SengaArt

剪画(切り絵)専門のギャラリーを主宰しています。

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  • 剪画作品紹介

    剪画作品をご紹介します。

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    剪画アート&スペース関係の作品展をまとめています。

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    剪画や切り絵に関することを書きます。

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    剪画(切り絵)教室についての記事を掲載します。

最近の記事

旅先にて

外山 豊子 作 210×297mm “At the Holiday Destination” by Toyoko Toyama  「ひとり旅しています」と絵の右上に文字が入っています。ひとりでゆったりと足を温泉に浸している女性は、浴衣を着てくつろいでいる様子。日々忙しく過ごしている女性にとって憧れるシーンではないでしょうか?  茶系の輪郭線を使い、ムラ染めの和紙をうまく組み合わせてシックな色合いを出しました。市松模様や花を組み合わせ、この女性が一人旅の中で楽しんでいる雰

    • 大地からの癒しの届け物(鳥取・鹿野温泉)

      日野 晴美 作 210×297mm “The Gift of Healing from Mother Earth (Shikano Hot Spring, Tottori)” by Harumi Hino  今回のテーマ「温泉」は作家さんたちにとってなかなか難しかったらしく、DMを作るべき時期にまだ作品が1つも搬入されていませんでした。日野さんに相談したところ、急ぎで鳥取の温泉を小さいサイズで描いてくれることになりました。彼女はすでに別の絵を作りかけていたのですが時間がか

      • 「温泉」展 始まりました!

         今日から「温泉」をテーマにした作品展が始まりました。猿や猫など動物が温泉を利用している図や、一人旅を楽しむ風情、温泉のある風景、温泉の内部の様子など様々な温泉のシーンが描かれています。今回のテーマは少し難しかったのか、出展作品数は少なめで、その分ゆったりしたレイアウトになりました。  今日は後半雨が降るという予想だったため、1日中静かなギャラリーでした。この作品展は4週間続きますので、お天気の良い時にお散歩がてら立ち寄ったいただけると嬉しいです。新緑が美しい季節ですし、5月

        • 剪画はがき制作キット季節編

           剪画アート&スペースでは、気軽に剪画を楽しんでいただけるように「剪画はがき制作キット」を販売しています。今までは月ごとに3つの絵柄をパッケージにしたものを揃えていましたが、春から季節ごとのセットも売り始めました。「春」と「夏」のセットです。  今までのセットは単色で切り抜いてはがきに貼るものでした。今回のセットでは、花や動物たちを彩色できるように小さな色和紙も入っています。図案は日野さんによるもので、描かれているのは花や動物、金魚など…。どの絵柄も可愛らしいので、絵葉書をお

        旅先にて

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        記事

          「温泉」展の飾り付け

           明後日から始まる「温泉」展の飾りつけを行いました。前回の「桜」展では30点の作品を壁に掛けたのに対して、今回は20点足らず。そのためボリューム感には少し欠けますが、本来絵と絵の間はこれくらい間隔が欲しい…と思うくらいの余裕ある展示となりました。テーマも温泉ですから、ゆっくりと寛いだ感じで作品をご鑑賞いただけるかと思います。  実はあと1点、ブルガリアから作品が届いていないのですが、ゴールデンウィーク中は郵便が届かないので仕方がないですね。届き次第、ギャラリーに飾りたいと考え

          「温泉」展の飾り付け

          たくさんの額と…

           先週「笑顔」展の作品が2年ぶりに鳥取から戻ってきました。笑顔展は作品数が多く、いくつかの公民館では数回に分けて展示して下さったそうです。先々週に「干支卯」展の作品も戻ったので、部屋の中は額でいっぱい。返却作品を整理して、額の置き場を確保する必要があります。  一方8日から始まる「温泉」展も準備中。こちらは少し作品数が少なめではあるものの、個性的な作品が揃っています。それぞれ似合う額に収めることができたので、そろそろ展示作業に入ろうと考えています。  ゴールデンウィーク終盤、

          たくさんの額と…

          アフターコロナの5月

           5月の連休明けには剪画アート&スペースの新しい展示「温泉」が始まります。そしてその次の週からは「葛飾の美術家展」も。そのため4月はいつもバタバタです。DMはポスターの会員への発送、ワークショップの受付、ギャラリーのためのパンフレットの制作…。それにしても慌ただしいので、その理由を考えてみたら…やはりコロナでした。  昨年から様々なイベントが始まっていたものの、懇親会がなかったり、人の流れがゆるやかだったり、まだ少しコロナの影響があったように思います。が、今年はコロナの反動か

          アフターコロナの5月

          ウサギから温泉へ

           剪画アート&スペースの作品展は、年間に2つから3つ巡回展に出ます。鳥取の公民館をいくつか回って帰ってくるのですが、そのスケジュールはまちまちで、帰ってくるまで1年のこともあれば、場合によっては2年くらいかかることも…。その分多くの方々に見ていただくことができるので、作家さんたちは巡回展を歓迎しています。  そして先日「桜 –我が心のふるさと–」展が巡回展に出発。この桜展は作品数が多かったため、額の在庫がほとんどなくなってしまいました。ちょうどそこに2年前に出た干支卯展の作品

          ウサギから温泉へ

          4月の教室:百花繚乱

           春らしい絵を…と迷っているうちに時間がなくなってしまったので、花々の絵を描きました。それぞれに好きな色和紙を選んで、アレンジしてもらいます。輪郭だけを切り抜いてあしらっても良いし、中にきっちりと色を入れてもOKです。私が作ったサンプル作品は、花から少しはみだすような感じでルーズに色和紙を配置しました。  細かいところを省いたり、中に丁寧に色を入れたり…背景の色紙の色によっても雰囲気が変わります。同じデザインを切り抜いても、全く違った仕上がりになりました。全部を並べるとまさに

          4月の教室:百花繚乱

          フラットベーカリーさんと菖蒲の作品

           今の時期、八重桜はとても綺麗ですが、ソメイヨシノはほぼ散ってしまいました。なかなか咲かなかった割には、あっけなかったですね〜。それが桜の魅力ではあるのですけれど…。  そこで、フラットベーカリーさんに飾っていただいていた桜の花の絵を下げて、新しく2枚の菖蒲の作品を掛けていただきました。1点は日野さんの作品で、もう1点は私のものです。全く作風が違うのですが、色味が近いのでそう違和感はないと思います。実際菖蒲の花が咲くのはまだまだ先で、現在菖蒲田は葉が生い茂るばかり。それでもこ

          フラットベーカリーさんと菖蒲の作品

          桜回想

          小野寺 マヤノ 作 305×432mm “Sakura Reminiscence” by Mayano Onodera  先週で終わった「桜 –我が心のふるさと–」展に出展していた作品で、今日あたり鳥取の若桜に到着した頃だと思います。  桜には「春の訪れ」という明るい印象と「散りゆく花」という寂しげな印象があります。今回の作品展でも、桜の作品はそれぞれどちらかの印象で描かれていました。私が描いたのは、移ろいゆく時とそれに思いを馳せる、少し陰に近いイメージの桜です。  以前

          「桜 –我が心のふるさと–」ひとまず終了

           3月13日から始まった「桜 –我が心のふるさと–」、水元公園の桜が満開になる前に終了しました。なかなか桜が咲かずにスローだった客足ですが、終了日の今日は、本当に多くのお客様にお越しいただきました。桜は7〜8分咲きになったでしょうか。  東京では少し早すぎた作品展でしたが、これから作品たちは鳥取の若桜に向かいます。もともと若桜の桜にちなんでリクエストを受けた桜展だったので、今回展示された作品の中には「若桜郷土文化の里」と「若桜鉄道・ピンクSL」の絵が含まれているのです。その後

          「桜 –我が心のふるさと–」ひとまず終了

          桜のトンネル

          梅崎 ゆう 作 242×272mm “Cherry Blossom Tunnel” by Yuu Umezaki  今回の作品展では、様々な桜の風景が描かれていますが、少し抽象的に風景を表現しているのがこの作品です。この作品にも作者のコメントが寄せられているのでご紹介します。  「学生の頃住んでいた団地の近所の桜の木。桜のトンネルが続く、少し肌寒い道でした。久しぶりにその道を通ると、今では切られてしまった桜のトンネルを鮮明に思い出します。」  私はこの絵を見てイメージの

          桜のトンネル

          メジロの夢

          トドロワ プロレチナ作 282×205mm “Dream of a White-Eyed Warbler” by Proletina Todorova  この作品もブルガリアから送られてきた作品です。桜とメジロは昔から多く描かれている画題です。桜のピンクとメジロの黄緑色が美しいということもあるのですが、密を好むメジロが、春になって咲き始める桜に集まる…ということが多いこともあるのでしょう。  咲き誇る桜と背後の網代のような模様、すっきりとしたメジロの佇まい…とても日本的な

          メジロの夢

          今週のギャラリー:桜展

            昨年桜が咲くのが早かったので、今年は3月の作品展の開始を1週間早めました。が、2月は高めだった気温が3月になって下がり、強い風や冷たい雨も…。そのため今年は桜の開花が2週間ほど遅れています。  桜を見がてらギャラリーに立ち寄ってくださるお客様の出足もスロー。最初の週と2週目は来廊者数が少なかったのですが、今週になってお天気の良い日には多くの方々がいらっしゃるようになりました。特に今日は温かい日で、比較的切れ目なくお客様が…。やはり春らしい心弾みのためか、ギャラリーでも会話

          今週のギャラリー:桜展

          私の思い出“桜”島

          吉川 結夢 作 285×198mm “Sakura-jima Island in My Memory” by Yuu Yoahikawa  吉川さんはカルチャー教室に通ってくださっている一番若い生徒さんです。今まで描いた下絵をスキャンしてコンピューターの中で編集した作家さんたちはいらしたのですが、タブレットの中で下絵を描いたのは、ギャラリーの出展作家さんの中では初めてだと思います。時代を感じますね〜。  シンプルな絵柄ながら、しっかりとした強い線で輪郭を描写。微妙な水色や

          私の思い出“桜”島