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お弁当の流儀

私の仕事は、お客様の想いを食に表す事だと日頃思っています。

栴檀は料理旅館ですが、料理の仕出しもしています。

お客様が喜んでいただけるものは何か?とニーズに合うものを、栴檀の大切にするテーマ「季」に沿って提供しています。

ただ一般的な"お節"や"お弁当"では面白くないと思ってしまうのが女将の性分です。季節は大切にしますが、その時々で色々な提案、企画をさせていただいています。

お例えば、コロナの最中に外食ができない時に出したお弁当があります。

その名も「夏のおせち」

家で一人一つのお弁当よりも、家族ならシェア出来る方が言いのではないかと考えて販売しました。

夏の季節らしい、爽やかな涼しい感じを旬の食材を使いお弁当として表現しました。



注文によっては形も量も自由自在です。
年配の方からご注文のお弁当は量が少なく、小さく気の利いたものを勧めてます。



新しいお弁当としましては、先日、道後にお茶屋さんが開店されました。そちらの夜のお料理は栴檀の仕出しを利用いただいています。

籠の中の小さな世界に華やかな芸者さんの着物のような料理をと考えました。もちろんこのお弁当もこちらだけの特製オリジナルです。



栴檀の仕出し、お弁当は召し上がる人のことを考えてお客様に提案し、オーダーメイド折詰となります。

時には失敗もあります。

数年前にクリスマスオードブルを折詰にする企画をしました。

ケーキまで中に入れて、その折詰を持って帰ったら"クリスマスパーティー"が出来ると謳い「丸ごとクリスマス」という商品を展開しました。

まるで売れなくてガッカリした覚えがあります。

当時は小さな子供を抱えてましたので、ママさん目線で考えた商品でした。

クリスマスは外での慣習の理由で惨敗でした。宣伝不足もあったかな?とも。

それからは、クリスマスの折詰はやめていましたが、今年はコロナ渦。

外出自粛の日々でお家でクリスマスを楽しまれるかなと思いチャレンジしてます。

今年はお花屋さんと提携して、クリスマスツリーやリースとのコラボ商品もご用意しております。



仕出し商品は自分の手から離れるのでとても心配です。食は安全が第一です。

1日で1800個のお弁当を出したこともあります。そんな時でも栴檀では必ず守ってる事があります。

お弁当の温度です。

これは母からの教えですが、お弁当の中の食材の温度は必ず同じであること。おかずは冷たくてご飯が熱いのを入れるのが1番すえる元だと。

"すえる"と言うのは"腐る"と言うことです。

炊き上がりのご飯に表面が硬くならないように濡れたてぬぐいをかけて、扇風機で冷やしてお弁当箱に詰め込みます。

ですので栴檀では扇風機は寒くなっても一年中大活躍です。



今年もやってきました。お節料理の季節です。お弁当の一年の集大成。

伝統の料理、旬の食材を毎年少しずつ変化させて、手順通りに作り、冷やし、詰め込んでいきます。

11月に入り、そろそろ頭の中はお節料理が占めてきました。器や備品の確認をしています。12月になると最終チェックして一年で一番長い日12月31日を迎えます。

お弁当を楽しんでいただいたら、お弁当では味わえない温かいものを栴檀で食べてみたいと思っていただけるように思いを込めて作っています。

今日もお客様オリジナルのお弁当をお作りし、これから配達へ行ってまいります。


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