関耕児

1963年生まれ そろそろ歴史になりつつある、20世紀最後の15年くらいのことを書き留…

関耕児

1963年生まれ そろそろ歴史になりつつある、20世紀最後の15年くらいのことを書き留めます。 異世界と思ってお読み頂けると幸いです

最近の記事

レストランの選び方

現代の若者がどうなのかはわからないけど、20世紀的には、レストランを選ぶ際は、女性に「行きたい場所」を聞くのではなく「絶対行きたくない場所」を確認して、それ以外から男が選ぶものだと思います。体質的、生理的に無理な料理は当然避けた上で、男がイニシアチブをとるのが当然で、その期待に応える過程とそれに対する反応を楽しむ感じです。 そもそもレストランの選択くらい任されない程度の信頼関係では、うまく行くわけないし、女性の側からの「どこに連れていくのだろう」というシビアな視線を感じなが

    • 星屑の町とパリンコ学園

      先日、のん(能年玲奈)主演の星屑の町を見ました。何も言うことありません。オリジナル曲「シャボン玉」の映像を見れば、見に行く価値がわかると思います。 星屑の町は、地方回りのムード歌謡コーラスグループ「ハローナイツ」と、地元のスナックで働く、歌手になることを夢見る女の子が出会って始まるコメディで、1994年から舞台で上演されています。 物語序盤の昭和臭は、1980後半-90年代初期に若者だった者にとって、当時の悪夢を思い起こさせるようなおじさん達の振る舞いがフラッシュバックし

      • バレンタインチョコを送る方法

        インターネットとパソコンがオフィスに来る前、社内文書は「社内便」でやり取りされていました。 映画「シン・ゴジラ」で遺品として登場したやつです。封筒に発信元の部署と名前、送付先の部署と名前を書いて、書類を入れ、オフィスの入り口そばにある「メール箱」に入れると専門のスタッフが、一日に数回集めに来て、運んでくれます。 上記の専用封筒は必ずしも一般的ではなく、多くの日本企業では、使用済み封筒に「発信元+送付先」のラベルを貼って使用していました。庶務のOLさんが手の空いた時に封筒に

        • クリスマスがクリスマスになったわけ

          現在散々揶揄されている1980年代のいわゆるバブル期のクリスマスは、当時はその上の世代に対するカウンターカルチャー的な意味合いを持っていました。 島耕作の若い時代に相当する昭和中期は、サラリーマン主義が疑念なく正当化されていた時代で、クリスマスの過ごし方も、会社の同僚とキャバレーに行って酔っぱらい、家に帰るといった具合で、三角帽子で騒いでケーキをお土産に帰るサラリーマンにはなりたくないと思っていた1980年代の若者は少なくなかったと思います。 そんな時代、作り置きのバター

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          1989年 牧瀬里穂 JR東海CM 追想とか

          1989年のCMの解説を読み、大層おもしろかったので、当時の若者世代として、いくつかのポイントについて書いてみました。当時中学生でいらしたという筆者の方より、一回り上の世代として、当時の感覚を思い出して書いてみました。同世代の方からは異論もあるかと思いますが、若い世代の方には異世界の話として読んでいただけるとうれしいです。 ①世相 当時は、日本的経営が大絶賛されており、独身男性の場合、会社の命に従って即座に地方に転勤したりということが普通にありました。 女性の場合は、所謂

          1989年 牧瀬里穂 JR東海CM 追想とか