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【テレワーク達人インタビュー】テレワークでチームをうまくマネジメントする秘訣とは?

どうやって海外に住みながら日本の事業部をマネジメントしているのか?その秘訣に迫る!

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緊急事態宣言を受け、テレワークでのマネジメントにシフトしている日本の企業。マネージャーのテレワーク意識調査によると、「他の管理職がどんな工夫をしているか知りたい」という声が、全体の73%と圧倒的に多い結果がありました。

そこで、4年以上前から、テレワークによってチームをマネージしている管理職の方に、どうやっているのか?を直接聞いてみました。

本記事でまとめた、テレワークの秘訣のトピックスは次の4つです。

■ 海外在住で、テレワークしながら日本企業の本部長をしている方がいた!

今回インタビューをしたのは、株式会社ガイアックスで、事業本部長をされている管大輔(Suga Daisuke)さん。

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彼は、テレワークのマネジメント歴はもう4年で、かつ、今では海外(オランダ)に住みながら、日本の事業本部長をしているという方です。

昨年11月にオランダの企業訪問ツアーに行った際に、日本人グループの中で一緒になって知り合ったのですが、「ヨーロッパが好きなので、もうこちらに住んで1年以上になります。この先10年はいるでしょうね。ここを起点に、休みの日はフランスとかスペインとか行けていいですよ。仕事は、日本とリモートでやっていて、全然問題ないですよ。」とにこやかに言うので、

『なんてこった!?そんなことできるの!?働き方改革、進んでるなー。』と当時とても驚いたのを覚えています。

そんな印象があったので、今回、テレワークのマネジメントについて、「他の管理職がどんな工夫をしているのか?」という問いを持った時に、菅さんに聞いてみよう!と真っ先にコンタクトを取り、今回インタビューの協力をしてくれる運びとなりました。

■管大輔 氏Profile
株式会社ガイアックス・本部長。2013年新卒入社。SNSマーケティングのコンサルタントとして従事した後、2015年9月に事業部長に就任。
クラウドソーシングの活用、リモートワークの推進など働き方の多様化を積極的に進めた結果、2年間で離職率を40%から0%に、売上が5倍に成長。
2019年より、6部署を管掌する本部長を兼務。プライベートではオランダに移住し、海外からリモートでマネジメント業務に携わっている。
2020年に、採用活動・就職活動のオンライン化を推進する新規事業を立ち上げ。就活の“当たり前”の変革に取り組んでいる。
■関連記事:
https://forbesjapan.com/articles/detail/32630

■1)テレワークでチームをマネジメントする秘訣 その1:ZOOM雑談

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まずは、「どうやって離れながらチームをマネジメントしているのか?メンバー一人一人の状態はどう把握しているのか?」という質問に対して、

工夫その(1)「毎日30分のZOOM雑談をやる」

という答えが返ってきました。

「テレワークをすると、コミュニケーションがシャープになる。無駄がなくなり、効率的になる効果がある反面、ちょっとした弱音や、モヤモヤを話す場もなくなる。テレワークだからこそ、意図的に、雑談の空間を設けてあげることが重要。」

だと言うことです。

・その効果は?

「ZOOMでのチーム会議の時に、サービス名に関する議論して意思決定をしたのですが、後日、ZOOM雑談の場で、『実は私、あのサービス疑問なんですよね。』と誰かが言い出しました。そしたら、え!?そうなの、私も。私も。と、どうやらメンバーの多くがモヤモヤしていたことが判明したんです。」
「ZOOMの画面越して、なるべく全員の表情を見ながら意思決定するようにしているのですが、モヤモヤしていたメンバーは、私だけかな?と思い、言えなかったそうで。」

ZOOMでのミーティングは、会話が効率的になる分、ある種の余白やスペースもなくなり、研ぎ澄まされていきます。それが故に、ちょっとした疑問や感じていることを言いづらい環境にもなってしまいます。

そこで、別途、意図的に、ZOOM雑談のような場を設けて、自由に話をできるスペースを設けてあげることが大事だということです。

このZOOM雑談を実施する際の注意点は、

<ZOOM雑談の注意点>
・強制参加にはしない。出入りは自由。
・1日30分程度。
・リーダーから、プライベートの話を自己開示するなど、心理的安全を作るようにしている。

があります。

この話を聞いた私も、チームメンバーとのミーティングで「雑談」を取り入れてみました。

今までは、主に「目標対してのアクションと結果。得た洞察。次のアクション」ということを会話しており、「雑談」は取り入れていませんでした。

平日は朝のチェックインで15分チームメンバーとZOOMしています。これもメンバーから起案があり、始めたのですが、目標について会話のみをしていました。そこで、この15分のうち、最初の5分は雑談タイム!ということを取り入れてみました。

たった5分ですが、自由になんでも話していい。という空間があるだけで、なんだか雰囲気が良くなりましたし、そこで仕事のアイデアも手に入るようになりました。

しかもファシリテーションも楽です。雑談ある方どうぞー。というだけで、あとはメンバーが好きに話します。

雑談の時間をどこかに取り入れることは、テレワークでマネジメントしているマネージャの方には、とてもオススメです!

実際に、管さんが、雑談の重要性について語った動画はこちらを参照ください。
(※記事だと短縮された内容も、生声で聞くと、リアルにその重要性がGETできるかと思います。)

■2)テレワークでチームをマネジメントする秘訣 その2:社内コーチ

・いわゆるモチベーションが下がっているメンバーをどうしているか?

これは、テレワークでもオフィスワークでも同じことが言える話になりますが、テレワーク歴4年の管さんから聞くと、その重要性が際立って聞こえてきます。

工夫その(2)「月1回60分のコーチングをやる」

これはどういうことか?

実際のインタビューの会話を聞くのが一番かもしれません。
この件について2分ほどお話いただいております。

コーチングをメンバーが毎月受けて、マネージャーとコーチの方がうまく連携して、チームを機能させる。という工夫でした。

Yahoo!だったり、外資系の会社では、マネージャ職の人は、エグゼクティブコーチを受けるようになっているという話も聞きますし、コーチングというアプローチは、日本でも広まりつつありますね。

弊社では、メンターと月1回、1on1のコーチングの会話することをしています。管さんの話を聞いて、チームリーダーとメンターがこのように連携することを今月から取り入れてみようと思いました!

■3)テレワークでチームをマネジメントする秘訣 その3:画面共有

・パフォーマンスを発揮していないメンバーをどうしているか?

テレワークだと、途中の過程が見えない分、最終の仕事のアウトプットが重要になります。しかし、思うようにアウトプットのパフォーマンスを発揮しないメンバーがチーム内にいるのは、どの企業でもあることかと思います。

それに対して、どうしているのか?も聞いてみました。
こちらの動画をご覧ください。

工夫その(3)
・目標の解像度(具体度)を上げる。近いステップでゴール設定する。途中のレビュー頻度を上げる。(これはリアルでも一緒)
・時に、画面共有してもらい、作業している様子を直接見てフォローする。

テレワークだと、個別フォローしているところが周りから見えないので、周りの目を気にすることなくフォローを受けやすい。というのも、テレワークならではのことですね。

■4)テレワークでチームをマネジメントする秘訣 その4:メンバー間での信頼

・仕事の進捗共有で、特に大切にしていることは?

ということについて、語ってくれました。

工夫その(4)
上司との直接メッセージを避け、チーム全員のチャット上でコミュニケーションする

テレワークでは、チームメンバー間の信頼関係の醸成が大切になります。ただでさえ、お互いが見えないので、コミュニケーションも不透明だと不信感の増加を招きかねません。それぞれが自分の情報を全員が見れるところで共有し、透明にすることが大切になるというお話でした。

■テレワークにおけるマネジメントの秘訣まとめ

今回、管さんへのインタビューから、テレワークにおいてチームをうまくマネジメントにするための重要なエッセンスを4つ抽出して、まとめました。

1) 意図的に雑談の時間を取り入れる
2) 定例のコーチングを取り入れる
3) 1on1のフォローアップ
4) 直接
上司ではなく、チーム全体でコミュニケーションする

また、最後に、管さんよりメッセージです。

“リアルだろうがリモートだろうが、マネジメントの本質は変わりません。
これまでと変化する部分を冷静に見極め、一つ一つに対処できれば何も問題ありません。
リモートワークは今後、働き方のスタンダードになるでしょう。
そう考えると、今のこの状況は、新しいマネジメントスタイルに慣れる絶好のチャンスではないでしょうか。”

以上、参考になれば幸いです。

■ インタビュー全編

また今回、管さんには1時間のインタビューをさせて頂いており、他にも、

・オランダから日本へのリモートでの営業について
・リモートでの採用について
・メンバーの評価について

なども語って頂いております。

48分の長編になりますが、ご興味ある方はご覧ください

今後も、テレワークの達人の方にインタビューを行い記事にしたり、テレワークのマネジメントに関するエッセンスを書きます。

新しく書きましたら記事を投稿しますので、永井祐介を「フォロー」頂ければ幸いです。

■ 参考:ウェビナー情報


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