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機嫌よくなるためのセルフケア、できていますか?

あなたの強みと弱みのあわいを見つける「新・センジュ出版式対話」

これまでセンジュ出版が手がける対話、文章講座、書籍編集では、人の内に相対する二者のあわい(間)を大切にしてきました。
理性と感性、直感と論理、言語と非言語、交感神経と副交感神経などなど。
もちろんこの点は引き続き大切にしていきながら、この度、この相対性に「強みと弱み」を加え、新たな対話の形をひらいていくことにしました。

「新・センジュ出版式対話」と銘打ったこの対話は、その方の弱みの中から強みを、強みの中から弱みを引き出し、あわいという共通解を導き出すことで、
より効率的、集中的に余分な力を抜くことのできるような個性の発揮を目指し、アプローチをしていきます。
強みと弱みは明確に分かれているもの、分けるものなのか、そのあたりから吟味を重ねていく予定です。

そもそも哲学対話を「ケア的」「批判的」「創造的」なものだと示したのが、子どものための哲学(P4C)と呼ばれる哲学対話教育を創始した哲学者、マシュー・リップマン。

これらをセンジュ出版が解釈していくと、
①自分で自分の機嫌をとる「セルフケアアプローチ」
②そのために自分の思考を吟味する「クリティカルシンキング」
③機嫌よく本来の創造性を発揮する「フィクションクリエイション」
となりました。
今回、自己対話の手法を深めた代表自らが、来年から前後期の半年間ずつ、毎月この新しい対話の形を講義と対話ワークを交えながら、皆さんに直接お伝えします。

とはいえ講師となる私自身も、自身の弱みと強みのあわいを、ご参加の皆さんと一緒に問いていく時間になるはず。
私も肩の力を抜いて、皆さんとご一緒する。そういう意味では、参加者含め全員が、お互いが、講師です。
セルフケアをお互いにケアしながら学ぶ、ちょっといいなと思います。

このサービスを考える時、創業時から苦しい時にずっと頼りにしてきた、茨木のり子さんの詩が浮かんでいました。
この詩を今改めて読む中で、己の弱さと強さの両方を等しく見極め、セルフケアなさろうとしている茨木さんの相対性を感じます。
ラストの一文、茨木さんに叱られながら、このサービスを練り上げました。

これまでなかなか「弱さ」に直接目を向ける勇気の出なかったセンジュ出版ですが、来年からは皆さんと一緒に、強さ、弱さとはいったい何かという問いを考えていきます。
そこで22日の冬至の日の夜、この新しい対話のサービスについての説明ライブ配信を行う予定です。
詳細は追ってお伝えしますが、アーカイブも残しますので、ぜひご視聴ください。

最後に、茨木さんの詩をご紹介します。

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「自分の感受性ぐらい」  茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな

なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ

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