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旅日記

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旅先でのスプーン人匙ほどのお話。 Cover Photo : Yu Iwasaki / Berlin, Germany
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#旅のフォトアルバム

note×ことりっぷのコンテストで「尾道日記シリーズ」が大賞を受賞しました

note×ことりっぷお題企画「#わたしの旅行記」コンテストにて、今年5月の尾道滞在の日々を綴っ…

うまれた街へいく|会津日記

2024.8.4(日) 佐渡の虫崎、八重子さんの家で目ざめる。 起きたてでふらふらしながら…

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魚と泳ぐ|佐渡日記5

2024.8.2(金) 佐渡の蚊は、あんまりぷうんといわない。 いうけれども、音がなんだか…

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かなしみで繋がる|ソウル日記7

前回までのソウル日記(抜粋)▽▼▽ 2024.5.14(火) ソウル最終日。宿から一本道を…

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韓国に惹かれるのは|ソウル日記6

前回までのソウル日記(抜粋)▽▼▽ 2024.5.13(月) ソウル六日目。朝、宿をでてふ…

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さんぽ、本屋、ごはん会の日曜日|ソウル日記5

前回までのソウル日記(抜粋)▽▼▽ 2024.5.12(日) Yがチャントルさんとコナンさ…

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雨降りの日は|ソウル日記4

前回までのソウル日記(抜粋)はこちら。 2024.5.11(土) 朝ごはんに、粥の店SUGAへ。お客さん、みんな日本の人。がたいのいいお兄さんふたりに、親子同士かもしれない、女の子とおばさまの四人組。淹れたての生姜茶とじゃがいものちぢみを、わざわざきてくれたからと、サービスしてくれた。松の実が四粒、小舟みたいに浮かんだ生姜茶は、きれいなティーカップになみなみ注がれてでてきた。 カップをそうっともちあげると、ソーサーの真ん中にてんとう虫がかくれていた。昨日は、ずぼんにてん

山々との約束と街|ソウル日記3

2024.5.10(金) 宿をでて、レンガづくりの古い街並みを歩く。小さな水色のトンネルを…

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この国の時間|ソウル日記2

一日目はこちら。 2024.5.9(木) ソウルの朝。野菜もくだものも、太陽をあびて花のぱ…

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街角のいっぱいある街|ソウル日記1

  2024.5.8(水) スーツケースの重さは12.1kg。コンビニでおにぎりとジュース、…

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家へかえるための旅|神戸日記

四日目  洗濯物は、ひと晩せんぷうきにあててもらって、ほとんど乾いた。あやちゃんのごはん…

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友人と宇宙家族|関西旅行記

三日目  あいかわらずの、雨。宿でしごとをし、七条へでる。鴨川をながめながらVeg Outで昼ご…

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雨水とドーナツの穴|京都日記

一日目  新幹線の、両隣の人がしずかに本を読むのにはさまれて、おべんとうを食べた。昨日の…

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奄美日記|地球の引力を感じる島

  六月一日 木曜日 こわいという気持ち    五時すぎに起き、東京駅まで湘南二号で出て、八重洲南口から成田空港行きのリムジンバス。道中のお供は河原理子さんの「フランクル『夜と霧』への旅」。めざすは三度目の奄美大島。ありがたいことに、仕事では二度目だ。離陸時、四歳ほどの子どもが「こわい!!こわいよ!!!」と両隣の父母にすがって全身全霊の大泣き。あまりにも悲痛なその声で小さな飛行機が今にも真っ二つに引き裂かれそうだった。私はすこし感動していた。その「こわい」という気持ちは、そ