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ひと手間をかける時間があるときに是非『水島シェフのロジカルクッキング』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。119冊目。

『水島シェフのロジカルクッキング』(水島弘史)

卵売り場に行くと、平飼いで飼われた鶏の卵を選んでしまう。もう、安い特売卵は買えない。贅沢なのはわかるんだけど、どうしても特売卵が買えない。

妻に「うちは裕福じゃないんですよ!」と言われ、娘二人も「「うちはゆうふくじゃないんですよ!」」と復唱していたけど、養鶏場の実態を知って買えなくなった。

細かい説明は省くけど、くちばしを切られ、バタリーケージに詰め込まれたニワトリの顔が浮かんでしまい、平飼いの卵しか買えないのです。

鶏卵生産の事実を聞いてしまうと、10個入り150円前後とかで安い卵が買えるのに、6個入300円を買ってしまう。裕福じゃないのに。

ビール我慢するから、ジョッキ10杯を9杯に減らすから!

こんな時のビール算はとても有効だ。ちょっとだけ躊躇するような、でも、必要な少額な出費を、ためらいなく払えるようになる。ジョッキ1杯分といわれると、急にハードルが下がる。お、いいよいいよ、それくらい。

ということで卵は平飼いモノにしています。少しでも幸せな鶏を増やしたい。意味があるのかといえば、無いのかもしれないけど、気持ちの問題として。

スーパーやお肉屋の鶏肉も、食肉用のブロイラーは割りと扱いがひどいのでやっぱり気が滅入るのだけど、鶏肉は好きなので食べますよ。でも、頂くからには最大限のリスペクトをしたいということで、頑張って美味い料理にして頂きます。

モモ肉のチキンステーキが好きなのだけど、これが結構難しい。ジューシーに焼こうとすると、火の入りが不十分になったり。しっかり焼こうとすると、パサパサになったりして。

でも、本書のレシピを知ってからは、フライパンだけでかなり美味いチキンステーキが焼けるようになった。

これはね、本当に美味しい。ちょいと手間はかかるけど、そんなの厭わないくらい美味しい。

面倒くさがりの妻も、このレシピで焼くようになったくらい美味しい。

本書は、素材や料理別に、毎回必ずハイレベルな味をコンスタントに出すためのコツというか、手順が示されている。31品分。

特に、肉料理のレシピは良くできていて、あらかた作ったが、どれも美味い。子供もバクバク食べるし、自分でもバクバク食べてしまう。

とくに、1品目のチキンステーキがイイの。肉の重さの0.8パーセントの塩を振り、油をペーパーで捨てながら焼くのだが、これがもう、毎回必ず同じ味で、同じ焼き加減で焼きあがる。味も抜群にいい。素材の旨味ががっつり活かされるチキンステーキになる。

これはすごいなぁとなるので、本を買う前に、一度Youtubeでチキンステーキの作り方を見てためしてみてほしい。そして、美味いなと確認したら買ってみて、他の料理もためしてみてほしい。

本書のレシピは「毒出し」の工程が独特。挽き肉をサラダ油で煮てから焼くとか、最初はびっくりするけど、従うと間違いなく美味いので従いましょう。

私は、この書籍のおかげで、適切な塩分を重量で計算して投入する、という習慣が付いた。

「オーケーグーグル 735グラムの0.8%は?」と聞くと、小さなスピーカーはたちまち答えを出してくれるし、タイマーも沢山設定出来るので、料理をするならAIスピーカーは持っておきましょう。

塩分の考え方は、ホットクックで適当料理を作る時にも役立つ。余った野菜をゴロゴロに切って、重量の0.8%(薄味がすきなので0.6%位に調整するけど) の塩を振り入れ、オリーブオイルを適当に回し入れてかき混ぜモードで15分まわすと、題名のない料理が出来上がるがこれがうまい。ぜひやってみて。

ということで、おすすめです!


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