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「適度にドヤるのも仕事のうち」と腹をくくったら、嬉しい出会いが増えてきた

8年前にフリーランスとして独立した私。

謙虚に、粛々と、つつましく。
実績をおおっぴらにアピールするのは自分を大きく見せようとしているみたいで気が引ける。

素晴らしい先輩や友人に比べて、わたしが偉そうにするなんて。

独立してしばらくの間、そうした気持ちからSNSやウェブサイトでの発信で、比較的控えめな書きぶりをしていました。

ですが数年前、知人の一言がキッカケで少しだけ「適度にドヤる」に意識的に切り替えてみましたら、あら、良い感じ。

自分に自信を持てたり、お仕事でよいご縁をいただいたり、出会いたい人に出会えたりしています。


■適度にドヤるとは

「ドヤる」は「ドヤ顔をする」という意味。

どやー!

どや がお [ドヤ顔]
〔どや=「どうだ」の意味の関西方言〕
自慢げな顔。てがらがお。

三省堂国語辞典 第八版より一部抜粋

今回のnoteでは適度にドヤるを「自分のやっていることを、嘘にならない誠実な範囲で立派にみせようとする」として話をすすめていきます。

なんとなくの感覚を具体的な言葉にすると「0を1に見せるのは避けるけれど、7を10に見せようとはしてみる」という感じでしょうか。

はじめたきっかけ

私が適度にドヤる必要性を感じたのは知人からの一言。

「せきちゃん、お願いだからもっとドヤって!」

えっ、どういうことだろう…?
尋ねてみると、詳しく状況を教えてくれました。

「せきちゃんののことを知り合いに紹介したくてウェブサイトのプロフィールページを見に行ったけど、謙虚すぎ!
これじゃ私が紹介したい関ちゃんが全然伝わらないよ!」

せっかく紹介しようと思ってくれたのに、それは申し訳ない!

そうして慌てて内容を書き換えたのが、私が適度にドヤりはじめたきっかけでした。

背筋が伸びた私が、誰かと繋がり始めた

そうやって自分がやっていることの効果や価値を言葉にして伝えることを始めると、謙虚でいたかったのは、ただ周りの目を気にして恥をかきたくなかっただけなんだとも分かりました。

やったことの価値に自信をもち、責任を背負うのは、フリーランスとして大切な行為でした。

実績を並べて公開したり、資料を作ったり、その価値や効果を伝えたり。
時には思い切ってお客様からの声をうかがって、掲載させてもらったり。

そうしてだんだんと、こんな嬉しい声をいただくようになりました。

「関さんにお声がけしたのは、正直、クライアントに説明がしやすかったからなんです。実績資料があって助かりました」

「私の知り合いに、せきちゃんを紹介していい?なんかサイトとかある?」

いまの信頼する友人や、共感するプロジェクト、お付き合いの長いクライアントさんに出会えたのもこうして背筋を延ばして発信をはじめたからじゃないかと思っています。

私がやってきたことが花だとすると、適度にドヤるとは、丁寧に集めて包む花束づくりのような行為なのかもしれません。

勇気を出して、思い切ってやってみてよかっなぁ。

「私のやってきたこと」という花を、
丁寧に立派に見せる花束づくり

■私の適度にドヤったところ

ここで、これまで私がやってきた「適度なドヤり」を紹介します。

1.ウェブサイトをしっかりめに作った

フリーランスにしては、わりと手をかけているほうじゃないかなぁ。
プロフィールページに信頼感を持ってもらえそうな出版(共著)や講演の内容を追加したり、実績ページを充実させました。

屋号やサービスのロゴを作ってもらったり、プロのWebデザイナーさんに改修して外観にプロフェッショナルさを出してもらったりもしています。
(ロゴデザイナー:もちさん /  Webデザイナー:鬼頭祐毅さん )

お客様からも「クライアントに関さんを紹介しやすいのが、お声がけのきっかけになった」と言っていただくことがあります。

知人が私を紹介してくれる時も、だいたい私のウェブサイトのURLを送ってくれるので、その後初対面でお話する時に「関さんが大切にしているあのメッセージに私も共感して」と最初からアクセル全開で深い話が出来て嬉しいです。

2. SNSのプロフィール

以前はおもに柔らかさを意識していましたが、今はプロのアドバイスも参考に、実際にやっている経営企画や事業開発での実践について記載。
柔らかさと硬さを両方入れています。

(Specialthanks:パーソナル編集者のみずのけいすけさん)

いまのX(旧Twitter)のプロフィール

肩書きも今メインでやっているグラフィックレコーダーだけでなく、今後成長していきたいもう一つの方も入れているのも、適度にドヤりポイントです。

3. プロフィール写真を撮ってもらった

BEFORE → AFTER

去年の冬、プロフィール写真も撮っていただきました。
(Specialthanks:フォトプランナー・フォトグラファーの逢坂憲吾さん)

もともとあまり写真を撮られるのは好きじゃなかったのですが「私らしい私」と「私がありたい私」が両立している写真を見るのは嬉しいものですね。
対面で一度も会ったことがない方や、SNSでのやり取りがメインの方も多く、プロフィール写真はアバターのようなもう一人の私の感覚です。

知人からも好評で嬉しい

さっそくプロフィールアイコンだけでなくイベントの告知チラシやスライドなどで使っています。

以前イベントの冒頭のスタッフ紹介で、素敵な他の4人の写真に並んだ自分のショボい写真を見て「不甲斐ない!」と心で叫んだのが嘘のよう。
期待を背負える写真を撮っていただいたなとありがたく思います。

4. プロフィールページに、発表やインタビュー記事も追加した

「そんなたくさん載せたらなんかドヤドヤしているみたいで恥ずかしいな」と、以前は簡単なプロフィールと経歴だけを書いていました。

今は私に興味を持ってくださった方に見てもらえるように、執筆や発表、講演についても載せています。


書き出してみると、意外とあった

5. サービスのおすすめポイントや効果を伝えるようになった

ウェブサイトのWORKSSERVICEのページ。
以前は事実や実施していることを主に書いていましたが、少しずつ変化。
今はそれに加えて、私の役割や効果、お客様に何が好評だったかも紹介しはじめました。

BEFORE
AFTER

◼︎あわせて両立したい2つのこと

そうして適度なドヤりをしてきた私ですが「それだけだど駄目だな、一緒にやっていきたいな」と思うことがあります。

1. 中身も伴わせる

ブランドディレクターの知人いわく、「思ってたのと違った!」が一番のブランディングの失敗だそうな。

さきほど「適度にドヤるとは、丁寧に集めて包む花束づくりのような行為」と言いましたが、ラッピングだけりっぱなクタクタな花束なんてかっこ悪すぎる。

良い仕事をして、それを伝えるための言語化、体系化をさせていきたい今日このごろです。

2.「キャラ化」させず、一人の人間として周りとつながる

SNSやWebサイト上で、適度にドヤった一面だけで発信を続けていく一面だけ発信を続けていくのも「あの人はこう」と分かりやすく思い出してもらえる一つの戦略かもしれませんが、私には合わない。

子育て中で、 転勤族のパートナーがいて、鹿児島出身な私。
最近こんな興味関心があって、こんなことを思っている私。

そんな全体性をもった周りとの関わり方のほうが、自分が暮らしやすいので「キャラ化」させないようにバランスをとっていきたいと思っています。

▼適度にドヤっていないnoteたち

■おわりに:躊躇するあなたへ、背中を押す魔法の一言

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
きっとみなさんのなかにも、自信をもった情報発信に悩んでいらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も、今で気を抜くと臆病になり躊躇しますが、そんな時にいつも背中を押してくれるのは、友人のこの一言です。

「わたしのために、もっとドヤって!」

この言葉を聞くと、私は自分のためには頑張れないけど、あの人のためには頑張れそうだと勇気が湧きます。

あなたのことを応援してくれる人のことを思い出して、ぜひ適度にドヤってみてください。

読んでくださってありがとうございます。いただいたサポートは、インプットに活用します。