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管理会計と財務会計の違いは知ってる? 財務諸表読める? この本があれば大丈夫だ! 『人事屋が書いた経理の本』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。15冊目。

世の中で経済活動に従事している人なら、およそ知っておいたほうが良いのが会計の知識だ。

この仕事は儲かっているのか? 見積もりはどのように作ればよいのか? ちゃんと給料は出るのか?

個人や少人数ならどんぶり勘定でもなんとかなるが、組織で動くとなると、会計を知らなければ自分の給料はどこから出ているのかも理解できない。

営業をしているが、この商材をいくつ売ればよいのだろうか。会計の知識があれば、あたりがつくようになる。

総務部門だが、いったい自分達はなにをしたら利益に貢献できるのだろうか。会計の知識があれば、利益貢献の度合いに応じて仕事に優先順位がつけられる。

開発部門にいるけど、時間をかけてクオリティーを追求していたら、お前はアーティストじゃないと怒られたが納得いかん。会計の知識があれば、自分がもとめられている品質の度合いが理解できる。

「わかった、わかった、勉強するよ。でも、会計を勉強するといっても、何を学べば良いのかよくわからないし、何をよんだらよいのかわからない!」

そりゃそうだ、この分野、ほとんどの書店では、適切な棚作りがされていない。何を手にしたらよいのか皆目見当がつかない。

資格で分類できもの以外は、全部一緒くたにされている。経理仕事の本の横に投資や節税テクニックの本が並んでいたりする。

じゃぁ、どうしたらよいか? まず、学ぶ知識の範囲を知りたい。それはなにか。経理や会計の部門でプロを目指すのではなければ、私達が学ぶべきは『管理会計』だ。

会計という言葉で表されるものを超ザックリ分類すると『管理会計』と『財務会計』にわけられる。

乱暴に言うと『財務会計』ってのは、要するに外部報告の為に行う税務処理の仕事だ。仕事の結果を扱っている。この<結果>という点が大事。簿記技術を駆使し、資産を適切に仕分けし、国に税金を収める。

わたしたちが学ぶべき『管理会計』は、結果ではなく、現在と未来のお金を扱う分野で、仕事を適切におこなうための会計だ。この<現在と未来>ってのが大事。収益や損益分岐を見極め、お金を儲けてウハウハするための知識。

まずはこの『管理会計』と『財務会計』の違いを理解さえすれば、あとは何を学ぶべきかはわかりやすい。

経営者や経理のプロを目指すわけではないのであれば、断然『管理会計』だ。この知識があれば日常の業務に対する視界が一気にひらけてくる。

そして『管理会計』を学ぶにあたっておすすめなのが、この本だ。この本は超良い。よくまとまっているし、わかりやすい。

刊行されたのが1978年とめっちゃ古いし、MGとか戦略会計とか、一般的ではない言葉や概念もあって注意が必要なんだけど、この一冊を理解できるまで読みこなせば、頭の中に管理会計の地図が出来るので、かなりの武器になると思う。

本気でやるぜ、という方については、可能ならば、まず日商簿記3級の範囲を学び、用語や仕組みになれておきつつ、この本でお金を適切に管理するというのはどういうことかを学びたい。

また、顧客のニーズにあわせて仕事を組み立て、その見積もりを作る、という仕事をしているのであれば、日商簿記2級レベルの工業簿記を学んでおくと、適切な原価計算が出来るようになるのでオススメ。(別に2級をとらなくてもいいとおもう)

この知識は、日本に居る限り、どこにいても、どんな仕事をしていても役に立つし、必要となる。生きるための武器として、管理会計の知識をみにつけてほしい。おすすめ!

偉そうなことを書いてるが、私も勉強中。定期的にこの本を読み返し知識の幹を太くしながら枝葉を豊かにする知識を学ぶようにしている。

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