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技術書の王者オライリーが料理本を作るとこうなる 『Cooking for Geeks 第2版 ―料理の科学と実践レシピ』
ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。417冊目。
オライリーというのは、ソフトウェアエンジニアにはおなじみ、コンピューターにまつわる専門書を多く出している出版社です。
プログラミング言語を解説したアニマルシリーズがおなじみで、もしかしたら書店のコーナーで独特な統一感で並べられているのを見かけたことがあるかもしれません。
こんな表紙です。大きな書店だと岩波のコーナー並みに目立っているよ。
B5の変形サイズと大きいし、表紙が妙に写実的なモノクロの動物画なので、インパクトあります。
ほら、なんか迫力ありますよ。
そんなオライリーが料理本を出しています。
その名も『Cooking for Geeks』とコンピューターギークやプログラマ、エンジニアのお友達が理解しやすいよう、(彼らにとって)わかりやすく料理についての説明が行われている本です。
表紙も、料理ぽいので(彼らにとっては)とっつきやすいですね。
1.ハロー、キッチン!
2.味と匂い、そして風味
3.時間と温度
4.空気と水
5.ハードウェアで遊ぶ
6.食品添加物の使い方
あとがき より賢いギークになるために
付録 アレルギーと料理
目次を見ると一目瞭然なのだけど、一般的なレシピ集ではありません。
もちろん、沢山のレシピも紹介されるけど。味や風味の解釈、温度による材料の変化など、料理を行う上で役に立つ科学的な知識が網羅的に紹介される。サイエンスな視点で料理という行為を深く知りたい方にはすこぶる面白い本です。
さらに版が上がって最近流行りの真空調理や低温調理の紹介もされるようになったので、自分で実践するかは別として、とても勉強になります。
このノリが面白がれる方にはとてもおもしろい本です。読み物として大変に面白い本です。ぜひ、本書とノーマの発酵ガイドとあわせて熟読し、孤高の料理人を目指してください。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。