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わたしがヘナと出会うまで②

オーガニックコスメやアロマオイルとの出会いにより、物質は経皮吸収されるのだということを知りました。

また、植物にはそれぞれにたくさんの効果効能があるんだということも!

わたしがその事に気づいた当時は、まだまだ今よりもそこまで気軽にオーガニックなものが手に入る場所が少なかったですし、都会で暮らすにおいて、オーガニックのものを使用するというのはとても高すぎてなかなか継続が難しいんでは、、という、いち消費者としての自分の気持ち。

また、美容師として、このままケミカルまみれでいいのか、という気持ちと、でもファッショナブルさ、モード感、おしゃれは諦めたくないという気持ちも。

そんな色々な気持ちが未消化でモヤモヤしていたとき、何か新しい発見が欲しいと思ったわたしがピン!と来たのが、フランスへのワーキングホリデーという選択でした。

フランスは農業大国であり、またスーパーでもマルシェでも気軽にオーガニック製品が選べるという記事を読んだり、またヘアカラーについても調べていると、その時フランスでもベジタルカラー(Teinture végétale)と言って植物メインで染めるのか人気になっているとのこと。

全て、雑誌や本やネットでだけの情報でした。

そして、パリコレなどでも、多くのヘアメイクの方が集うフランス。

わたしのオーガニックを知りたい、美容師としても活動してみたい。何ができるかもわからないし、フランス語も喋れないし、何もツテもない。

でも、行ってみたい!!衝動でした。

3か月だけ地元でフランス語のレッスンに通い、ビザ書類の作成のサポートもしてもらい、無事にビザが取れてパリに実際に1年行きました。

そして、運良くたまたま渡仏して数日で日系のフランス情報新聞に求人のあった美容室で、ヘナ、ベジタルカラーをしているところがあり、面接に行くとなんと翌日から働いて良いとのこと。

そこは地域密着型で近所に住むフランスマダムが70%と、フランスに住む日本人か30%いらっしゃる美容室でした。

そこでは、白髪を染めている方のほとんどは普通のヘアカラーからベジタブルカラーに移行していってることを聞きました。

ケミカルなヘアカラーをするのは、若いフランス人がバレイヤージュなどのブリーチハイライトか、日本人で茶色くしたい人くらい。

8割くらいの方が植物のカラーでした。

ただ、残念なことに、フランスにあったベジタブルカラーは、フランス人の柔らかくて茶色やブロンドの髪にとても馴染むように染まるのですが、日本人にとっては、ヘアカラーしてる部分の色をほんの少し変えることはできるけど、白髪にはうまく染まらずにトリートメント効果が強い感じでした。

また、ベジタブルカラーは、アルカリカラーと呼ばれるカラーの髪の傷みの元となる過酸化水素などは使用せず、ヘナ、インディゴ、シナモンやジンジャーなどのいろいろな植物のパウダーとお湯だけで染めるのではあるんですが、その色々なブレンドが完全なる100%植物ではなかったこと。(もしかしたら、今は100%植物のベジタルカラーがフランスにあるかもですが)

でも、ベジタブルカラーで、フランス人の方々のそれぞれの色々な髪色に合わせたり、またブロンドとグレイヘアの混じった方があえてオレンジや赤っぽく染めたりするのはとっても可愛かったし、とても勉強になりました。

また、パリにもインド人街があり、お店でヘナが足りなくなると毎回メトロでそこへ出かけて調達してきたことも、良い思い出です。

結果的に、パリで美容師をしてみて思ったのは、日本人の髪を植物で染めるにはヘナが不可欠であるということ。

また、実際に自分自身にもヘナやベジタルカラーをしてもらって、今までカラーリングで痛んでいた髪の枝毛もできなくなって、しっかりしていくことを体験して、これは良い!とわたし自身が納得できました。


わたし自身は、とても感覚的なことを大事にする人です。

パリで美容師をしていて気がついたことがありました。

東京で美容師をしていた時は、どんな人でも対応できるオールマイティーなテクニックと提案ができる人になることがとても大事だと思っていたんです。

たしかにそれは素晴らしいこと。

だけれど、実際に、自分が体験してみて、あっ!これはすごい!!とても良い!!と思ったこと、自分が良いと思っていることに共感してくれる方と私の思いと得意なことをシェアさせてもらうことが一番自分にとっても心地よく仕事ができるし、お客様にも深い意味で喜んでもらえる感覚があるんでは、と思いました。


わたしの好きなことって何だろう?

と考えたときに、出た答え。

それが

アロマオイルの効能を借りること。

オーガニックコスメを使用すること。

ヘッドマッサージをすること。

ヘアカットをすること。

でした。

また、念願だったオーガニックに触れること。

本当に色々なものが日本に比べて手頃な値段で手に入り、特に野菜はたくさんの種類のオーガニックが食べれました。

また、フランスの野菜の良いところはほとんどが計り売りなこと。

一人暮らしで何種類も野菜を食べたいわたしにとっては、インゲン5本、ミニトマト3個とか、そんなのでも、買えてしまって、それぞれ何十円とかで手に入るのはとてもありがたかったです。

さらに、フランスにいる時には、ヨーロッパ内の旅行は日本に比べて安価で行けたので、6月にはブルガリアのローズフェスティバルに出かけて本物のダマスクローズに触れて摘み取らせてもらったり、夏には南仏のラベンダー畑へいったり、ノルマンディー地方に古くからあるタラソテラピーを体験したりしました。

そして、本当はヘッドマッサージやアロマの効能を知ったことでより、一層に身体への興味がでてきたんです。

1年のパリでのワーキングホリデーの次の年に私がした事。

それは、エステティシャンの資格を取る。

でした。

ヘナから、若干逸れてしまいました。

でも、この経験があったからこそ、今のヘナをするわたしに辿り着いたのです。

続きは、わたしがヘナと出会うまで③で。

最後までよんで下さった方ありがとうございます!


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