好きな人は誰なんですか。

好きな人いる？と聞かれる歳ではないと思うが、迷うときがある。
ところで誰が好きなんだっけ、と。

いや、おかしいのは分かってる。
でも、いろいろ思い返すと、ふわふわと好きな人が、できては変わったり　戻ったりしているような気がする。

心の中にいるのは数人なんですよ。
ひとりは好きで好きで、でも言えなくて
たぶんこれからも言わないほうがいいと思っている。
ただ、言わないほうがいいなと思っているうちに
今は本当に好きかよく分からなくなってしまった。なんで？
本音を封印しすぎると感覚がバグるのかもしれない。

せめて、思うだけなら本当のことを、脳内だけで考えないとダメだなあ。


まあただ、好きだと思う。
好きじゃなかったらいろんな話に心を動かされないし、動揺もしないはず。
友達なら、先輩なら、とてもいい関係が築けると思うから
自分が彼を好きになったことは本当に残念。


残念って言い方はひどいな。
人を好きになるのは素晴らしいことだし
相手だって、もしかしたら自分の価値を認められて（相手もそこそこ自己肯定感低いです）嬉しいかもしれないのにね。
でも、私の心さえ「なんともない」と絆創膏を剥がせたら、とてもうまくいく関係なんだよ。

本当に惜しい。そう、惜しいんだ。

もうひとりは何年も前にとても好きで、
今は友人として仲が良いけれど
その相手のことも、定期的に「まだ好きなのかな」とふと自分を観察することがある。
何年も、離れては繋がって、また離れては戻りという感じだから
空気のように自由な関係。
友人としてがベストだなと納得しつつも
一緒にこんなところに行こう、また飲もうね、なんて話をしていると嬉しいし、
あれ？この感情はなんだっけ？とモヤモヤしたりもする。

最近その友人が意味深なストーリーをアップしていて、
もし祝福すべき話題だったら私はどういう感情で受け止めてそして祝福するのだろうと、少し心がざわついている。
本当に友人だったらモヤモヤしないよな。

ああ、じゃあ私は動揺するほど好きな人がふたりもいるということになってしまうのでは？

もうひとりは、好きか分からないけれど（最初からおかしいぞ）とある時期に恋人だった相手。
たまに連絡がくるし、たまに「どうしてるかな」と顔が浮かぶ。

お互いなんとなく「好きじゃなくなった」感が、会うたびに出ていて
害はないので定期的に会ってはいたけれど、世の中的に会うことがあまり推奨されない時期になり、
じゃあ会う必要も付き合う必要もないか……という感じで
ぬるっと、ゆるっと別れたけれど
別れ方がゆるっとしていたので、その後も行きつけのお店で会っては会話を交わしたり、バーではカウンターで隣同士で楽しんだりもする。
付き合っていたことを知らない仲間たちが、陽気にチェキとかでツーショを撮ってくれる。
相手も嫌がらないし、私も別に嫌ではないが
それだけ、だ。

復縁するわけではない。
害のない、ゆるい関係だが　これはデートではないし
ごはん以上、なにもないし大丈夫。（？）

なにもないけど、なんだか、変わらなくてホッとする気持ちは少しだけある。
彼もいつかは変わるかもしれないけれど、長い間変わらないでいてくれている気がする。
お互いあまり踏み込まずに、でも定期的に会えるから
ああまたそろそろ会いたいなあ、と顔が浮かぶのは
本当に「なんとも思ってないし、好きじゃない」のか？
自分で分からなくなるわけで。

私、恋愛偏差値も本当に低いと思う。
も、というのは　ふつうの偏差値自体大して高くないはずだから（国語だけは学生時代、少しだけ人並み以上ではあったらしいが）。
大人になっても「好き」についてこんなに考えるなんて、そんなバカなと思う人もいるだろうか。

同年代は違うんだよ、ほとんど。
好きか分からなくても、そういうことではなく
とにかく人生のコマをすすめる人だって多いんだと思うよ（偏見？）。

結婚願望はほぼない代わりに、恋愛のことはどんどん考える。

好きになる可能性を秘めている相手、と、
以前の記事にも書いたが
今日書いた3人も、そういうことかな。
同時に3人を恋愛として好きになったら、現代はあまり良くないだろうからねえ。

でも、それぞれ別の人間なのだから
別の魅力があって当然で
好きな人なんて、人のいいところを見つけられる人ほど
いっぱいできてしまうのでは？
なんて思ってしまいそうになるよ。

そうだ、好きな人がいるとしたら
好きだなあと実感する日が来たら
人のいいところを見つけたり、人の魅力に気づいている自分をほめることにしよう。

無理やり嫌いになることもできるけど、私は反対にいいところを見つけ続けて本人に伝えたいな。

どんなに振られても好きだと思ったところは好きでい続けて、今後のその人の人生を応援できたら嬉しいや。
欲を言えば、好きだと思った人にさらりと好きだよと言えるように　早くなりたい。