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組版ソフト

書籍は、著者からの元原稿を印刷会社に渡し、書籍のレイアウトに修正されたゲラとなり、出版社内でそのゲラの修正を行います。
デザインを決めた上で、出版社と印刷会社でゲラのやり取りを複数回行い、段階的に書籍になっていきます。

私が勤務してきた出版社では印刷会社でレイアウトを組んでもらっていました。(組版)
長年そのような仕事の流れを見ていたので、不思議に思いませんでしたが、近年、別の出版社の代表と話した際に自社で組版を行っているという旨を聞きました。

出版、編集に関する一定のルール内で、レイアウトすることができれば、作業、かかる費用の点で効率的とのこと。
ただ、自社で行うためには、レイアウトを行うための専用ソフトが必要で、そのソフトを使うための技術とセンスが問われるという話でした。


■自社で組版を行うメリット
書籍レイアウトのイメージが掴めない初期段階において、出版社、印刷会社間の無駄なやり取りが減少すること。
組版代を大きく削減することができること。

■自社で組版を行うデメリット
書籍レイアウトを行うためのソフトが必要で、価格も高価なこと。
またそのソフトを使うための技術、効果的なレイアウトをつくるためのセンスが必要なこと。


作業時間と、お金を考えると、無駄を排除したい気持ちが強くなりました。
そのため、今回新たに書籍レイアウトを行うソフト「InDesign」を学ぶことにしました。
動画で作業概要を確認した後、書籍、Webで細かい作業内容を確認して、実際にソフトを使うことで、学んでいきました。

文字と画像の配置は、これまで使用していたソフトと大きく異なり、自分のイメージした場所に配置でき、文字、文字間の調整も簡単にできます。
頭の中にあるイメージが、ラフ案、商品たたき台、商品の段階的に作業が行える流れは、効率的で、もっと早く習得したかったソフトの一つになりました。
書籍だけでなく、パンフレット、Webのレイアウトも可能で、だんだんとソフトの魅力が分かってきたような気がします。
更なる魅力を取り込み、商品に反映していきたいところです。




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