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海外に「ロリコン」はいないのか?

 このようなツイートをした人がいました。「ロリコン」を文化と呼ぶことができるかは微妙ですが、海外に「ロリコン」は存在しないのでしょうか?

「ロリコン」の意味の確認

「ロリコン」とは、「ロリータコンプレックス」の略で、未成年を恋愛対象とする成人のことを指します。一般的には、少女が好きな成人男性を言います。(本人が未成年でも、自分より年下の少女がタイプである場合にも使われます。対象が少年の場合は、「ショタコン」と呼ばれます。)

「ロリコン」の語源は海外発

 実は、ロリコン、つまり「ロリータコンプレックス」の語源は、海外の小説が元になっています。冷戦期の亡命ロシア人、ウラジーミル・ナボコフが西側諸国で出版した「ロリータ」という小説に由来しています。主人公の男は、「ロリータ」という愛称を持つ未成年の女の子に恋をします。

「ロリコン」自体は悪くない

 よく勘違いされているのが、成人した人物が未成年に性的な感情を持つこと自体は悪いことではないということです。性的な感情を元に、13歳以下の少年少女と合意の有無に関わらず行為に及んだり、児童ポルノを所持したりすることは、少なくとも日本の刑法では禁止されています。ここまで来て初めて小児愛者などを「性的搾取」と非難することができるでしょう。

*ただし、中学生との行為が合意があっても、都道府県の条例で処罰の対象としている地域は少なくありません。下の記事参考。

海外ではびこる児童に対する性的搾取

 下の記事を見ると、海外の多くの国で児童搾取が行われていることがよくわかります。日本の名前はぱっと見出てきませんが、先進国の国の名前や国旗がいくつも登場します。

 こちらのチェコ映画でも、少女たちを食らう性的搾取者が多く存在しているということがよくわかります。

 なお、発展途上国には児童婚を行う地域も存在します。

 ただし、このような国々は日本や欧米などと価値観が異なるということも押さえておくべきでしょう。

 いずれにせよ、未成年に対する「性的搾取」やそれに近い現象は、世界中に存在するのです。

欧米人よりも幼く見える日本人

 日本が「児童を性的に搾取している」というような印象が欧米諸国に根強いのは、外国人、特に白人と比較すると日本人の方が小柄でなおかつ幼く見えることも関係していると思います。私がロシアにいた時、日常生活でロシア人から若く見られることもよくありました。また、自分よりも年下の人(ヨーロッパ系)がとても大人びて見えて驚いたこともよくありました。このあたりの背景について知らずに、日本は児童を性的に搾取している、と言ってしまうと、日本の事情を知らない欧米人による日本への偏見に乗っかってしまいかねないと思います。

まとめ

 「ロリコン」という言葉の語源は海外の小説です。いわゆる「ロリコン」と呼ばれるような現象や、そこから一線を超えた行いである未成年に対する性的搾取は世界中に存在しますし、国によっては児童婚を行う場所もあります。また、日本人が欧米人よりも幼く見えることからあらぬ誤解に繋がっていることも推測されます。