よそ者
まるぽ 作 105×155mm
“The Outsider” by Marupo
人の体に無駄なものはないはず…ですが、その機能とは関係なく抜かれてしまう体毛。いまや女子だけでなく、若い男性も脱毛する時代となりました。もともと体を守るために生えている毛にとっては迷惑な時代なのかも知れません。
そんな状況を、作者のまるぽさんはモノトーンで漫画的に、コミカルに表現しています。しっかりと根を下ろした体毛に迫る毛抜。その恐怖に涙する毛と、その向こうにはしっかりと見守っている2つの目も見えます。人間社会と体の一部について、あらためて考えてしまう1コマです。
小さいけれど、スパイスの効いた作品だと思います。
(「人体」出展作品 2023.8.30~9.16 於:剪画アート&スペース http://bit.ly/hc8WTq)