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note UXリサーチチームマガジン

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note株式会社のUXリサーチチームの記事をまとめています。
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生まれたばかりのUXリサーチチームを社内に知ってもらうための取り組み

こんにちは、noteデザイナーの仙田です。 最近は社内でUXリサーチチームを作り、リサーチの社内浸透に勤しんでいます。 今回はUXリサーチチーム立ち上げ当初、チームの取り組みを社内に知ってもらうためにやったことを書いていこうと思います。 立ち上げ当初は社内で知ってもらうことを最優先に!noteのUXリサーチチームは2021年9月に立ち上がりました。 メンバー3人の有志チームです。 noteにはUXリサーチを定常的に回す習慣が定着していなかったので、リサーチ結果が活用さ

UXリサーチをやるかどうかの判断軸

「とりあえずユーザーにインタビューしてみよう!」と勢いで調査を始め、結果的には「ふ〜んそうなんだ〜」という感想で終わってしまった経験のある方、いらっしゃるのではないでしょうか。 あくまでリサーチは手段!と頭ではわかっているはずなのに、ついインタビューをしたい気持ちが先走って、その先の活用が疎かになってしまう。(昔の僕です) 今はリサーチが目的にならないよう、事前に調査の目的や、調査結果を誰がどう活用するのか?を整理するようにしています。 時には「そもそもこの課題はリサーチ

ユーザビリティテストのタスク設計の手順

こんにちは。note株式会社でUXリサーチをしている仙田です。 ユーザビリティテストのタスク設計、今まで雰囲気でやってたんですが、自分なりにポイントと手順を整理してみました。 「はじめてのユーザーテストでどんな準備すればいいのかわからない!」という方の参考になれば。できるだけ具体的に書いてみました。 ユーザビリティテストの(個人的)準備ちなみに、僕は基本的に準備〜定性分析までをMiroで完結させることが多いです。 分析までやるとこんな感じになります。↓ 画面のキャプチャ

noteに聞く、リサーチの現場(ゲスト:宇野 雄さん、仙田 真郷さん)【RESEARCH Conferenceプレイベント レポート】

デザインリサーチ、UXリサーチをテーマとした日本発のカンファレンス「RESEARCH Conference 2022」のプレイベントである「RESEARCH Conferenceプレイベント 〜noteに聞く、リサーチの現場〜」が4月15日にオンライン配信されました。note株式会社 CDO・宇野雄さん、UXリサーチャー・仙田真郷さんをゲストに事例をご紹介いただくとともに、パネルディスカッションを実施しました(スポンサーとしてイベント会場提供・配信協力もいただき、ありがとうご

文化人類学と社会学をざっくり知る。プロダクトデザインにどう関連するか?

プロダクトづくりには「リサーチ」という工程があります。 大ざっぱに代表的なものを分けると、UXリサーチとマーケティングリサーチでしょうか。 UXリサーチが、個人にフォーカスし、実際にどういった体験が発生しているかの探索や仮説検証を行うのに対し、マーケティングリサーチはユーザーの集団がいる環境はどういう状態なのかを推定します。 両者を適宜、行き来しながらプロダクトづくりが進んでいきます。 近年、UXリサーチにおいて、文化人類学的な手法や考え方が取り入れられるといった話題は注

ユーザーインタビュー中にテンパらないための「憑依術」

ユーザーインタビューって何度やっても緊張しますよね。 頭が真っ白になって言葉が繋げなかったり、思うように会話を深堀れなかったり。 そんなとき、僕は「世界で一番デキるインタビュアー」を自分に憑依させ、役になり切って話すようにしています。 そうすることで、多少は落ち着いて話せている気がしています。個人の感想です。 なんでそんなことしてるのか、どんないいことがあるのか書いてみます。 インタビュー中にどうしてもテンパってしまう!という方のお役に立てば。 緊張と不安は相手にも伝わ

noteのUXリサーチチームが立ち上げ当初苦労したこと(RESEARCH Conferenceプレイベント資料)

こんにちは。noteでUXリサーチャーをしている仙田です。 2022年4月14日に開催された、RESEARCH Conferenceプレイベントに登壇しました🙌 そこで、noteのUXリサーチの取り組み、立ち上げ当初の苦労やnoteだから楽できたことについて話しました。 せっかくなので、僕が話したパートの登壇資料と台本を公開しようと思います。 インハウスでこれからUXリサーチを始める方 UXリサーチの社内浸透、実施に苦労している方 社内にUXリサーチチームを作りたい

アクセシビリティ向上にむけnoteが実施しているユーザーインタビュー

「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」ために、noteではウェブアクセシビリティ(※)の向上に力を注いでいます。 2022年3〜5月は、ウェブのカイゼン、ユーザーインタビュー、社内整備やアクセシビリティ関連のイベント登壇などをおこなったのでご紹介します。 noteのアクセシビリティ強化noteでは、2021年からアクセシビリティ強化に取り組みはじめ、あらゆるクリエイターがnoteでの創作を楽しみ、その過程や作品を発表し応援しあえるように、プロジェクトチームを発足

「つくった人、天才ですやん」 - リサーチと開発のサイクルによるエディタの大幅なアクセシビリティ向上

みなさんがnoteで利用しているエディタ(=記事の編集画面)のアクセシビリティが大幅に向上しました 🎉 ※ 改修対象は2021年に公開された新エディタになります 具体的には、キーボードのみで操作可能にしつつ、スクリーンリーダー(=画面を音声だけで操作するための支援技術)で適切に読みあげる改修を行いました。 キーボード操作を改修することはアクセシビリティの向上だけではなく、様々なユーザーのユーザビリティ向上にもつながっています。 以下は、キーボード改修を必要とするユーザ

新卒時代によくやっていたデスクトップリサーチの失敗と、現在の対処法

こんにちは、note株式会社UXリサーチャーの仙田です。 社会人になってからデスクリサーチをすることが度々あり、たくさん失敗をしてきました。2年間の失敗や学びを踏まえて、今デスクリサーチをするときに気をつけていることを書こうと思います。 1年目によくやっていた失敗と、だから今こうして対策してる!という話をセットで書いてみました。 我流な部分がおおいですが、もしデスクリサーチやリサーチに苦戦している誰かの参考になればと思います。 ※ここで言う「デスクリサーチ」は主にイン

ユーザーテスト前に自分がテストする、認知的ウォークスルーのすすめ

こんにちは、noteでUXリサーチャーをしている仙田です。 ユーザーテストを実施する前に、自分がユーザーになり切ってテストの一連の流れを体験するようにしています(認知的ウォークスルーというらしい) 大きな目的は、ユーザーテストのタスク設計の欠陥を予め確認することですが、テストを実施するリソースがない時や、専門家でない人でも短時間でユーザー課題を発見できる手段なのでオススメです。 最近重要性を再確認したので、いつものやり方とコツをまとめてみます。 ユーザビリティーテスト

新卒2年目でUXリサーチチームを立ち上げた話 (ポッドキャスト文字起こし)

こんにちは。note株式会社でUXリサーチをしている仙田です。 この記事はハセガワヤスヒサさん(@yhassy)のポッドキャストにゲスト出演させていただいた回の内容を要約し、インタビュー記事風にまとめたものです。 こちらがそのポッドキャストです↓ 自分の喋りがお粗末すぎてまとめなおしたかったのと、文章の方が気軽に見れる方もいるかなと思い、記事にしました。 要約するとこんなことを話しています。 noteでUXリサーチを始めたのは、当時の会社のフェーズにあっていたから