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ソウルフルな映画、揃ってます。

こんにちは、Mです。

暑かったり寒かったりよくわからない天気で、今日はなにを着たらいいやらと迷う日が続いています。

5月ももう最終日。
先週末、樂舎が宣伝を担当していた2作品が公開となりましたのでご紹介したいと思います。


『20歳のソウル』

試合で演奏すればたちまち得点をよぶという、千葉県船橋市立船橋高等学校、略して市船<いちふな>に代々伝わる神応援曲「市船soul」を作曲したのは当時高校3年生の浅野大義。吹奏楽部に所属し、顧問の高橋先生や気の合う仲間たち、そして音楽とともに青春を謳歌していた。高校を卒業し、高校教師になるために音大に進学した大義だったが、ある日突然、彼を病魔が襲う―――。

20歳という若さで亡くなった大義さんの葬儀に、164名もの市船吹奏楽部員が集まり「市船soul」を演奏してくれた、という大義さんのお母さんが投稿した朝日新聞の記事をきっかけに、本が出版され、この度映画化にもなった感動の実話。

映画の公式サイトに「プロダクションノート」というページがあるのですが、サイトが立ち上がってから制作スタッフさんたちが毎日更新していました。邦画宣伝では、映画ができあがった段階で作品は制作スタッフから宣伝スタッフの手に委ねられることが常なのですが、本作の制作スタッフさんは最後まで自分たちの手でこの映画に愛を注いでくれました。

宣伝の私たちは通常、映画が出来上がってから仕事が始まるので、撮影前や撮影中の出来事についての情報がほぼ皆無で、舞台裏の様子をみなさんに伝えることは素材がない限り難しく、ましてや詳細に語ることなんてできないので、いつもモヤモヤしていました。本作では、このプロダクションノートから制作スタッフ皆さんの熱量がものすごく伝わってきますので、愛にあふれた映画であるということが一目瞭然だと思います。ここまでの熱量を前面にアピールできている作品はなかなかないと思うので、ぜひ一度見てみてほしいです。映画も大義さんのように、多くの人に愛されるようになればいいなぁ、と思っています。


『犬王』

京の都、室町。猿楽の一座に生まれた異形の子・犬王と、平家の呪いによって盲目となった琵琶法師の少年・友魚。孤高のアーティストの卵であった二人は、ある日運命的な出会いを果たし、やがて自らの舞と音楽で人々を熱狂させていく――。
歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚から生まれた、時を超えた友情の物語。

監督に湯浅正明、脚本に野木亜紀子、キャラクター原案に松本大洋、音楽に大友良英、声優に女王蜂のアヴちゃんと森山未來、とずらりと揃った豪華スタッフ・キャストの名前を見ただけで期待してしまう本作。

犬王は室町時代に実在し活躍したにも関わらず、ほぼ情報が残っておらず歴史に消されたとされる伝説の能楽師。ミステリアスな存在はそのままに、圧倒的なカリスマ性で一世を風靡していく様子が湯浅監督の素晴らしいイマジネーションで軽やかに描かれていくのですが、普段あまりアニメを見ない私は「わーー…これがアニメの力かぁ……」と完全に作品に飲み込まれました。

”名前”が物語のキーワードとなってくるのですが、そこも映画の面白いポイント。室町時代における名前はその人を表現する大事なもので、それひとつで権力を振るうことも、自滅へと導かれることもある強力な切り札となり得るもの。そんな時代だからこそ、自ら名付け人生を切り開いていく犬王と友魚の生き様と結びつきの強さがより特別に感じられます。そして、その大事な名前が生きてくる感動のエピローグも巧すぎて憎い…!

もちろん映画の大きな売りである、音楽も映像もダンスも魂がこもっていて満足感でいっぱい、爽快な気分で劇場を後にできる1作です。



そして最後に、樂舎久々の配給作品の宣伝です!
イタリア映画『靴ひものロンド』の劇場公開が決定いたしました!!

とても可愛いポスターが出来上がって、樂舎メンバーも大満足!
これから劇場にチラシを入れることになるのですが、見かけたらぜひお手に取ってみてくださいね。

実はこの映画の配給のために、樂舎内でなんちゃって国際部を発足しまして、私もいちメンバーとして奮闘しております。
学生時代以来、本格的に英語を使うことになりてんやわんやですが、新しいことへの挑戦はわくわくします。そのうち初めての配給についてもnoteで書けたら~~なんて考えていますのでお楽しみに。

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