三浦しをんによる本への愛に満ちた書評集が面白くてカートがパンパンになる 『本屋さんで待ちあわせ』
ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。416冊目。
小説家「三浦しをん」による書評集です。もう、それだけで面白そうで、本書の存在を知ってからというもの読みたくてウズウズしていたのですが、やっと手にすることが出来た。
そして期待通りの面白さで一気に読んでしまった。いや、大抵は一気に読んじゃうのだけど、なんというか、息をつく間も無く最後までムハムハ言いながら読みました。
のっけから、
一日の大半を本や漫画を読んで過ごしております。
とはじまり、しびれます。しびれる箇所が間違っている気がするけど。いいなあ、そんな生活がしたい。
本書の方針も良くて、
「ピンとこなかったものについては、最初から黙して騙らない(つまり、取り上げてああだこうだ言わない)」だ。
このnoteで文句ばっかり言ってる私は反省をしたほうがいい。
とにかく本への愛情がすさまじい。私も人並み以上には本が好きだぞ、と自覚して生きてきたけど、三浦しをんにはかなわない。
体裁としては書評ではあるのだけど、どちらかというと本への愛の表明みたいになっているエッセイも多くて、読んでいると自分も読みたくなってしまい、読みながらカートに追加をしてしまう。
内容は書評のみならず、本にまつわるエッセイ等もふくまれているのだけど、これも面白い。
また、1章を割いて鶴屋南北の『東海道四谷怪談』のエッセイが紹介されていて、唐突感があるのだけど、ノーマークな分野だったので、やっぱりとてもおもしろく読めた。
読んでいると文章が軽妙で面白く、本人が気に入っている本を紹介しているということもあり、どれも惹きつけられる内容でどんどん読みたい本が増えてくる。
本好きなかたは是非読んでみてください。オススメです。
これは危ない本ですよ。カートがパンパンです。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。