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お前呼び問題は、根深い

朝起きたら夫がいなかった。んーいないなあ、洗車でもしてるかなあ。女の所でも行ってないならイイや、と思う。
おや? 私は最近色々緩まってきているけれど、「女」という単語をサラリと使ったぞ。以前は絶対使わなかったのに。

女。性別、メスを表す語感。
昔、友人が「別の女に〇〇(彼氏名前呼び捨て)を盗られたの!」と言っていたのを覚えているが、盗られた云々より、「女」という単語が彼女の口から出てきた方が驚いた。別の人になっちゃたなあという気がした。

「女呼び問題」といえば定番の「お前呼び問題」だ。まあ、何度も言われている事だけど、社会性のある場で女性に使用すると、所有物感、見下し感が強まりやすいので注意。状況によっては、パワハラ・セクハラ方面にまっしぐら。

そんな事いったって、結局相手次第だろ?超イケメンだったら何も思わないだろ?と上司ご意見。うむ。確かに。
でも一瞬だけだよ。そんなに単純じゃない。

私は、漫画やドラマの影響が大きいと思っている。人気のある少年漫画に登場する女性群を見よ。お前呼び、絆あり、スタイル抜群、何かしらの力、なんだかんだで守る。脳味噌構造作成中の少年期に、何度も何度もこれらを刷り込まれれば「お前」がサラリと出てくる男の出来上がりだ。女性漫画もしかり。とても危険だ。
もちろん、全てがそうでは無いのは承知している。

「女呼び問題」と「お前呼び問題」は似ているけど微妙に違う。QCストーリーで何故何故と、大真面目に掘り下げたいくらいだ。でも、偉い先生方が散々やっているだろうから、それは任せよう。

抗えない性の力か。

「女」を許容することは、セックスを自分の中に取り込めた時に、解決するのかもしれない。
自分が納得できる、充実した幸せな行為としてのセックスはとても大事だ。
余計な事を言うなら、草食カップルや夫婦は、爽やかなカーテンの部屋の中にいてさえも、いずれこの問題に直面すると思っている。
結局、結婚も不倫もここがポイントなんだろう。
ああ、だから熟す時間が必要なのか。

「お前」は男性同士で言ってればいいよ。そうすれば変な軋轢も生まない。

長い。なんて長いnoteだ。
日曜日に何を書いている。

夫は、洗車から戻ってきた。ソファーで石地蔵のようにテレビを見ている。楽しそうだ。
「夫問題」はまた、いずれ。