【書評】 本書を読み実践してみるのは良いかと思うが人に薦めるのはどうなのか 『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』
ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。393冊目。
本書のテーマは
よりよい人生を送るための思考法
を授けてしんぜようというもの。
生きる上で「有利」に働く考え方、行動の選択、思考の選択について、沢山の事柄を実例を交えて紹介をしている。
売れているらしい、世界中で売れに売れて、続編も出ていてそれも売れているらしい。
アマゾンの商品ページに目次の一部があったので引用してみる
目次より
・考えるより、行動しよう──「思考の飽和点」に達する前に始める
・なんでも柔軟に修正しよう──完璧な条件設定が存在しないわけ
・大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう──最初に「全体図」を把握する
・支払いを先にしよう──わざと「心の錯覚」を起こす
・戦略的に「頑固」になろう──「宣誓」することの強さを知る
・必要なテクノロジー以外は持たない──それは時間の短縮か? 浪費か?
・幸せを台無しにするような要因を取り除こう──問題を避けて手に入れる豊かさ
・謙虚さを心がけよう──あなたの成功は自ら手に入れたものではない
・自分の感情に従うのはやめよう──自分の気持ちから距離を置く方法
・ものごとを全体的にとらえよう──特定の要素だけを過大評価しない
・買い物は控えめにしよう──「モノ」より「経験」にお金を使ったほうがいい理由
・自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう──「能力の輪」をつくる
・静かな生活を大事にしよう──冒険好きな人より、退屈な人のほうが成功する
・SNSの評価から離れよう──自分の中にある基準を見つける
・自分と波長の合う相手を選ぼう──自分は変えられても、他人は変えられない
・思い出づくりよりも、いまを大切にしよう──人生はアルバムとは違うわけ
・そそられるオファーが来たときの判断を誤らない──「尊厳の輪」をつくる その3
・性急に意見を述べるのはやめよう──意見がないほうが人生がよくなる理由
・嫉妬を上手にコントロールしよう──自分を他人と比較しない
・解決よりも、予防をしよう──賢明さとは「予防措置」をほどこすこと
・読書の仕方を変えてみよう──読書効果を最大限に引き出す方法
・「心の引き算」をしよう──自分の幸せに気づくための戦略
・形だけを模倣するのはやめよう──カーゴ・カルトの犠牲にならない
・組織に属さない人たちと交流を持とう──組織外の友人がもたらしてくれるもの
・期待を管理しよう──期待は少ないほうが幸せになれる
・本当に価値のあるものを見きわめよう──あらゆるものの90パーセントは無駄である
・自分を重要視しすぎないようにしよう──謙虚であることの利点
・自分の人生に集中しよう──誰かを「偉人」に仕立てあげるべきではない理由
・内なる成功を目指そう──物質的な成功より内面の充実のほうが大事なわけ
……など52章
このような感じの見出しが52並び、それぞれ8ページの解説がついてくる。
この目次を見て幾つか気になる方は買ってみても良いのかも知れない。別に悪いことは書いていない。
足るを知る。自分を客観視する。選択肢があれば、一般的に良いと言われていることを選ぶ。無理な背伸びはせず、自分を肯定して生きていく。
正しいと思う。
ただ、退屈なのだ。正しいことは、退屈なのだ。
読んでいると、坊さんの説教をきいているような気分になってしまった。
ここに書かれている事を全て実践する人生は、おそらく退屈だ。
退屈が悪いとは言いませんよ。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。