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禅とは悟るためではなく維持する稽古

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【武學メモ】

武学の稽古をしていると、今まで常識だと思っていたものが、実は違ったんだということによく出くわします。

今回は、「禅」について得たことをメモとして書こうと思います。

禮(れい)に始まり禮(れい)に終わる

武学は禮に始まり、禮に終わります。まぁ、この言葉はよく聞く言葉だと思いますので、特に違和感はないですよね。でも、禮から禮の間って何するの?って聞かれたら、誰も答えられないのではないでしょうか。

武学はこのような順番で稽古が進んでいきます。

禮→禅→型→錬→剣→禮

なんのこっちゃ、って感じですよね。でも、実際にこの順番で稽古していくのです。

このままだとよくわからないので、一つ一つをもうちょっと詳しく説明してみます。

まず、禮に始まり…、の禮ですが、なんのために禮をするのでしょうか。僕も小学生の時に剣道を習っていましたので、この言葉自体は知っていましたし、稽古の前に必ずみんなで禮をして、そして稽古が終わったら同じようにみんなで禮をして稽古を終えていました。

ただ、なんのためにやっているのか考えたことは一度もなかったです。なんとなく、そんなものなのだと思ってやっていたのですが、実際はちゃんと意味があったんですね…。

禮とは悟りの状態になること

禮の力については別のメモを作るとして、禮は0化するためにおこないます。0化のイメージが湧かない場合は、ニュートラル化、繋がっている状態、悟りの状態と表現したらイメージが湧くのではないでしょうか。

禮は悟りの状態になるためにしているのです。あるいは崩れた時にすぐに悟りの状態に戻すためにやるのです。

ただ禮をしただけでも効果はありますが、より深く悟りの状態になるためには、頚椎の角度や背骨、仙骨の位置、焦点の合わせ方など自分にとって正しい禮のやり方を身につけなければなりません。

禅は悟りの状態をパッケージするための稽古

悟りの状態になったら、その次にやることはその状態をキープすること。悟りの状態はちょっとしたことで崩れてしまうので、まずは、悟りの状態をパッケージして維持する稽古をします。それが禅。

立禅、中禅、膝禅、座禅、臥禅の5つの禅で、立っていようが、中腰であろうが、膝をついていようが、座っていようが、寝ていようが、どんな状態であっても悟りの状態をキープできるように稽古します。

つまり、禅は悟りを開いたり、何かと繋がったりするためにやるものではなく、最初に作った悟りの状態をキープする稽古のためにやるものだったんですね。

型は動いていても悟りをキープする稽古

禅で悟りの状態がキープできるようになってきたら、今度は動いている状態でも悟りの状態をキープする稽古します。僕たちの場合は、抜粋したりアレンジした北拳や南拳の套路(型のようなもの)で稽古します。

錬は対人のやりとりの中でも悟りの状態をキープする稽古

動きながら悟りの状態がキープできるようになったら、今度は対人で色々とやりとりしながらでも悟りの状態をキープする稽古します。お互いパンチを打ったり、蹴りを入れたり、それらを受けたりしても悟りの状態をキープする稽古します。

剣は武器や道具を使用されたり、自分の武器にも悟りの状態も伝える稽古

最後は、相手が武器を持って攻撃をしてきても、悟りの状態をキープする稽古をします。これができるようになったら、どんな状況でも悟りの状態になれますし、悟りの状態をキープできるようになってきますよね。

僕はまだまだですが…(笑

禮に戻って、次の連関始まる

ここで禮に戻るのですが、イメージとしては、一歩進んで禮に戻るといった感じです。つまり最初の禮の状態よりも悟りの深度を深めた禮をするということです。

この後、また禅、型、錬、剣と進んでいくわけです。

このループをぐるぐると繰り返すことによって、より深い悟りの状態をキープできるように稽古を重ねていくのです


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