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小澤メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

45 アメリカン・トイ収集。

一番コレクションしたもの。
アメコミ(アメリカン・コミック)のキャラクターに、『レン&スティンピー』というのがある。そのスティンピーという赤くてモフっとしているでっかい猫(大型の犬か熊に見えるけれど)が最高にイケてる。相方のレンはチワワの設定らしい。チワワ感ゼロのエッジが効きすぎたクセモノで、スティンピーはいつもオトボケさんで、ヤラれっぱなしなんだけど、それも気にしないハッピー・メンタルがいい。1990年代の5年ほど、アメリカのアニメ局のニコロデオンで放送された。そのタッチは、日本だとスポンジ・ボブを思い出してもらえばいい。ただし、ストーリーはかなりエグいというかブラック・ジョークな感じだけれど。とにかくそのスティンピーを超気に入ってしまったので、大中小サイズのぬいぐるみ、ギミック付きのブリスターパック、マグカップ、トレーディングカード、キーホルダー、チューイングガムのバブルヘッドなどを集めまくった。20歳の頃だった。レンには目もくれずにスティンピーだけひたすら。それから10数年後。レンに惚れ込みひたすらレンだけを集めていた人物で出会い、友だちになった。人間でも『レン&スティンピー』が完成した。

ヒーロー系も鉄板だ。
実家にいくつかあるおもちゃ箱をひっくり返したら、『レン&スティンピー』のスティンピーがもちろんダントツで多いだろう。その次といったら、『トイストーリー』のバズだろうか。ウッディやボーピーポ、ポテトヘッドにレックスなど、シリーズの2までのキャラクターは全部揃っていると思う。それまでは、アメリカン・トイのメジャーリーガー、マーベルコミック系の『Xメン』や『スパイダーマン』、『アイアンマン』などや、マクファーレントイズの『スポーン』なども集めていたし、『スターウォーズ』は、息子がクローンウォーズ・シリーズにハマると同時に一緒になって遊んだものだった。クローン・トルーパーをたくさん揃えて輸送船リパブリックに乗せ、その中心にサー・レックスを置いて、ニヤけたり。そんなオッサンを見て、息子が不思議そうな顔をしていたな。

かわいいに行き着いてしまう。
小さい頃は、ゲームウォッチが流行っても、ファミコンが流行っても、一度もサンタがこちらのリクエスト通りにプレゼントを置いていってくれたことはなかった。毎年、サンタの財布を握っていると思しき母親に、そのときに流行っているおもちゃをお願いしながら、結果は6年間ずっとソックスには文房具が入っていた。その反動か、自分で買い物ができるようになると、おもちゃ、とくにアメリカン・トイを追いかけるようになった。1990年代は大きなトイショーが開催されて、ラットフィンクのエドロスやパスヘッドやダンジグといった大物ゲストもやってきて、掘り出しものもわんさかあった。そこで、たくさんのスティンピーと出会うことができた。息子が成長し、こちらの加齢とともに、徐々に減らしていったつもりだけれど、それでもなおスティンピーだけは1つも手放せないままだ。今思うと彼(スティンピー)は、大好きなパンダと共通するメンタリティというかおおらかさというか、雰囲気がある。かなりマニアックで個人的な見解ではあるけれど。パンダとスティンピーに同じ天然なハッピーさを感じている。最近では、そこに『トイストーリー4』に登場したバーニー(青いうさぎのぬいぐるみ)も加わった。彼らの公約数は、モフッとしていて一癖二癖あって非常に変わったカラーリングをしているのだけれども、とにかく前向きな感じ。そして最大公約数はめちゃかわいい。45

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