マガジンのカバー画像

花のかげ

37
母を介護した時の記録です。脳腫瘍を患い、手術、治療をしましたが、認知症が進行し、病気も再発して、2021年1月8日に亡くなりました。母を介護した時の記録とその時その時の思いをまと…
運営しているクリエイター

#悪性脳腫瘍

花のかげ~終章(4)

四.そしてそのとき  年末にWeb面会をおこなったが、結局母はずっと眠っていて話すことは…

関谷志摩
3年前

花のかげ~終章(3)

三.Web面会  大学病院に入院したのが十一月九日、そして転院したのが十一月十九日。しか…

関谷志摩
3年前
3

花のかげ~終章(2)

二.実質的な別れ  ふくやま病院では受付で少し待たされた。本来なら先について待っているは…

関谷志摩
3年前
1

花のかげ~終章(1)

一.ふくやま病院への道のり  母が大学病院に緊急入院してから十日ほど経った。その間、母は…

関谷志摩
3年前
1

花のかげ~第2章 動き出す(1)

一.入院から生体検査へ  四月二十日、母が入院することになった。五階の病棟に入院すること…

関谷志摩
3年前

花のかげ~第1章 萌芽(4)

四.そして脳神経外科へ  四月六日、私の仕事場は、新型コロナウィルスに対してどう対処すべ…

関谷志摩
3年前

花のかげ~第1章 萌芽(3)

三.大学病院での受診  母が私の家に来たのが十三日の金曜日だった。不吉を意味するこの日を笑い飛ばしながら週末を過ごした。そのころは毎日が晴天で、母も何度か来たことがある桂田ではあったものの、もっとその土地の雰囲気を知りたいと言っては散歩に出かけることがあった。  週が明けた十六日の月曜日に、いよいよ母が大学病院で受診することになった。初診であるため手続きが思いのほか煩瑣であることと、新型コロナウィルスに神経を使う病院の誘導のぎこちなさもあって思いのほか時間がかかることになっ

花のかげ~第1章 萌芽(2)

二.病院にて  八時半ごろに飯山の実家に到着した時には日差しのせいか寒さもいくぶん和らぎ…

関谷志摩
3年前

花のかげ~第1章 萌芽(1)

一・初春の高速道路  高速道路を走る車の中で、私は朝のまぶしい日差しと戦っていた。はるか…

関谷志摩
3年前

花のかげ~はじめに

はじめに  母が他界して二カ月が経った。母は脳腫瘍を患い、そのための手術を経て認知症がひ…

関谷志摩
3年前
2