見出し画像

【注目ニュース】NVIDIAが23日決算 好調AI半導体、日本株に波及続くか

発表日:2024年5月22日

みなさんこんにちは。【注目ニュース】では、最近発表された半導体関連のニュースの中から、専門家が厳選してお届けします。通勤・通学時間、始業前などにぜひチェックしてみてください。

概要

AI半導体市場で独走態勢を築いたエヌビディアのファンCEO

米半導体大手エヌビディアは、米西部時間22日午後1時(日本時間23日午前5時)に2024年2〜4月期の決算を発表します。生成AIの開発に使う半導体の需要が高く、市場は好業績を確実視しています。ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)の成長見通しに注目が集まっています。

市場予想によれば、24年2〜4月期の連結業績は売上高が前年同期比3.4倍のおよそ246億ドル(約3兆8000億円)、純利益が6.4倍の約131億ドルとされています。売上高は会社予想の240億ドルを上回ると見込まれています。

エヌビディアの主力製品である画像処理半導体(GPU)は、AI開発に不可欠で、もともとはゲーム向けに開発されましたが、10年代にAI計算にも適していることが判明し、データセンターのサーバーに採用が進みました。現在、生成AIの性能向上を支える製品として、クラウドコンピューティング大手などがエヌビディアのGPUを競って導入しています。

収益構造も変化しました。AI半導体を含むデータセンター部門の売上高割合は3年前の40%から24年1月期には78%に増加しました。一方、ゲーム部門の割合は21年1月期の約50%から24年1月期には17%まで減少しています。

エヌビディアのGPUを高速に動かすためのソフトウエア基盤「CUDA」も同社の独走状態を支えています。CUDAによる「ロックイン効果」で、他社製AI半導体への乗り換えが難しくなっています

データセンターへの投資拡大が追い風となり、エヌビディアの株価は直近1年で3.1倍に増加しました。市場は5〜7月期の売上高を前年同期比2倍の266億ドル、純利益を2.3倍の140億ドル程度と見込んでいます。

クラウド大手のデータセンター投資拡大がエヌビディアの業績を押し上げるとの期待は根強く、マイクロソフトやアルファベット、アマゾンなどは設備投資の増加を表明しています。エヌビディアは、23年のデータセンター向けAI半導体市場で77%のシェアを持ち、需要をほぼ一手に引き受けています

引用元

23年11月〜24年1月期の決算発表も好調で、東京エレクトロンやアドバンテストなど日本の半導体関連銘柄の買いを誘い、日経平均株価は過去最高値を更新しました。今回の決算も好調であれば、日経平均を再び押し上げると期待されています。

しかし、高い成長期待に応えるのは容易ではなく、外的な環境変化が影響を与える可能性もあります。例えば、米政府の対中輸出規制が強まることで、業績に悪影響が出る可能性もあります。

エヌビディアは業績開示後、日本時間23日午前6時ごろからアナリスト向けの電話会見を予定しています。ファンCEOがAIブームと独走状態の持続性についてどうコメントするか、市場関係者が注目しています。

解説

純利益が前年同期比6.4倍で成長する予測とのことで、機械学習に代表されるAI向けとしてGPUの需要が高まっていることがよくわかります。

それでも、まだ生成AI市場は拡大のスタート地点とみています。例えば皆さんの中でスマホで生成AIを使っている方はどの程度いらっしゃいますか?

正直、PCで一度触ったことがあるという程度の方が少数であり、大半の方は使用したことが無いという方も多いのではないでしょうか。

個人的には、まだ市場に浸透したとは言えない状態だと思います。

私は今後、PC、スマホに限らず、眼鏡やスマートウオッチなどのウェアラブルデバイスにも拡大するとみており、今後も需要が伸び続けることを考えると、NVIDIAの業績は向こう数年程度は期待してよいものと思われます


参考文献


おすすめ記事


#半導体 #半導体関連 #半導体株 #半導体って何 #半導体の基礎
#注目ニュース #ニュース #半導体ニュース #最新ニュース

この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,778件

よろしければサポートもよろしくお願いいたします.頂いたサポートは主に今後の書評執筆用のために使わせていただきます!