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走り書き

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詩にもなりきれず、小説の一節にもなりきれなかった、フィクションなのかノンフィクションなのかもよく分からないかけらたちを置いておく場所
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2023年7月の記事一覧

金魚花火

金魚花火

夏になると大塚愛の金魚花火が聴きたくなる。そしていつも、金毘羅さん、祇園さん、摩利支天さんなどの地元のお祭りを思い出す。

世間一般的に祇園祭といえば京都だろう。ただ、僕にとっては地元のお祭りの印象が強い。子供の頃毎年通った祇園祭が1番最初に思い浮かぶ。

夏先の休日の夜、早めのお風呂に入り、テキトーな部屋着をまとい、ソファに寝転がって目的もなくTikTokを眺めていると、ダイニングから呼ばれる。

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夏の昼下がり

お昼終わりの大教室の扉を開け、真ん中より少し上の右側の座席に友人2人を見つける。「おはよー」と友人に声をかけながら、一つだけ空いていた5人がけの机の、左から3番目の席につく。
一つ空けて一番左端の席にはノートとペンケースが置かれていた。

始業ベルがなる直前で、隣に気配が戻る。チラリと一瞥すると、そこには完全に夏の装いとなった彼方がいた。「!!!」驚きの表情を声にも顔にも出さないように懸命に平静を

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think of innisfree

Gazing the isle of the rippling pond
I think of innisfree
I can hear an aeroplane descending sound
It makes me clarify it's not the one

murmurations, whistling winds,
birds chirping and a falled qui

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