ノマドとフリーランス　あなたならどちらに憧れますか？

けんすけです。

社畜とか、嫌な上司云々とか、

その手の言葉を駆使して、

「サラリーマンは早く卒業して自由になろう」

という意見をよく目にします。

特にネット系の情報発信者は、

そういう誘導が得意ですね。

ノマドとかフリーランスとかという言葉は、

自由を連想させるので、

憬れる人も多いでしょう。

会社を辞めて自由に！

という意見は共感を得やすいのです。

ノマドワーカーもフリーランスも、

会社に縛られず自由に仕事をする人、

を漠然とイメージするかもしれませんが、

それは言葉本来の意味を無視した使い方です。

実は両者は、全く意味が異なるのです。

ノマドとは元は「遊牧民」「放浪者」を意味していて、

ひとところに留まらない「生活スタイル」を指す言葉です。

それに対しフリーランスは、元は中世の傭兵を意味していて、

フリーは「拘束されない」、

ランスは武器（槍騎）、

つまり、フリーランスは、

特定の主人を持たないという「働き方」を指しています。

サラリーマンとの比較で使うとすれば、

ノマドは「働く場所」、

フリーランスは「契約形態」を表します。

正社員であっても、

テレワーク等で出社の必要がなく、

喫茶店で仕事をしているのであればノマドワーカーです。

また、週5日普通に出社していても、

会社と個人契約しているのなら、

フリーランスと言えます。

あなたが憧れるのは、

ノマドですか、

それともフリーランスですか。

ここまで読んで、

「いや、そいういうことじゃない」

と感じた人も多いでしょう。

それは正しい感覚です。

あなたの理想は

「喫茶店で仕事をすること」ですか、

それとも

「正社員契約から個人契約に切り替えること」ですか？

そんなことを聞かれても、

「俺のやりたいことはそこじゃない」

と反論したくなりますね。

正社員から個人契約になっても、

仕事の内容は変わらず、出勤時間も変わらず、

のであれば、

身分の安定した正社員の方がいいに決まっています。

 

仕事する場所についても、

社内より喫茶店がいいとする積極的理由は、見つからない。

あなたの理想の仕事は、

ノマドとかフリーランスとか、

そういう言葉に縛られるものではないはずです。

現状の仕事に不満を持っているなら、

まず、不満の原因を突き止めましょう。

大抵の場合、仕事の不満は、以下の２つに集約されます。

1．報酬への不満

2．やりがいへの不満

やりがいはなくとも、報酬が高ければ、我慢できる。

報酬が低くとも、やりがいがあれば、続けることができる。

ただ、そのどちらも「理想の仕事」とは呼べませんね。

やりがいがあって、報酬が高いもの、こそが理想です。

転職で実現するなら、そうすればいいし、

独立しないと実現しないなら、退社に向け準備をする。

ノマドとかフリーランスとかいう言葉に振り回されず、

「自分にとっての」理想の仕事を目指し、

進んでいきましょう。

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