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活動記録54日目 水戸証券に突撃


1/10(水)、私は後楽園にある水戸証券の本社に向かった。今回は水戸証券にスポンサーになってもらう為に突撃した訳ではない。

水戸証券に勤められている方で、今回の私の計画に協力してくれそうな方が居ると踏み、会いたいと考えた為である。

その方の名前は大塚さん。地元で母親が勤める飲食店の昔からのお客さんである。実際に会ったのは1回だけなのだが、私が小さい頃から色々と気にかけてもらっていた。

小学6年の時、私は歴史(主に戦国史)にのめり込んでいた。その時「戦国史周りに好きな人がいなくてつまんないんだよね」というのを母親に言い、それを母親が何となく職場で大塚さんに言った。そしたら、どうやら大塚さんもかなりの歴史通だったそうで、歴史本(司馬遼太郎の関ヶ原など)や当時上映されていた「のぼうの城」のチケットを私に送ってくれた。

ちなみに関ヶ原やのぼうの城は覚えているが、母親にこぼした愚痴などは一切覚えていなかった。つまんないと感じていた記憶もない。

この事実を知る事になったきっかけは昨年の夏。私が証券会社から内定を貰い、せっかくなら3人で会わないかという連絡が母親から来た。大塚さんも証券にずっと勤めており、入社前に色々学べるのではとの事だったのでお会いした私の話に非常に理解を示してくれたのが大塚さんだった。
また、水戸証券の本社は後楽園に存在する。当時私が所属していたチームの練習場が飯田橋にあった為(この時は既に退団していたが)、かなり近いというのもあり、別れ際「まぁ、なんか困った事有ったらいつでも来てくれ」と伝えてくれた。


そして今回、協力してもらう事を試みたのだ。

前日9日夜、本社最寄りである春日駅近くのカフェにてどのようにアポを取るか、そして会えたとしても何をどのように伝えるか、作戦を練っていた。

ちなみに現在私が有している情報は
・名前:大塚さん(下の名前はわからない)
・勤務先:水戸証券(本社は後楽園)
・特徴:体系は小柄で、眼鏡をかけている
のみ。
連絡先は知らなかった。

余りにも情報が少なかった為、母親に頼んで連絡先を貰って事前にアポを取る事も考えた。しかし、この3つさえあれば会えるのではないかとも思い、どうにかして現在有している情報のみで大塚さんに辿り着きたいと最終的には考えた。迷惑は承知だが、この方が想いは伝わるのではないかという仮説の元に。

帰り際には本社が入っているビルの様子を確認。三菱食品の本社を含め大分多くの会社が共同入居しており、かなりの社員が出入りする事が予想される。

「ここから大塚さんを発見する事はなかなか難しそうだな、、、取り敢えず明日朝から行ってみるか。」

次の日の朝、ネットで調べた出社時間に合わせて本社に向かう。

チャンスは
・朝の出社時
・昼のランチ時
・夜の退社時
以上の3つの時間帯。この時間帯は人が最も出入りし、大塚さんと会える可能性は高い。

まずは朝。出入り口が多い事と、思った以上の数、人が出入するという事に気づき、「こっから見つけるの難しくないか」と少々不安になる。しかしメインエントランスで待ち続けた。ちなみにスーツは着ておらず、私服の為少々目立つ。

出社予定時刻ギリギリの9時まで待ったが、結局見つける事が出来なかった。「入り口が違ったか、、、? いや、もしかしたら今日出社してないんじゃないか、、、? やはり母親に連絡先を聞いて日程調整した方が、、いや、まだ粘れ」

カフェで作戦を練り直す。

そして昼の時間。先程よりも全体が見渡せる、かと言って受付の人に怪しまれない絶妙な均衡点を見つけ、再び大塚さんが出てくるのを待つ。

しかし結局見つけられないまま13時半になった。

「どうしようか。夜の退社時間にまた来るか。いや、いっその事7階にあるオフィスに直接行ってしまおうか、いやでも受付に何て言えばいいんだ。アポなしだし断られるに決まっている。迷惑も甚だしい。でも、行ってみたら何か起きるかもしれないな。そもそも今日出社してるのかもわからない。もしかしたらここに居ない可能性もある。取り敢えず行ってみよう、断られたらそれはそれでしょうがない。」


悩んだ挙句私は、7階のオフィスに直接行く事にした。

スーツを着た社員の方数人とエレベーターに乗る。
「潜り込むならスーツで行くべきだったな、、」と少々後悔しつつ、7階のボタンを押す。

7階に着き、オフィスの位置をマップで確認する。再度脳内で趣味レーションを行い、深呼吸をして受付に向かう。

「どうにかなるだろう。怒られたら帰ればよい。よし、行こう。」

最後の曲がり角を曲がって受付にたどり着くと、そこにあったのは電話機だった。

どうやら受付はこの電話から行うらしい。タッチパネル上の「受付」を押して次の画面が出た瞬間、私は驚愕した。

なんと20~30程の部署が出てきたのだ、、、!

「思ってたのと違う」

「そしてどこにかければいいんだ、、、? 大塚さんってどこの部署なんだ?」

一旦トイレに避難する。

「どうしよ、全然想定してなかった。かなり部署あったな、、、辿り着ける気がしない。流石に片っ端からかけるのはメンタルが持たない。やっぱり親から連絡先貰うか、、けどそれは違うだろ、、、
あぁ、帰りたい、何やってんだ俺は、帰りたい
いやでもここまで来たんだから粘れ俺、前会った時なんか言ってなかっったか、、、? 思い出せ、、、確かそういえば事務ってワードを使っていたような、、一旦定年はしてると言ってたから、営業とかではないよな絶対」

水戸証券のHPで組織図を見ながら思い出した情報を元に推測し、3つほど候補を挙げた。

「よし、この3つかけて無理だったら帰ろう。」

再び受付の電話機に向かう。そして1つ目の候補「事務管理部」に電話をかけた。

「水戸証券 事務管理部です」

「あっ、早稲田大学の生方という者なんですけども、そちらの部署に大塚さんという方はいらっしゃいますか?」

「あぁ、居ますよ。男性ですよね?」

(嘘やん、奇跡起きた)

「そうです!! あのすみません、アポとかは取っていないんですけど、早稲田の生方が来てるって伝えてくれますか?」

「わかりました。そのまま受付前でお待ちください。」

こんなに上手くいくとは思っておらず、一瞬かの有名な名探偵が憑依し陶酔しかけたが、寸での所で気を引き締め直す。本番はここからなのだ。

3分ほど待っていると

「おぉ~! よく来てくれたね」

と言いながら大塚さんが迎えに来てくれた。

急に来てしまった事を詫びながら、案内された会議室へ向かった。

「どうしたの今日は?」


私はその場で、就職せずにアルゼンチンに行くことを決めた経緯や、今考えている事、展望、なぜこの形で資金調達をしているのかなどを伝えた。


そして、俺に投資してほしいという事も伝えた。



1時間後、「じゃあまた!」と見送られながらエレベーターに乗って1階のエントランスに戻り、そのまま電車に乗って早稲田に帰った。



そしてその日の夜、大塚さんからメッセージが届いた。

「微力ですが出資させていただきます。サッカーにおいても人生においても、まだまだ伸びしろがあると拝察いたしました。
とても楽しみです。リターンについては、リターンできる何かを得た時、後輩たちに注いでいただいたら幸せです。幸運を。」





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