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【書評】 十二国記どこから読み始めるのか問題 『魔性の子 十二国記 0』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。182冊目。

そういうことか、そういう事だったのか。

十二国記シリーズに取り組むにあたり、読む順番問題というものがあると知った。この『魔性の子』をいつ読むか、という問題だ。

この『魔性の子』は、今となっては十二国記エピソード0としてナンバリングされていて、十二国から何かしらの理由で地球世界の日本に帰った「何か」のせいで、地球世界にトラブルが頻発する、という話で理解ができるけど、刊行時はだれも十二国の事なんて知らないので、単独のホラー小説として世に出ている。

つまり、十二国記の世界観は小野不由美の頭の中だけにあり、まったく世の中に十二国の世界の物語が出ていない頃にこの『魔性の子』は世に出たのだ。なんということでしょう。

凄いことなので、これから4万字位つかって、ロッキンオンジャパンのヨシキ4万字インタビュー並みに熱っぽく展開したいのだけど、おそらく、もう、4万人くらい先行者が居ると思うのでやめておく。

さて『魔性の子』をいつ読むか問題。

私が十二国記を大人買いしたことをFacebookや読書会で伝えたところ、様々なご意見を頂きました。パターンとしては2つです。

0から読む派閥

1から読み、途中で0を読む派閥

の二派です。

そして、私はどうしたのか。エピソード5まで読んでから読みました。

ウーン、これはね。どちらにも一長一短があるのだけど、どうせ全部読むつもりなら、最初に読んだほうがイイね。という結論です。

というのも『魔性の子』を読みながら「あー、これは〇〇か、〇〇が〇〇だから〇〇なんだね、ということは、きっとああいうふうになるよなぁ、あっちの世界はアレだしなぁ」ってなります。

つまり、せっかくのホラー要素が、あまりホラーでは無くなってしまう。だって〇〇の〇〇達なんだから、そりゃそういう価値観で生きてるわけだし、そうなるよね、みたいな感想になってしまう。しかも読んでいる間、ずっとそんな感じなので、ホラーがホラーではなくなってしまう。

結論!

その1:全部読むつもりなら0から順に読んで途中で再読する

その2:十二国記を試したいなら1から読む

以上!

あ、面白かったです。

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