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深夜の接待オセロ

昨晩は、ワクチンの副反応で発熱した三男が薬を飲むのに時間がかかった。
「オレ、錠剤は飲めんよ」
堂々と拒否する三男。彼は社長気質なところがあり、いつも堂々と我を通すし貫禄さえある。仕方なく包丁で刻んでやると時間をかけてひとかけらずつ大量の水で流し込んでいた。
次の日私が仕事から帰る頃にはだいぶ元気になっていて安心した。しかしまだ頭が痛いというのでもう一度薬を刻んでやる。昨晩は5分くらいかけて難儀しながら飲んでいたのに今日は1分ほどで飲み終えていて驚いた。
「一度できたことはできる」
金言を言うがごとくキリッとした表情であった。大門未知子なみのドヤ顔である。次は刻ませずに飲んでください。

夜、眠れないという三男と遅くまでボードゲームをした。将棋、チェス、オセロ。どれも負けた。オセロは私が圧勝していたが、途中で白と黒の立場を交換して窮地からの再スタートとなった。接待オセロである。社長(三男)が小さい頃は接待オセロに接待Wii、接待バトミントン、あらゆるものに付き合って競ってギリ負けるというのを繰り返してきたが、最近はそんなことしなくても普通に負ける。

チェスの正しいルールは知らないが駒の進め方は将棋と似ている。独自のルールを加えながら遊び方を創造するのが我が家のチェスの楽しみ方だ。社長の「もう一回やろう」令が出たが私の脳はとっくにスリープモードに入っていたのでおひらきにしてもらい、速やかに寝た。


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