お祭りに行くために、浴衣に袖を通すよね!?おばあちゃんが夕飯用に枝豆を茹でていて、ちょっとだけ摘んでいけば?って少しくれるシーンが浮かぶ。んで、後でばあちゃんのお気に入りだった色の紅をさしてくれる。夏祭りに行きてえよ……神社の階段を上ったら、瓶のラムネ飲んだり、ガチガチに固めてあるかき氷のシロップ色がついた舌を友達と見せ合って笑いてえよ。助けてください。


おわり。

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