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人は経験から多くのことを学ぶというのはこういうことかと唸った経験学習の話

70:20:10の法則

成人の学びにおける70%は経験から、20%は他者からのアドバイスから、10%は読書や研修から学ぶという調査結果があります。

出所:Michael M. LombardoとRobert W. Eichinger

成人はどのように経験から学ぶのか?

Ⅾ.コルブ 経験学習モデル

無題

【実践】学習者は現実で様々な機会が与えられ、今持ちうる知識や技術を駆使して、対応する。

【経験】体験した中で、学習者はエピソード(失敗や成功体験)を経験する。

【省察】経験を振り返り内省し、失敗や成功の要因を抽出する

【概念化】抽出した要因を用いて持論を構築する。

経験を通して学べる人と学べない人

まず前提として、機会を得る環境があるかは重要である。学習者のポジションが固定しており、新たな機会が与えられないようであればそもそも経験学習のサイクルがスタートしない。

また、省察が乏しい人も学びが少ないだろう。また、内省のみでは気づける範囲は限られる。他者からのフィードバックを積極的に求めることや批判を受け入れることができれば良い省察につながる。

まとめ

人は学びの多くを書籍や研修に求めてしまうが、多くの学びは経験学習におけるものであることが分かる。私たちは失敗を恐れるがあまり、経験する前に研修を受講したり書籍を読んだり教育者へ質問してしまうことで多くを学ぼうとしてしまうが、それだけでは十分な学びを得ることは難しいようだ。多くの学びは多くの経験からくることを覚えておきたい。

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