[本紹介📚]The Long Game (人生は長期戦)①

世界有数の企業だけでなく、私たち個人にも「長期戦略」が重要だ。

ドリー・クラーク著　The long Game

今回は　「The long Game」　の本の良さをお伝えしたいと思います。
今回の記事を読んで、興味を持ったら是非　書店、amazon　にて実際に手に取ってみてください。

なぜこの本を手に取ろうと思ったのか。
その理由は、DaiGoの紹介からでした。
そんな理由かと思う人もいるかもしれませんが、本というのは、どの本が自分にとって有用な本かは中身を見てみないとわかりません。
書店によく行きますが、たくさんの本があり、たくさんの魅力的な本があるからこそ、
「この本もいいな。いや、この本もいいな。」など
沢山の本が目に入り、まだ読み切ってない本があるのに本を買う・・・
積み重なった本の山の出来上がりです。
誰かがいいと紹介した本、ベストセラーの本というのは、
それだけいい理由があります。それが自分に合うか合わないかは読んでみないとわかりませんが、有用な本の可能性は高いです。
この本が紹介されたとき、どんな言葉が自分に刺さったか。
それは、「世界は今、短期的へと移行している。
昔はテレビが主流だった。（１時間～２時間）
そのテレビの時代が過ぎ、YouTubeの時代が到来した。（３０分前後）
そして今、TikTokが若者の間で大流行している。（１５秒～１分）
むしろ今の流行、若者の話題は基本TikTokから始まっていることがほとんどである。
世の中が短期の方向に向かっているということは、
現代の人々の集中力が圧倒的に低下しているといえる。
短期的快楽におぼれ、その瞬間は楽しい・幸せな気分でも、
次の日になれば虚空、虚無感に苛まれる人も沢山いるでしょう。
だからこそ、世の中の多くの人々と差をつけるためには、人生という長いスパンで見た長期戦略が必須です。」（まとめでも記述）
１９歳の自分はその世の中の流れに流されているうちの一人でした。
常にTikTok、YouTubeを見続け、集中力は皆無でした。
人生は長期戦。いまや１００歳まで生きる時代でしょう。
だからこそ今から常に長期戦で物事を見る。
他人と違う存在になりたければ、他人と違うことをするしかありません。
本を読み始めたのもそれが理由でした。
大学生になったのだから、友達と沢山遊んだりして人生の夏休みを満喫したいと思っていました。
でもそれはごく普通な大学生の出来上がりです。
「いまだからこそ本を読んで経済、知識、教養を学び、
歴史から過去の失敗、成功を学び、
情報発信をして自分の思考を共有する。」
歳は関係ありません。年上も年下も敬い、常に師と思い、学ぶ。
そして本から先人の知恵を得る。
この「The Long Game」を読んで、また一つ新しい考えを学ぶことが出来ました。
今回の記事でこの本のいい部分を共有させていただきます。

今回は、「はじめに」で語られる問題提起と、人生を長期的視点で見ることの重要性、その具体的な知識・具体的行動方法について
私なりにまとめました。

ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために

今回の目次をご紹介したいと思います。
気になったにところから見てみてください！
各項目の大事だと思ったところを抜粋して、自分なりの解釈をお伝えしたいと思います。
今回は、「はじめに」をピックアップしていきます。

はじめに

この「はじめに」では、

• なぜ多くの人は暇を恐れ、スケジュールをパンパンに詰め込んでいるのにも関わらず、他人との比較を行い、自分のペースで人生を生きれないのか。

• 長期の思考で人生を成功させるための重要な３要素

この二点を中心に書かれています。
それでは、一つ目の解説・解釈を記載していきたいと思います。

１．なぜ多くの人は暇を恐れ、スケジュールをパンパンに詰め込んでいるのにも関わらず、他人との比較を行い、自分のペースで人生を生きれないのか。

あまりにも多くも人がゆとりを失っている。つねに何かに急がされ、追いつめられ、焦っている。

はじめに　　　　　 p6-26

この一文の前振りにはこのようなことが書かれていました。

「とにかく考える時間が欲しい」
このセリフは最近特に耳にする。受講者たちだけでなく、身近な人たちも同じようなことを言っている。
たとえば私の親友は、前に送った資料の返事をまだくれてない。
以前の彼女は、仕事が速くて確実だったーしかし、最近はそれほどでもない。
「すぐに読めるから、息抜きついでにお願いね」と、私はメッセージを送った。励ましの言葉のつもりだった。
「その息抜きが問題なの」と出張中の彼女から返事が来た。
本人に言わせると、とにかくついていくだけで精いっぱいの状態だ。

はじめに　　　　　p6-26

手元ばかり見て、頭の中は人生を振り返ったり、本当に欲しいものについて考えたりする時間が全くない。とドリー・クラークは語ります。
自分の人生において、
「本当に自分が達成したい目標は何か。」
「他人との比較をやめ、自分の幸せを追求し、楽しくて意義深い人生を送るにはどうしたらいいのか。」
こういったことを考え、自身のライフスタイルを確立していきたいと思っているはずです。
ですが、振り返ってみるとどうでしょうか。
そもそも日々の業務等でそれを考える時間すらないのではないでしょうか。

それでは二つ目の解説・解釈を記載していきたいと思います。

２．長期の思考で人生を成功させるための重要な３要素

ー最初のうちは遅々として進まないかもしれない。だが、努力は複利のように大きくなる。
一つずつ行動を積み重ねていけば、いつか驚くような結果を出せるであろう。
目先の利益の誘惑に負けず、不確実ではあるが、価値のある将来の目標に向かって努力を続ける。ー
これが、「ロングゲームプレイする」ということだ。

はしめに 　p6-26

本書では三つのパートに分けられ、解説されています。
１．「余白」　２．「集中」　３．「信念」

この三パートで構成されていて、それぞれに「ロングゲーム」において重要な役割を果たしています。

１．「余白」

人生においての考える時間を確保するために、まずは余白を作ることが重要です。
忙しい毎日から抜け出す、あるいは最低でも少しは「余白」を作る実用的な方法が記載されています。
そしてさらに、「なぜ私たちがこんなにも忙しいのか」の本当の理由についても詳しく解説されており、グサッと刺さる真理も綴っています。

確かにやることは山ほどある。しかし一方で、「予定の詰まったカレンダー」は「自分で作った監獄」というのもまた事実だ。

はじめに　p6-26

２．「集中」

ここでは「ロングゲーム」の核心に迫ります。
自分の人生において正しい目標を設定し、そこに向かって集中する。
その正しい目標はどのようにして見つけるのか。
それは「自分の興味に最適化」するべきだと説明されています。
そして、Googleによって有名になった「２０％の時間」という戦略
（自分の時間の２０％を何か新しいアイデアやプロジェクトのために使う）
の実践方法も語られています。
最後に、賢い時間の有用の仕方、ネットワークづくりを駆使した本物の人間関係の築き方について教えています。

３．「信念」

シリコンバレーでは「早く失敗しよう」が合言葉のようになっている。
それでも失敗するのは恥ずかしく、嫌な気分になる。
ここでの秘訣は、「失敗」と「実験」をきちんと区別することだ。
実験しているのであれば、どんな結果になってもそれは勉強だ。
失敗ではない。

はじめに　p6-26

最後のパート「信念」では、ロングゲームにおいて最も難しいとされる部分について語られている。
それは、障害や挫折を乗り越えて、それでも前に進むこと。
ロングゲームでは、結果がすぐに現れるわけではない。
だからこそ、「自分の行動、言動が間違っているのではないか。」
「進歩、進展が見られない。やめた方がいいのではないか。」
といった疑いを持ってしまう可能性が非常に高いです。
その時にこそ「信念」パートで紹介される「戦術的忍耐」が有効であるとクラークは言います。

まとめ

いかがだったでしょうか。
世界は今、短期的へと移行しています。
昔はテレビが主流でした。（１時間～２時間）
そのテレビの時代が過ぎ、YouTubeの時代が来ました。（３０分前後）
そして今、TikTokが若者の間で大流行しています。（１５秒～１分）
むしろ今の流行、若者の話題は基本TikTokから始まっていることがほとんどです。
世の中が短期の方向に向かっているということは、
現代の人々の集中力が圧倒的に低下しているといえます。
短期的快楽におぼれ、その瞬間は楽しい・幸せな気分でも、
次の日になれば虚空、虚無感に苛まれる人も沢山いるでしょう。
だからこそ、世の中の多くの人々と差をつけるためには、人生という長いスパンで見た長期戦略が必須です。
そのさらに細かな理由、具体的な行動方法などがこの本から学ぶことが出来ます。
私も大学二年生ですが、今からでも何十年と先を見据えた長期戦略に向けて行動することを決意しました。
学生、社会人に関わらず、長期戦略で現代を勝ち抜きましょう。