仙田 真郷
ユーザーインタビュー中にテンパらないための「憑依術」
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ユーザーインタビュー中にテンパらないための「憑依術」

仙田 真郷

こんにちは。noteでUXリサーチャーをしている仙田です。

ユーザーインタビューって緊張しますよね。
頭が真っ白になって言葉が繋げなかったり、聞きたかったことが聞けてないのでは?と不安になったり。

そんな時、僕は「世界で一番デキるインタビュアー」を自分に憑依させ、役になり切って話すようにしています。
そうすることで、多少は落ち着いて話せている気がしています(個人の感想です)。

なんでそんなことしてるのか、どんないいことがあるのか書いてみます。
インタビュー中にどうしてもテンパってしまう!という方のお役に立てば。

緊張と不安は相手にも伝わってしまう。

ユーザーインタビュー、何度やっても緊張します。
特に始めたてのころは毎回不安で胃が押し潰されそうになっていました。
事前に準備があまりできて無かったり、初めて話す領域の人だったり、多くの人に見られてる状況だったり…

その結果頭が真っ白になり、沈黙を埋めるだけの質問をしてしまったり、深堀る質問が思い浮かばなかったり、挙げ句の果てには文字通りフリーズしてしまったり。ボロボロでした。

そんな僕を見かねた先輩からの言葉。
「仙田さんが不安そうにしてると、インタビューされる側にもその不安は伝わってしまうよ」。

当時自分のことで精一杯だった僕は、殴られたような気分になりました。

今でこそ頭に入っていますが、インタビューされる側も不安を感じていることが多いように感じます。
実際、インタビュー中に「こんな答えでいいんですかね…?私お役に立ててますかね…?」とかなり聞かれます。(その度に参考になってる旨を伝えるようしています)

なので、こっちが不安そうだと、余計に相手も不安にさせてしまいます。
「なんだかこの人不安そうな顔している。やはり私の話は役に立ってないのかな…?」と。相手から本音が聞けなくなってしまいます。

自分はどうしたら発見を得られるかばかり考えており、相手からの見え方にまで気が回っていませんでした。多分相当不安げに見えていたと思います。

この言葉を聞いてから、相手のためにも不安や緊張は極力外に出さないように意識しています。

自分に最高のインタビュアーを憑依させる!

不安を外に出さないため、インタビュアーという「役」になり切って堂々と受け答えをするようにするようにしました。
そこで僕は職場の先輩をイメージして自分に憑依させていました。

尊敬してる会社の先輩になりきって、その人だったらこうするな。をイメージしながら喋る感じです。

インタビュー前に深呼吸して、先輩を頭に思い浮かべ…あの人だったらこうしてるよな…をイメージ。

僕はこれから、自信に満ち溢れた百戦錬磨のインタビュアー。(先輩を思い浮かべながら…)
あの人のように、相手の目をみてハキハキ喋る…
あの人のように、沈黙が続いても堂々としている…
あの人のように、相手の話に合わせて自然に深堀りの質問をつなげる…
あの人のように、常ににこやか…
あの人のように、ちぢこまらずに胸をはって…

みたいな。
僕は憑依させると多少は堂々と喋れてる…気がします。笑

以前別の記事でも触れたのですが、一緒に働いているMahiroさんはウォークスルーテストの時に、ターゲットユーザーのマインドに頭を切り替えるみたいです。その時はスイッチを切り替えのイメージがあり、「ザ・ファブル」の殺し屋⇄一般人のマインド切り替えがそれに近いらしい。

(殺し屋ファブルは一般人になりきる時、変顔でおでこをトントンするルーティンがある)

その他の不安を取り除く工夫

憑依させても完璧になれるわけではなく…それでも緊張や不安はどうしてしてしまいます。
そのほかにも自分に言い聞かせる言葉ややってたことはこんな感じです。

  • インタビューに失敗ってそもそもないから大丈夫!

    • インタビューをするだけで絶対に成果は持ち帰れるから大丈夫!焦ったら一回深呼吸。

  • 聞き逃したことがあっても最悪あとから聞けるから大丈夫!

    • 場合によっては、後からメッセージをしたりメールをして聞くこともできる!

  • インタビューは数をこなせば上手くなる。そのうちもっと上達するから大丈夫!

    • これは数多くの先人からの言い伝え。インタビューは数をこなせば自然と慣れていく!逆に始めたばかりの時は多少はしょうがない!

  • スクリプト(台本)に「ニッコリ」って書いとく!

    • 笑顔をつい忘れてしまわないように、インタビュースクリプトに(ニッコリ)って書いておく!

(ニッコリ)と書いてあるインタビュースクリプトの画像。
ちょっとアホらしくて緊張がほぐれる気がしなくもない。

と、様々な工夫を凝らしてなんとか本番中にテンパらないようにしていました。

そのおかげか、本番中に頭が真っ白になってフリーズ…みたいなことは最近は無くなりました。単純に回数を重ねたり、準備が入念になっただけかもしれませんが。

ただ、インタビューが終わったら自己反省会祭りです。「ここもっとこうすればよかった〜」は山ほど出てきますが、それはあとに考えればいい。インタビュー中はそんなこと考えてなくていいのさ!!!!(と自分に言い聞かせる)

ちなみに、ユーザーテスト、インタビュー前にウォークスルーテストをする時も、想定ユーザーを憑依させて臨んでいます。詳しくは以下の記事を。

いつも尊敬する人を憑依させがちかもしれない。

こんな感じで、勝手に人を憑依させてインタビューに臨み、緊張を解そうとしていました。
かなり我流な気はしているので、合う合わないはあるかもしれません。笑

今思えば、インタビューに限らず、仕事で判断に迷ったら、無意識に「あの人だったらこういう時どうするだろう」って考えている気がします
日常的に人を憑依させがちなのかもしれないです。

緊張を解きほぐす一個の手段として、試してみてはいかがでしょうか。

ほかにも「私はこんなふうに緊張をほぐしてるよ!」という方がいたら是非コメントや引用で教えてください。

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仙田 真郷
note株式会社 デザイナー/UXリサーチャー。 UXリサーチやイラストの実践について書いています。 絵:https://www.pinterest.jp/sendamasato/_created/