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帰省の記憶・花火 母方

帰省の記憶 母方。
母の出自は、未だに謎で、謎なのだ。
前に一度書いたけれど、それは主に父情報なので母から直接語られた事はない。
いや、あるが、嫌そうに一言二言返事が返ってきただけなので、それ以上は深追いせずにぼんやりとした世界のままにしてある。

・・・

おばあちゃんはいつも寝ていた。何故かあまり会わせてもらえなかった。そこも謎のまま。
確かに私のおばあちゃんらしいのだが、おばあちゃんと呼びかけた記憶がはっきりしない、、のだ。

おばあちゃんが亡くなった時、親戚の方々が一部騒然としていた。
母が私に近づいてきて「あんた、何か見た?」と言う。意味がわからず、何も見ていないというような事を答えたと思う。

どうやら、おばあちゃんは自分を虐めていた人限定で夢に登場し、なかなかホラーな様相でたっぷりじっくり恨み言をいったらしい。
その事をオロオロと言い合っている人達。
「俺も見た」「私のところにも来た」

線香のニオイ、夜の読経。居場所が無い私は、それらの気配を背にして、すぐ近くの土手に一人で登った。土手を登りきると遠くで花火が上がっていた。しばらく花火を見ていたが、なんの感情も湧かずまた戻った。あれも夏だ。

私のルーツのひとつ。振り返りnoteに記す記憶の一部。

※スピ的なのかは、わからない。その人達が行った事が全てだろうから。