【書評】 空気が読めない(というよりも読みたくない)方に 『空気を読む脳』
ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。390冊目。
著者は脳科学者として様々な著作をのこし、テレビでコメンテーターも努めているという。それだけに、世間を覆う空気感に敏感なのだろう。
本書の説明として
日本の心性について、脳科学を中心とした科学的なエビデンスをもとに論じていきます。(P21)
とある。これはもう、私の大好物じゃないかと少し小躍りしながら読み進めた。しかし、大事な部分で根拠の提示が適切になされているとは言えず、すこし肩透かしを食らってしまった。
読んでいくと気がつくのだけど、著者自身が空気を読めない事に大して苦しんでいた事がわかってくる。
ともあれ私は「それ」を理解できず、くるしみました。(P206)
私にも少なからずそういうところはあって、ある程度「それ」を理解していても、なかなか協調的に動くということが出来ないので、いろいろな方に不愉快な思いはさせていた自覚はある。
そういった経験をもった方々ならば、本書から「なぜ自分はこんなに大変なんだろう」という疑問への回答が少し見つかるのかもしれない。
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