シンデレラの魔法【ネガティブな面】

素のまま、ありのままが素敵だと感じながらも、どうしたってメイクや装いといったファッションで着飾らないと、自分が自分でいられなくなるといった恐怖を拭えずにいる。

自分になる

メイクに50分もかかって、でも50分で力がみなぎる自分になれるのなら早いものかとも思う。

「ナチュラルメイクが可愛い」「すっぴんも可愛い」なんて言葉は、嬉しくもあるけれどわたしの何を知っているのだと叫びたくなるし、メイクが面倒だからノーメイクでいたいだなんて奇跡みたいな感情だと、自分には絶対に生まれない気持ちに羨ましささえ感じる。

色を乗せ、ラインを引き、整える。
メイク顔を作り、ようやくわたしでいられる安堵感。

ノーメイク

それとは別に、着飾らなければコンビニさえも行けない自分に疲れてしまう気持ちもある。
これでも昔に比べれば十分に成長している。深く帽子を被ってマスクをすれば、夜中ならノーメイクでコンビニにだって行けるようになった。大きい進歩。

お家で過ごす時間がとても長くなった今年は、そんな自分の生きづらさをもう一歩解消したい、心の底からありのままの自分を認められるようになりたいとノーメイクで過ごす日をあえて作るようにもしてみた。

けれどやはり、どうだろう。
気持ちは晴れない。鏡を見る度になんだかうんざりしてしまう気持ちを隠しきれない。
わたしはわたしで良いのだと自分が一番分かっているはずなのに、美しくないと発狂しそうになるこの矛盾はどうしてなのだろう。

完璧

完璧じゃない、着飾っていないわたしなんてわたしじゃない、かわいくない、そんなネガティブな思考に心を占領されてしまうこともある。それをポジティブなわたしがカバーする。

その繰り返しで少しずつたくましくなっていくんだ。

今日はネガティブな面。

シンデレラの魔法【ポジティブな面】

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ビューティーエッセイ｜Chiharu｜note

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