『精神病理の形而上学』シンポジウム
先日お知らせした『精神病理の形而上学』出版記念シンポジウムについて、詳細をお伝えいたします。
日時:2018年8月11日(土・祝)13:30 - 16:40
場所:京都教育文化センター 301号室
企画の趣旨と内容構成は、以下のとおりです。
■第一部(13:30~14:20)
訳者による内容の紹介とその評価、および質疑応答を行ないます。
◇内容紹介(植野仙経)(13:35~14:00)
『精神病理の形而上学』の全体および各章の内容を大まかに説明します。本書の議論を理解するのに役立つであろう対照的な見解(対立軸)を、4つのコントラストと題して整理します。
◇指定発言(村井俊哉)(14:00~14:10)
ザッカーの考えに共感できる点や影響された点について述べます。本書と同時期に出版された著書『精神医学の概念デバイス』の内容に触れることにもなるでしょう。
◇質疑応答(14:10~14:20)
■第二部(14:30~16:00、16:10~16:40)
本書の内容に関する三つの発表と、全体でのディスカッションをおこないます。発表はそれぞれ発表時間25分、質疑応答5分です。
◇発表1(14:30~15:00)
精神医学における線引き問題―本質主義と非本質主義―(榊原英輔)
正常と病理との境界(線引き)というテーマから、ザッカーの見解について考察します。疾患の間の境界、つまり疾病分類学(nosology)の話にも、少しだけ切り込むことになるでしょう。
◇発表2(15:00~15:30)
本質主義的実在論と社会構成主義とのあいだ(鈴木貴之)
本書においてザッカーは「本質主義的な実在論」と「社会構成主義」という二つの対照的な立場を挙げたうえで、自分の立場はそのいずれでもないとしています。それは結局どのような立場なのかということを考えます。
◇発表3(15:30~16:00)
精神医学の哲学と精神病理学はどう違うか?(深尾憲二朗)
学樹書院のウェブサイトに掲載中のエッセイ「精神医学の哲学と精神病理学」の延長線上で、精神病理学における哲学の役割について、精神医学の哲学と対比しながら論じます。それを通じて、精神病理学と精神医学の哲学の違いを明らかにします。
◇総合討論(16:10~16:40)
途中の入退場も自由です。ご都合があえば、ぜひお越しください。
会場はややわかりづらい場所にあります。アクセスは以下をご参考になさってください(なお会場の設営は13:00過ぎから開始いたします)。
多数のご参加をお待ちしております。よろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?