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未来の実現・追記〜思考の解像度を上げる〜

未来の実現には、より具体的な理想を描く、という記事を書いた。

より鮮明に解像度を上げていくために、実践する価値のある1つの事を追記する事にした。

それは、”概念”をできるだけ抽象化せず、具体的にする事だ。

例えば、この画像は何に見えるだろうか?

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たぶんほとんどん人がリンゴ、と答えると思う。

しかしよくよく考えれば、実際にこれと全く同様の色、形のリンゴは恐らく実在はしないだろう。

これを何故リンゴだと答えられるかというと、リンゴは赤くて丸くてヘタがあって、という概念を私たちが持っているからだ。

逆に1つのリンゴを細かいところまで観察して、”これがリンゴ”と覚えてしまうと、対して差のない別の個体をリンゴと認識できなくなってしまう。

算数で、リンゴが5つとリンゴが3つでリンゴはなんこですか?という問いで、確かリンゴというのは、、と、いちいちリアルなリンゴを詳細まで思い出すまで計算ができないとなると、それは合理的ではない。

つまり、色々なものや事についての概念を持つことは、生きていく上でとても利便性が高く、有意義なので、私たちは無意識に多種多様な概念を蓄積している。

ただ、もし具体的な未来を描きたいのであれば、それはゴールにおいても、また、そこに至る道のりも、できるだけ具体的に詳細に考えた方が良いだろう。

概念は無意識に自分の中に構築されているので、意識しないとなかなか難しいかもしれない。

ビジネスのマーケティングにおいては、ペルソナを設定して、そこへのアプローチを考える、という手法がある。

ペルソナとは、販売対象の人物像をできるだけ具体的に設定する事で、より細かいサービスなどを提供できる事を目的としたものだ。

例えば、ただ男性向け、といった感じではなく、東京都在住の30歳サラリーマン。血液型はO型。昼間はどんな職業で休みの日は、、などといったように、できるだけ細かく設定していく。

これはまさに未来の実現のために、解像度を上げているものだ。

会社規模でのマーケティングの方向性を掴むために有用な方法だと思うが、個人規模であれば、ペルソナ以上に有用で簡単な解像度の上げ方がある。

それは、実際に自分の知り合いへのアプローチを考えるという方法だ。

実際にその知り合いにサービスを提供するかは別として、よく知っている友達などで、自分の商品を買ってくれそうな人を探して、サービスの内容を考えていく。関係性が深ければ深いほど、あいつならこういうサービスを提供したらこう言うかもしれない、など、より具体的なプランを考えていく事ができる。

自分が独立しはじめた最初の頃も、いきなり大きなビジネスプランのようなものを想像するのではなく、実際にいる知り合いの中で、自分のサービスに関係がありそうな人を具体的に思い浮かべて、サービス内容や、料金などを考えていった。

そして自分の場合は実際その人たちにアプローチをし、サービスを利用してもらいながら、徐々にそこから横のつながりなどを増やしていくという形に進む事ができた。

ある1人に対して有益なサービスは、同じような環境にある他の10人、100人にも通ずる可能性が高いので、まずは、いきなり漠然とした大きなプランを考えるのではなく、本当に身近なところから、より具体的で解像度の高い考えを構築していくのも、ひとつの方法として良いのではないだろうか。


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