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クロノクロスに心を浄化された話

こんにちは。建築士のユズルです。

お盆初日はいかがでしたか。

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今年は有給も使えば9日間と長期休暇の上、今年はコロナ感染対策のために外出やレジャーが控えめになることも相まって、私はうっかり会社から持ち帰った仕事が目に入り休み中の仕事計画構想に思いを巡らしお盆初日の午前を過ごしてしまいました。

ここで一息。一旦、未来を予想する愚かな行為を横に置いて、癒やしのひとときをご一緒しませんか?

ずっと参加したかったお題#自己紹介をゲームで語るに便乗します!

自己紹介というより、ゲームに関する私自身のエピソードを交えた素敵なゲーム「クロノクロス」と、とある国の素敵な村「エルニド村」の紹介です。

初めて会社を辞めた

新卒で入社した設計事務所を辞めた時のことです。

激務系アトリエ事務所で日曜日だけお休み出来てたような気がします。海外PJだと正月関係ないので元旦以外は稼働。無論好きな作風の仕事に携わることができて楽しかったですが、辞めた後は燃え尽き状態になっておりました。

お金はないけど働きたくない。犬好き…違う、好きだった設計も興味がない。搾取され生きる気力を失うってこういうことなのか…?

旅行行ってくればと周囲には進められましたので検討をし始めました。建築に興味失ってますからヨーロッパとかNGです。見たくもない。

行きたい場所なんてないなぁ・・・。

現実逃避がしたい一心でクロノ・クロスを思い出す

あんな天国みたいな場所なら行ってみたいかも…と、ふと思い出したのはクロノ・クロス※という中学生の時にプレイしたPS1ゲームでした。

※クロノクロスとは、「あらゆるものを浄化する伝説のエレメント」としてゲーム中に登場するキーアイテムの名前でもあります。

オープニングかっくぃぃ

お?死んでた心が動き始めたようだ。しかしお金がありませんからモルディヴとかフィジーとか無理なわけで…そうだ。これらの観光にくっついてくる豪華なディナーやハイソなホテルは全く興味無い。ミッションの最優先事項は半年位はお金を気にせず天国のような自然の中で滞在できる時間を格安で買うこと!タイムイズマネー!旅費が超超超格安でなければ!ボロ屋もドミも結構!但し綺麗なビーチは必須条件!

ゲームの舞台にはモデルが必ず存在しますので、クロノクロスの舞台でもあるエルニド諸島を頼りに「エルニド」とネットで検索してみました。

すると「エルニド村」という村がフィリピンにあるようです。

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そのまんまやないか

地球の歩き方で見てみると、フィリピン国内で飛行機やバスを乗り継ぐ必要があり日数はかかりそうでした。時間は死ぬほどあるのでモーマンタイ。お金はかからなさそうでした。エルニド村なら一泊2000円くらいで泊まれる場所もありました。

(当時は個人HPと地球の歩き方しかエルニドに関する情報が無かったので冒険感半端なかったのが懐かしいです。)

というわけで、親をなんとか納得させ、バックパックを背負った私はフィリピンへ単身旅立ったのでした。

エルニド村の美しい風景をご堪能ください。

エルニド村への行き方等は旅行サイトに任せてここでは割愛します。

ただただ、ゲームから飛びしたような非現実的な美しい風景をご堪能ください。

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うわああああオパーサの浜じゃん!次元のゆらぎはどこ???

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バンカーボートでアイランドホッピング&バーベキューを毎日堪能。1日3000円くらいだったような気がします。

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何もねーーーー。島に上陸してる間はシュノーケリングです。読書してる人もおりました。

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海遊びは体力消耗が激しいので必ずお昼寝を挟んで夜を迎えます。これを楽園と呼ばずして何と呼ぶ?

旅の初期は帰国チケットを買わない行動とは裏腹に、まだまだ心の防御反応から未来や過去に思いをはせてしまい、心がとにかく忙しかったです。

感情達が大暴れ

宿も食事も行きあたりばったりでこなして1ヶ月程経過した頃、気がつけば心がどかっと腰を据えてました。そして人生今この瞬間しか無いとばかりに楽しめる瞬間が増えました。

お金が無くなっても観光地は仕事はある。(日本語ができるだけで重宝される)帰国したくなるまで帰らない。つまり、帰国後の進路について悩んでも全く意味がない。それより今夜の寝床とご飯の確保が大事…!考えなきゃいけないことが少ないとなんて生きやすいのだろう。という具合に、自分に寄り添うことを最優先に3ヶ月くらいは色々な国をぶらぶらして暮らし、帰国後もしばらくはアルバイトをしながら焦らず就活をして過ごしました。

かくしてわたしの憎しみ(?)に満ちた心はクロノクロス(をきっかけ)に浄化され、未知なる人生が目の前に広がるのを感じたのでした。

【ガチ考察】FF7リメイク 全クリした感想、レビュー ご都合主義 ネタバレ メタ発言 演出

(ネタはFF7Rだよ)

クロノクロスについて少し語らせてほしい

こんな美しい舞台のゲームの魅力について少し語らせてください。

①現実逃避できるくらい充実した設定

本作に限らず、当時のスクエアゲームはキャラ設定の濃さが尋常じゃなく全員主人公状態。そんな魅力的なキャラクターを奥深く描写された西洋的な未知の世界で動かすことができる素晴らしいゲームは現実逃避にピッタリでした。(闇)

キャラクターが多いと、必ず感情移入できるキャラが1人くらいいるし、様々な身分や背景の人が沢山いるほどリアリティが増して世界観に没入していく…そう、クロノクロスのメインキャラクターは44人!

そんな濃いキャラ設定に加えて本作は「エルニド諸島」という美しい舞台と歴史や運命を握る壮大な世界観が印象的なゲームでした。物語について理解するには中学生の学業を犠牲にするレベルの複雑さです。

こちらの神動画が詳しく神解説しております。

パラレルワールドにタイムスリップをかけ合わせた無尽蔵に広がる世界観は、映画やアニメより遥かにハンドリングが良く自由な「ゲーム」というツールでしか達成し得なかったと思う。

②主人公はダライ・ラマ?

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急にどうしたって感じですが、ゲームの特に印象的なストーリーを紹介します。

主人公セルジュ達一行はラストバトルにて時喰いという「思念体」(過去に人類に負け絶滅の道を辿った地球外生命体や龍人という種族達の怨念が実体化したもの)と戦うわけですが、力で叩き潰すと恨みは更に増幅して地球は滅亡してバッドエンドです。

そこでセルジュはどうしたかというと「無念を浄化」しました。クロノクロスというアイテムを駆使して。

…これ、すごくないですか?90年代の作品だぜ?実態の無い恨み=心を浄化するって、それ弔いやん。時喰いも最後は仏教に目覚めたということでしょうか。

ところでセルジュは「調停者」というものに3歳の頃に突然任命されてしまいます(本人無自覚)。前出のとおり、ラストバトルで人類の代表として人類以外と協調する外交能力抜群の一国のリーダーのような役割を担う者です。

もうダライ・ラマかと。

モンスターや敵対相手について絶対悪って思えないことは私自身度々ありました。けど、打ちのめす以外方法は無いと思ってたのです…システム上仕方なかったんだ…けど、こんな発想もあったなんてね!システムの奴隷になっちゃいけません。

成仏できてなにより。

パラレルワールドという設定からお察しの通り、終わり方もやっぱり切ない。ストーリーを一言でいうと、私達が生きている世界の今この瞬間を存在させるために起こった一連の出来事という感じです。私達の知らないところで、誰かが未来を救ってくれているかもしれませんし、もしかしたら、記憶を失っているだけであなたが人類の運命を救った張本人かもしれません。

なんてね!

現実とゲームは地続き

RPGは活字や漫画、映画みたいにストーリーの進行を早めることができないし、時間も取られてなかなか面倒くさいメディアだけど、RPGでしか得られない体験がありすぎて、他に代替の効かないエンターテインメントだと文字に起こして改めて感じました。

ゲームは現実逃避としつつも、私は結局どこかで現実とリンクする部分があるから好きなんだろうな。

クロノクロスはPS Vitaでプレイできますので、一生のうちのどこかで是非世界観を味わって欲しいゲームの1つです!

それではまた〜


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