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とまり木

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2019年8月の記事一覧

地域というチーム

地域というチーム

都市部から地域へ移住し、これまでやってきたスタイル、流儀をそのまま行うことは、地域にとって有益となる余程の特殊性、突き抜けたものがない限りチームに調和しない。斬新、良いこと、役に立つ程度のことでは一時的に賛同されても、続かない。

コミュニティビジネスのイメージも、マーケットとして捉えるか、コミュニティに必要とされ、寄り添うこととして捉えるかではデザインは大きく違う。

しかし、あまり地域を意識

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デイサービスという言葉のイメージ

デイサービスという言葉のイメージ

社会背景が変わる中、デイサービス という言葉がしっくりこなくなってきた。

昭和30年代後半につけられた和製英語。
現在とはかなり違うイメージである。

下記の毎日新聞 余録は、社会保障、経済的なことからの内容に読み取れるのだが。

認知症は日常の延長として捉え、できることを普通に行えることが求められる。

「働くこと」を取り入れる。

センターにお任せするのではなく、社会、地域、町全体がライフス

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建築思想の見立て

建築思想の見立て

建築思想の見立ては、一つの仮説、文脈が整うと別の考えが浮かびにくくなる。
最初の仮説に引っ張られ、新鮮な発想になりにくい。

向き合って、考えぬいても最初を超えられない。

この場合、他者との意見交換、思想研究が大切になる。自分の内側との対話だと、サイドチェンジがてきにくい。

他施設との比較研究から生まれることもあるが、他者との意見交換は、新たな自分を見出す。

思想、仮説は何通りもイメージ

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面取りに含まれるメッセージ

面取りに含まれるメッセージ

旧公衆衛生院の柱には、角の面を取ったものと、そうでないものがある。
また、面取りは上部下部とも途中で止め、三角のデザインが浮かぶように施されている。

旧公衆衛生院の開設の目的は、保健衛生に関する研究と保健師の教育にある。

面を取った空間は、研究・教育を想定した専門的な場と考えられる。三角のデザインは向学と土台が表現されている。

面を取ってない空間は、一般的な場と考えられ、交流やプライベート

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ドームをイメージして

ドームをイメージして

旧公衆衛生院の中央ホール

やはりドームをイメージして描かれたのではなかろうか。
中央に近づくにつれおり上がる。

先日東京ドームに行った時、ドームの考え方、多様性が目に付いた。自然空間を人工的に構成する思想から生まれたものである。

同様に中央ホールを眺めていると、単なる円形ホールの天井装飾であるはずがない。
冠のように周りを取り囲む尖った装飾との連動性からして、ゴシック建築のドームと相通じるも

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