Senkei Ueno

精神医学に関する概念的問題に興味関心があります.

Senkei Ueno

精神医学に関する概念的問題に興味関心があります.

最近の記事

『心の臨床を哲学する』合評会のご案内

私も寄稿させていただいた論文集『心の臨床を哲学する』が、先日出版されました。 https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b510159.html その合評会が、7月26日(日)13時~18時に、Zoomによるウェブ会議方式で行われます。 収録された論文14本のうち、以下の12本についてそれぞれの著者が内容を紹介し、ディスカッションを行うという贅沢な催しとなっております。 13:10-14:20 第一部『心の臨床の科学』 石原孝二:精神障害(精神

    • 『精神病理の形而上学』シンポジウム

      先日お知らせした『精神病理の形而上学』出版記念シンポジウムについて、詳細をお伝えいたします。 日時:2018年8月11日(土・祝)13:30 - 16:40 場所:京都教育文化センター 301号室 企画の趣旨と内容構成は、以下のとおりです。 ■第一部(13:30~14:20)  訳者による内容の紹介とその評価、および質疑応答を行ないます。 ◇内容紹介(植野仙経)(13:35~14:00)  『精神病理の形而上学』の全体および各章の内容を大まかに説明します。本書の議論を

      • 精神病理の形而上学

         訳者の一人として関わった『精神病理の形而上学』という書籍が、7月下旬に発行される見こみです。「**なんて本物の病気じゃない」と切り捨てがちな本質主義にも、「病気なんて所詮、ただのラベルさ」とうそぶきがちな相対主義にも与せずに「精神科疾患とはなにであるか」を問う、好著だと思います。  出版を記念し、8月11日に京都市内にて本書の内容に関するシンポジウムを開催いたします。主に精神医学の哲学と精神病理学(いわば、精神医学についての哲学と、精神医学における哲学)という二つの立場から

        • 〈電気ショック〉の時代

           Amazonに書影も出たことですし、もうよいでしょう、というわけで宣伝いたします。私も訳者の一人として関わった下記の書籍が、2月中旬に出版されます。 『〈電気ショック〉の時代』(原題:Shock Therapy)(エドワード・ショーター、デイヴィッド・ヒーリー著、みすず書房)https://www.msz.co.jp/book/detail/08678.html  内容は、精神科治療の一つである電気けいれん療法(electro convulsive therapy :

        『心の臨床を哲学する』合評会のご案内

          ドラペトマニア――サミュエル・カートライト「黒色人種の疾患および身体的特性に関する報告」

          19世紀半ばのアメリカにおいて,奴隷の逃亡の背景にある「疾患」――ドラペトマニア(逃亡奴隷精神病)について初めて論じたサミュエル・A・カートライトの「黒色人種の疾患および身体的特性に関する報告」(原題:Report on the Diseases and Physical peculiarities of the Negro Race)を訳しましたので,販売いたします. 以下から閲覧・ダウンロード可能です.PDFで200円です. 雑感この報告が発表されたのは1851年.ア

          有料
          200

          ドラペトマニア――サミュエル・カートライト「黒色人種の…