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【FE修了試験R06年01月】60問の解説リンクと必ず正解すべき問題



現在の科目Aの過去問は、修了試験(以前の午前免除試験)に切り替わり勉強法は少しぼんやりしています。

「基本情報技術者ドットコム(過去問道場)」さんは、令和4年以降は修了試験4回分から厳選した問題のみになり、全ての問題の解説はされていません。

IPA公式の「修了試験」で演習している勉強熱心な方は、「令和5年の12月の解説がない!」とモヤモヤしちゃいませんか?

実は、修了試験の問題は本試験からの流用なので、解説は探せば見つかるんです。しかし基本情報技術者からは50%、42%は応用情報からと幅広く、イチイチ解説を探すのはすごく手間。2~3時間はかかります。

このNoteに以下3点をまとめました。

  • 修了試験60問の解説サイトへのリンク

  • 解説サイトとは別の視点での解説を追加

  • 私の無料Noteへのリンク

科目Aを落とすのは、ITパスポートの勉強が足りていない可能性すらあります。

特ににギリギリで合格された方、1ヶ月以内で付け焼刃合格された方は苦労しているでしょう。私の専門学校の学生さんと全く同じ症状です。

各問題にマーキングもしました。

  • ★【IP】:ITパスポートからやり直し!

  • ★:基本情報技術者の学習が不充分

  • ☆:科目Bや今後のために解けるようになるべき

以上の問題が解ければ、余裕を持って科目A合格。科目Bに集中できます。

私の試験対策授業のノウハウを詰め込みました。「しっかり学習をしたい方」だけのお役に立ちたいです。

申し訳ないですが、このNoteは有料です。1か月以上の時間をかけ、私も「仕事」として作成していますのでご理解頂けると幸甚です。

目次と10問まで無料公開します。

それでは始めましょう。




修了試験R06年01月(R05年度01月)



問01★【IP】

解説サイト:基本情報技術者平成14年秋期 午前問4

コンピュータならではの誤差をまとめます。

ひとまず、桁落ち・情報落ちは必須として、残り2つはお好みで覚えてください。

  • 桁落ち:絶対値がほぼ等しい数の差を、計算したときに発生

  • 情報落ち :絶対値の非常に大きな数と小さな数の和・差を、計算したときに発生

  • 打ち切り誤差:無限に続く数などの計算を途中で止めたときに発生

  • 丸め誤差:表現できる範囲に収めるために、切捨て・切上げ・四捨五入をしたときに発生

  • 桁あふれ誤差:コンピュータで表現できる範囲を、超えたときに発生(オーバーフローアンダーフロー

「修了試験R05年度06月(基本情報技術者平成20年秋期 午前問4)」の類似問題です。



問02★【IP】

解説サイト:基本情報技術者平成20年秋期 午前問8 

場合(P)や組み合わせ(C)は公式を覚えましょう。ノートの裏表紙に書いておいて、テスト前に付け焼刃しましょう。


また、4個や3個での計算例やイラストも書いておくと良いですね。いざとなったら試験中に導けられると良いですね。私は暗記が苦手ですし、公式の覚えミスが不安なので確認しています。



問03

解説サイト:応用情報技術者平成29年秋期 午前問2

解説の通り、かなり時間を使いますね。時間を掛ければ解けますがーという問題。

とりあえず勘で答えておいて、一周してから改めて解くのが良いですね。3問目の所為で残り57問にしわ寄せがくるなんてバカバカしいですから。

そういえば今回は論理回路(AND・OR・NOT)の複雑な問題が出ませんでした。今後はBNFと論理回路のどちらかが出るのかもしれません。



問04★

解説サイト:基本情報技術者平成25年春期 午前問4

パリティとは、データの中の1の個数を、偶数個か奇数個かになるように付け加える手法です。データを受信した時に、データに間違いがないかが分かります。

例えば、奇数パリティの場合。1の個数が偶数なら1、奇数なら0を付加します。幾つか例を出しておきますね。

  • 送るデータが000の時、1が偶数個なのでパリティは1、よって最終的に送るデータは0001

  • 送るデータが001の時、1が奇数個なのでパリティは0、よって0010

  • データが010の時、パリティは0、よって0100

  • データが011の時、パリティは1、よって0111

水平パリティや垂直パリティは、データを2次元に並べて、縦や横に、0や11の個数を数えてパリティを算出します。詳しい図はドットコムさん(基本情報技術者平成25年春期 午前問4)をどうぞ。


他にも、R05年度06月問17(基本情報技術者平成15年秋期 午前問49)のような、チェックディジットやCRC方式(巡回冗長検査方式)の計算問題で出ます。計算式は問題文に載るので、その場で理解して解くでOKです。



問05★【IP】

解説サイト:基本情報技術者平成15年秋期 午前問13

キューとスタックは、イラストで覚えておきましょう。

この問題での「スタック」は、最後(Last)に入れたBが、先(First)に出ていますね。よってLIFOと云えます。


R05年07月問5(基本情報技術者平成26年春期 午前問7)のような、計算問題も良く出ますね。


さて、FIFOやLRUは、ページングアルゴリズムでよく出題されます。

  • FIFO:先に入ったデータから先に出ていく

  • LIFO:最後に入ったデータから先に出ていく

  • LRU:最近使われていないデータから出ていく

  • LFU:頻繁に使われていないデータから出ていく


この問題は、スタック/キューとページングアルゴリズムの2つの知識を組み合わせて難易度を上げていますね。



問06★【IP】

解説サイト:基本情報技術者平成15年春期 午前問14

「mod」は大丈夫でしょうか?「割った時の余り」です。

例えば、5 mod 2 = 1 (5 ÷ 2 = 2 ・・・1)。

よく「再帰関数」の問題などでも見かけます。


なお、違う入力値のハッシュ値が同じになってしまう衝突を、シノニムと云います。用語問題で出るので覚えておきましょう。



問07★【IP】

解説サイト:基本情報技術者平成26年秋期 午前問8

ここでは、HTMLとXMLを押さえます。

HTMLは、Webページの構成を記述します。

今見ているNoteもHTMLで書かれています。chromeだったら右クリックして「ページのソースを表示」や「検証」をしてみてください。ごちゃっと出ます。

HTMLは、「<p>段落の文章</p>」のようにタグ(pとかaとかdivとか)で囲んで役割を支持します。なお、背景色などの装飾はCSSで記述するのが一般的です。


XMLはHTMLと似ていて、データ構造を記述します。よく問われるのは「利用者がタグを定義できる」点。利用者が「ori-pタグを作ろう」と定義できます。

なお、HTMLもXMLもSGMLから生まれました。昔の問題ではよく問われていました。最近は見ない気がします。



問08★【IP】

解説サイト:基本情報技術者平成19年春期 午前問19

クロックとは、動きを制御する手拍子のようなもの。

コンピュータで「CPU 1GHz」だったら、1秒間に10億回の手拍子に合わせて各装置が動いていると考えてください。すごいですね。

コンピュータの計算や制御の「命令」は、1クロック(1手拍子)で終わるとは限りません。

今回の問題は「aに6クロック必要、cに4クロック必要・・・」と計算していきます。

なおクロックの記述は2通りで出ます。

  • クロック周波数・・・1GHzなど

  • クロック周期・・・1n秒(ナノ秒)など

どちらも同じことです。

クロック周期 = 1/クロック周波数

補助単位の対応を知っておいても良いですね。

  • ギガG と ナノn

  • メガM と マイクロμ

  • キロk と ミリm

>>指数計算の解説Note<<



問09★【IP】

解説サイト:基本情報技術者平成23年春期 午前問12

メモリや記憶装置関連の用語をまとめます。

まずは、記憶装置及び装置間の速度差を埋める装置。

  • CPU:最も高速。人間の脳みそ。

  • キャッシュメモリ:CPUと主記憶の速度差を埋める小さい記憶装置

  • 主記憶(メインメモリ):CPUで使うデータを保存。机の上。

  • ディスクキャッシュ:主記憶と補助記憶の速度差を埋める記憶装置

  • 補助記憶:HDDやSSD。机の引き出し。

他に、主記憶の領域不足に対応して、補助記憶の一部を間借りする「仮想記憶」もあります。装置ではありません。仮想記憶では、ページ置換えアルゴリズム(FIFO, LIFO, LRU, LFU)の用語や計算問題もでますね。


次に、装置へのアクセスの工夫をまとめます。

  • ライトスルー/ライトバック方式:キャッシュメモリと主記憶の内容を一致させるタイミングの違い。スルーは常に同期、バックは主記憶の変更をあとでまとめて行う

  • メモリインタリーブ:主記憶装置をバンクに分け、並列アクセスによって高速化を図る


次に、トラブル絡み。

  • メモリリーク:プログラムが確保した主記憶の領域が解放されず、利用可能領域が減少する現象。再起動やメモリコンパクションで対処。席取りのハンカチがずっと机にある状態です。

  • フラグメンテーション:主記憶や補助記憶に書き換えが繰り返され、空き領域が細切れになっている状態。散らかった状態です。

  • スラッシング:主記憶が間借りしている仮想記憶(補助記憶)へのアクセスが多発して、速度が落ちる状態。


最後に、トラブル解決法。

メモリコンパクション(ガーベジコレクション)は、細切れになった空き容量を連続した一つの領域に整理すること。散らかった引き出しをトントンして、大きなスペースを作ることです。補助記憶の場合は、デフラグと云うこともありました。



問10★【IP】

解説サイト:基本情報技術者令和元年秋期 午前問15

RAIDはたくさんあるのですが、基礎2つと実用1つに絞ります。

  • RAID0(ストライピング):分散保存

  • RAID1(ミラーリング):複製保存

  • RAID5:パリティビットで復元可

英語として、ストライプ(縞)、ミラー(鏡)を知っておくとイメージもつきやすいですね。


R05年度06月問10(応用情報技術者平成23年春期 午前問13)も似た問題です。用語問題が多いですが、ITパスポート 令和5年度問63 のように、計算問題が出ることもあります。



無料分はここまでです。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

2つの方法をご用意しました。

  • このNote(R06-01月)を単品で200円

  • マガジン(R06-01月, R05-12, 07, 06月)を400円

Note単体よりも、マガジンの方がお得です。

  • 07月のみ200円 マガジン100円(7月)100円お得

  • 06月のみ200円 マガジン200円(6, 7月)200円お得

  • 12月のみ200円 マガジン300円(6, 7, 12月)300円お得

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最終的には、単品よりもマガジンが400円お得になります。

  • 4つを単品購入800円

  • 4つセットマガジン400円

ご自分に必要でしたら、宜しくご購入頂ければ嬉しいです。



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