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昭和の歌姫・中森明菜の再始動に心躍る一人です♪

私は中森明菜という歌姫のことが大好きでした。アイドルというくくりに当てはめてはいけない人だと売れていた当時から思っていて、あくまでも一人のヴォーカリストとして尊敬して憧れていました。全盛期の中森明菜のライヴ映像を改めて観ると、本当に歌唱力も表現力もすごいよなーとしみじみ感じます。

アイドルだってなんだって、ピンできちんと歌を歌えてこそ″歌手″と呼べると私は思っているので、そういう意味では近頃本当の″歌手″が少なくなってしまいましたよね…。

以下親しみを込めて、あえて明菜と呼ばせていただきます。

1982年…この年にデビューしたアイドルたちは個性豊かで魅力的なアイドルたちがたくさんいました。通称「花の82年組」。その中でも小泉今日子と明菜は特別な”なにか”を持っている二人だったと思います。二人ともアイドルを”やらされている感”が嫌で、セルフ・プロデュースできる才能も持ち合わせていた類まれなるアイドル、いやアーティストだったと思います。

デビュー曲の「スローモーション」を初めて聴いた時、鳥肌が立ったことを覚えています。明菜の年齢の割に大人っぽくて、どこか切なげで儚げな歌声にあっという間に魅了されてしまいました。

「少女A」「セカンド・ラブ」「1/2の神話」「トワイライト・夕暮れ便り」「禁句」「北ウイング」「サザン・ウインド」「十戒」「飾りじゃないのよ涙は」「ミ・アモーレ」「SAND BEIGE~砂漠へ~」「SOLITUDE」「DESIRE-情熱-」「Fin」「TANGO NOIR」「BLONDE」「難破船」「TATTOO」「I MISSED "THE SHOCK"」「LIAR」「Dear Friend」etc….。

こうしてシングルのタイトルを並べてみると、どの曲もメロディーと歌詞がすぐに頭に浮かんできて、ほとんど口ずさむことができます。専業の作詞家・作曲家の方たちの作った楽曲のレベルの高さに改めて脱帽という感じですね。私は「サザン・ウインド」が特に大好きでした。ちなみに、この曲の作曲はあの玉置さんなので専業ではないんですが…。

明菜の歌手としての活動は順調でも、気性が激しくてマネージャーに鏡を投げつけただの、周囲のスタッフとの軋轢があるだの、家族と断絶だの…売れれば売れるほど明菜には"孤独の影"が常につきまとっていったような気がします。あの″金屏風会見″は本当にかわいそうで仕方がなかったです。

明菜が体調を崩して2010年に無期限の活動休止を発表した時、なんとなくもうこのまま明菜は戻ってこないんじゃないか…と、そんな気持ちになったものです。

だから2014年の「紅白歌合戦」にスペシャルゲストで登場した時は、驚きと共に嬉しかったですね。2016年~2017年にはディナーショーも行われ、これはもしや完全復活も近い?と思っていましたが、そこからがまた長かったです…。

今年の4月から明菜がYouTubeの公式チャンネルに、JAZZバージョンのセルフカバーの新録を公開しているという記事を見てすぐに観にいってみました。

全体的にJAZZヴァージョンというかスロー・ヴァージョンという感じもしましたが、「TATTOO」はこれぞ明菜だー!という力強さも感じました。「スローモーション」は裏声メインの歌い方ではありますが、この曲の本来の世界観はもしかしたらこちらの方が正解なのかもしれないと思ったりもしました。

声は全盛期のようにとはいかないかもしれないけれど、あのささやくような明菜の歌い方は今の年齢と相まって、またひと味違う中森明菜の世界を作り出しているような気がしました。

今の等身大の明菜の歌声を聴くことができて、一ファンとしては非常に嬉しかったです。何より明菜の”歌への情熱”が伝わってきて、それが本当に嬉しかった…。

もし実際にライヴとなれば、さらにボイトレを積んだりして念入りに準備をしていくような気もします。今回のYou Tubeは「New明菜」のフックになっていて、これからの中森明菜に期待させてもらえる内容になっていると思います。

明菜はあの子どものようにクシャッと笑っている笑顔でも、どこかいつも寂し気に感じられました。こうして再始動しようと思った明菜が、今は信頼できるスタッフの皆さんに囲まれていて、復活を待ち望んでいたファンの人たちに温かく迎え入れてもらって、これからは心の底からずっと笑っていられるようにと願わずにはいられません。

明菜、お帰りなさい。60代、70代の中森明菜の歌声も楽しみにしている一ファンがここにいます。再始動、ブラボーです♪

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