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どうにもモヤモヤする言葉『総合的に判断して』

なんと!「タモリ俱楽部」が3月末で終了するそうです!

どんどん長寿番組が無くなっていきますね・・・。

ちょっと話はそれますが、2時間ドラマ好きの私としては昨年末「西村京太郎トラベルミステリー」と「森村誠一終着駅シリーズ」の2作品が一気にファイナルを迎えてしまったことが非常に悲しかったです。

どちらも欠かさず観てきました。「トラベルミステリー」はちょっとした旅気分にもなれましたし、「終着駅シリーズ」は今は亡き岡江久美子さんと鶴ちゃん夫妻の晩酌シーンがとても好きでした。

つい先日は「赤い霊柩車シリーズ」も3月17日(金)にファイナルを迎えるというニュースを見て、もうこれから先2時間ドラマの長期シリーズが生まれることはないんだなーとしみじみ感じさせられました。

話は戻ります。以下「タモリ俱楽部」が終了する理由だそうです。

発表によると、放送開始から40年の節目を迎え「番組としての役割は十分に果たしたということで、総合的に判断し3月末をもって終了」と判断したという。

Sponichi Aneex

この引用記事の中の『総合的に判断し』という言葉・・・私これに対していつもモヤモヤしてしまうんです。

『総合的に判断して』って、本当にあらゆる方向から検討し尽くしたのでしょうか?


確かにタモリさんも77歳。年齢的には色々厳しいこともあるでしょう。でも体力を相当消耗するタイプの番組でもなく、まだまだ十分やれる気がします。

例えば視聴率の低下という問題があるのかもしれませんが、今のテレビ業界、視聴率はもはや番組の人気度のものさしにはならないのではないでしょうか。若者のテレビ離れは打つ手なしという気もしますし。

内容のマンネリ化?これも、近頃のバラエティー番組は何を観ても似たり寄ったりで面白くないし、むしろ「タモリ俱楽部」はマニアックな根強いファンがいるし、『空耳アワー』のような人気コーナーがある番組は昨今珍しいくらいかと思います。

となると『総合的に判断して』は単なる”まやかし”の言葉ではないのかと。何となくこちらを説得しやすいとか、うまく”まるめ込める”とか、こちらが納得したのかしてないのか結局曖昧でも何となく許されるのではないか?とか・・・。

実際のところ『総合的』ではなく、意外に単なる直観や思いつきで判断した場合でもよく使われがちなのではないかと。

どうにもこの『総合的に判断して』を結論的に使われてしまうと、こちらも文句も言いづらいし、ただモヤモヤだけが心に残りがちになってしまうわけです。

それなりに相手を納得させるには非常に便利な言葉なのかもしれませんが、もしこの言葉を使うならば徹底的に『総合的に判断し』てからにして欲しいと思います。それなら何の疑問もなく受け入れますとも!

ということで「タモリ俱楽部」終了は『総合的に判断し』たのか否か結局モヤモヤが残るニュースになってしまいました。終了はマニアックなファンの一人としてとても残念です。


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