Sekitos

音楽や映画、アート、食べ物について書いてます。

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最近の記事

行きつけのベトナム料理屋で、会計時に「あなた一番よく来るよ!」と言われて恥ずかしかった。いや、美味しいし、ヘルシーだし、近いし…。

    • リアム・ギャラガー&ジョン・スクワイアの新しいシングル『Mars To Liverpool』めちゃくちゃいい曲。

      • 年末年始をコリン・ファレルのA24映画でダウナーに過ごした話

        今年の年末年始も例年通り、暇だった。しかし暇であること自体に不満はなく、積読しっぱなしの本を読んだり、Netflixで「マイリスト」に追加したままのドラマや映画を一気に観たりと、少なくとも文化的には贅沢な時間が過ごせている。家族との時間を確保できるのもいい。 だが、これらは週末や連休でも出来ることだ。昔はもっと年末年始を賑やかに過ごしていたと思う。それは主として親族との関係性に依るところが大きい。元旦から父の生家を訪れ、従兄弟たちと遊んだり、祖父母や叔父・叔母たちからお年玉

        • 味わい深い街、名古屋②

          この記事は先日公開した「味わい深い街、名古屋①」の続きとなる。昨年12月、3泊4日の名古屋旅に出た僕は2日目を迎えた。ホテルの部屋は日当たりがよく、ベッドの寝心地も良かったため、起床をぐずってしまった。遅い一日のスタートを切ったが「まあ、これも身軽な週末旅行の醍醐味だろう…。」と自分を納得させる。 夜まで予定もないので、名古屋市内をぶらつくことにする。朝食を終え、ホテルが位置する伏見駅周辺エリアから錦通を経由し、栄へと向かっていく。中区は栄を中心に商業エリアとして賑わうエリ

        行きつけのベトナム料理屋で、会計時に「あなた一番よく来るよ!」と言われて恥ずかしかった。いや、美味しいし、ヘルシーだし、近いし…。

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        • 年末年始をコリン・ファレルのA24映画でダウナーに過ごした話

        • 味わい深い街、名古屋②

          味わい深い街、名古屋①

          昨年12月、3泊4日で名古屋に行ってきた。僕は生まれが名古屋なのだが、幼児期に千葉へ引っ越してしまったため、記憶はほぼない。新幹線を降りても、懐かしさを感じるどころか、「本当にここで生まれたんだっけ…?」と思ってしまうほど、ピンとくるものがなかった。 しかし30年以上も前のことなので、当然かもしれない。その間名古屋は人口も増え、建物も増え、交通網も広がり、発展した。景色も当然変わる。だからこそはじめて訪れたかのような高揚感があり、逆に良かった。 新幹線のホームの「きしめん

          味わい深い街、名古屋①

          カントリーミュージックの次世代スター、ザック・ブライアン(Zach Bryan)

          最近、何度もリピートして聴いているのが米・オクラホマ州出身のシンガーソングライター、ザック・ブライアン(Zach Bryan)だ。最新アルバム『Zach Bryan』は全米アルバム・チャート(Billboard 200)で首位に輝き、第66回グラミー賞でも3部門にノミネートされていることから、カントリーミュージック・シーンにおける「次世代のスター」と見る向きが多い。 現在27歳(2023年12月時点)のザックは両親、祖父が共に海軍という軍人一家に生まれている。自身も海軍に7

          カントリーミュージックの次世代スター、ザック・ブライアン(Zach Bryan)

          最近好きなイディオム“pinch of salt”。何事も塩ひとつまみで受け止める

          先日エマ・チェンバレン(Emma Chamberlain)のポッドキャスト『Anything Goes with Emma Chamberlain』を聞いていて、「pinch of salt」というフレーズが何度も出てきて気になった。 調べてみると「with a pinch of salt」で、何かについて「疑ってかかる」、「鵜呑みにしない」という意味のイディオムらしい。これを情報の受け手ではなく発信者、つまりこの場合、エマが「pinch of salt(鵜呑みにしない)で

          最近好きなイディオム“pinch of salt”。何事も塩ひとつまみで受け止める

          熱海でアートに浸る!ATAMI ART GRANT 2022での所感、気になったアーティストなど

          先月ATAMI ART GRANT 2022に行ってきて、これが予想以上に(もちろん最初から期待していました)良かったんです!元々は冨安由真さんの作品を観に行ったんですけど、他の展示作品も印象的なものばかりで贅沢な時間が過ごせました。 まずは、そもそもATAMI ART GRANTってなんぞやと気になって調べてみたところ、PROJECT ATAMI実行委員会によって運営されており、そのPROJECT ATAMIのwebサイトのaboutには以下の説明がありました。 「自発

          熱海でアートに浸る!ATAMI ART GRANT 2022での所感、気になったアーティストなど

          ベトナム系アメリカ人R&BアーティストThuyがいい!

          ここのところハマっているのがThuy(発音はTweeのよう)。とにかく曲のメロディーがいい、声がいい、歌がめちゃくちゃうまい、トラックのプロダクションがかっこいい。サンフランシスコ・ベイエリアで音楽に囲まれた環境で育ち、ブリットニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラといったアイドルを愛聴していたようだ。ミュージシャンになりたいという気持ちをずっと抱いていたものの、尊敬するアーティストが自分のような見た目ではないことや、親の期待もあり、医学の道へと進む。しかし、スタジオセッ

          ベトナム系アメリカ人R&BアーティストThuyがいい!

          マイケル・ヴィンセント・ウォーラー(Michael Vincent Waller)について調べたら新しい知識が増えすぎた

          マイケル・ヴィンセント・ウォーラーはニューヨークを拠点に活動している作曲家だ。オフィシャルwebサイトでは彼の音楽について、「詩情的で内省的、印象派とポスト・ミニマリズム、そしてワールドミュージックからインスピレーションを得ている」と表現されている。 なるほど、確かに。音楽にはかけた瞬間、その場のムードをがらりと変えてしまう類のものがあり、僕にとってはそれがいい音楽の基準だったりもする。マイケル・ヴィンセント・ウォーラーの音楽はとにかくシネマティックで、じっと聴いていると、

          マイケル・ヴィンセント・ウォーラー(Michael Vincent Waller)について調べたら新しい知識が増えすぎた

          【Netflix】『ピーキー・ブラインダーズ』にどハマり中で寝不足

          ピーキー・ブラインダーズがとにかく面白い。1920年代のイギリス・バーミンガムを舞台に、トーマス・シェルビー率いるギャング集団がのしあがっていく様を描いたドラマシリーズで、制作はイギリスの映画監督/脚本家/小説家のスティーブン・ナイト。このナイトさん、デヴィッド・クローネンバーグ監督の映画『イースタン・プロミス』(2007年)では脚本を担当していたようだ。 Smithonian Magazineの記事によると「ピーキー・ブラインダーズ」というギャングは1890年頃に実在した

          【Netflix】『ピーキー・ブラインダーズ』にどハマり中で寝不足

          【MUBI】ニック・ケイヴ&ウォーレン・エリスのドキュメンタリー『This Much I Know to be True』鑑賞

          動画配信サービスのMUBIを利用していて、これが面白い。なんとコーエン兄弟、ソフィア・コッポラも利用しているというシネフィル向けのサービスで、NetflixやAmazon Primeでは見つからないような、古今東西のマニアックな映画が目白押し。といってもマニアックという言い方は不適切かもしれない。話題作『DUNE』の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴの2009作『静かなる叫び』(1989年にカナダのモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件がモチーフなっている)、『ノマドランド』のクロ

          【MUBI】ニック・ケイヴ&ウォーレン・エリスのドキュメンタリー『This Much I Know to be True』鑑賞

          M.Sage〜Fuubutsushiのアコースティックなアンビエントサウンドにずっとハマっている

          コロナ禍、ずっと聴き続けているアーティストの1つがM. Sage。インターネットで調べてもあまり多くの情報は出てこないのだが、Bandcamp経由でオフィシャルのwebサイトがあった。そのBiographyを読むと「An American educator, musician, and intermedia artist.」(アメリカの教育者、音楽家、そしてインターメディアアーティスト)と書いてある。この「インターメディア」という言葉はあまり馴染みがないので、辞書を引いてみる

          M.Sage〜Fuubutsushiのアコースティックなアンビエントサウンドにずっとハマっている

          「カリートの道」を観て、Nuyorican Soulが聴きたくなった

          昨夜、Netflixでブライアンでブライアン・デ・パルマ監督の「カリートの道」を観ました。所々、見覚えのあるシーンがあったりして、もしかしたら以前に観たかも?なんて思ったりもしたんですが(そういうのがよくある…)、プロットの細部や、カメラワーク、実は豪華な出演者たちなど、初めて気づいたことの方が多かったので、全体としてはほぼ初見といった感覚で楽しめました。 そして、主演のアル・パチーノは言うに及ばず、闇落ちした弁護士を怪演するショーン・ペンや、端役でヴィゴ・モーテンセンまで

          「カリートの道」を観て、Nuyorican Soulが聴きたくなった

          シンガポール人ラッパーYung Rajaや、台湾の電子音楽について

          久々のnote更新。最後の投稿が2021年2月だったので、もう1年以上経っているとは…。イギリスでは今年からコロナ規制が撤廃されたり、世界の動きとしてはwith-covidに以降しつつあるのが感じられますね。昨年はというと、家で過ごす時間も多くて、遠出もしていなかったんですが、台湾の仲間たちとはオンラインで密に連絡を取り合って、リモートで仕事もしたりしてました。 そんな巣ごもり生活の中でも、幾つかメディア露出もありました。まず、ananの1月13日号「私的NEXT。」ではア

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          台湾ロスで思い出にふける。台南最古のロックバー、DJ Music Pub

          個人としてのnoteをしばらく更新できずにいた。というのも、これは言い訳でしかないとは思うのだが、いざ文章を書こうとすると「読み応えのあるものにしなければ」とつい構えてしまい、パソコンの前で頭を抱えたまま、時間だけが過ぎ、結局その他の(生活に直結する)優先事項に追われ、筆がまったく進まない。 そのようなまま、前回の記事から半年以上経ってしまった。 コロナ禍によって世界の活動は完全にストップし、当たり前に行けていたはずの台湾も今や、とても遠い場所になってしまった。もちろん台

          台湾ロスで思い出にふける。台南最古のロックバー、DJ Music Pub