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気がついたらSmartHRに入社して馴染んでいた元クリエイティブディレクターのはなし


い…いや… 体験したというよりは まったく理解を 超えていたのだが…… あ…ありのまま 入社後に 起こった事を話すぜ!
「おれは ぼんやり入社して ゆっくり馴染もうと思っていたら いつのまにかチーフになっていた」

な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をされたのか わからなかった…(以下略

── 『ジョジョの奇妙な冒険』第三部より

こんにちは、はじめまして。SmartHR「コミュニケーションディレクター」の関口(sekig)です。どことなく圧力を感じたので?、わたしがコミュニケーションデザイングループというデザイン組織にジョインしてからの諸々をここでご紹介したいと思います。

これは入社エントリとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ………(?)


入社した、していた

これはごくごくひねりのない普通の入社エントリです。今回わたしは人生ではじめて入社エントリを書いています。まさか自分がそんなことをすることになるとは…。わたしが入社後にSmartHR社で体験したことをお伝えしつつ、一緒に働いてみたいな〜という方を釣るための記事ですので安心して服用してくださいね。

入社エントリどうすっぺかな…と思って検索したら「髪の毛をコーポレートカラーにした」という人がいて勇気を得ました。そうだ、そもそもここはSmartHRだったんだ。なにを気にする必要がある? お作法もブランドカラーもなにも、すでに人毛にまで浸透しているじゃないか??!!?!?!????????(←癖毛)


気づいたら入社していた
経緯は(略)さてお仕事をどうしようか…もう働かなくてはまずい…と考えていたところ友人が声をかけてくれたのがきっかけです。なんとその友人はわざわざ僕の住まいの近くまで自転車で乗り付け、アサーティブかつ静かに熱のこもった対話によって、目の泳ぎまくるわたしへ勤労の灯火を点け(就け)てしまい、別れるころには、自社製品紹介パンフレットを手にしていた(持たされた)わたしがひとり残されていたのでした。すごい。これがValue。これが自律駆動。これが早いほうがカッコイイ、なのか。

その後すぐに、デザイン組織のマネージャー2名を含んだカジュアル面談(オンライン)、幾度かの面接(オンライン)を経て、選考自体はひと月かからなかったかもしれません(全部オンライン)(人事のみんなたちその節は本当にありがとう)。

結局、はじめてオフィスへ行ったのはプチ歓迎会のとき。迎えてくれたチームのみんなだけでなく、結果的に相当数のメンバーと話すことができました。WFH(Work From Home)なご時世、顔見知りが増えたのでかなり助かりましたね。定時後に気の向いた社員がしれっと楽しげに語らいながら飲んでいるんですよ。フリーアルコールってなんでしょうね。水なのかな? 広義の水ですね。オフィスが広いっていいですね。疎。
緊急事態宣言発令時は強制リモートワークになっていますよ。体感ですが出勤者9割は削減できているのでは…


入社したら馴染んでいた
入社直後のオンボーディング(=受け入れ・研修)といい、社内のしくみといい、オープンかつ柔軟で最高〜〜・・・という話は山ほどインターネット上に公開されているので弊社の「オープン社内報」をぜひのぞいてみてくださいね。だいたい全部オープンインターネットなので、詳細は省いて主観的感想を書いていこうと思います! 実際本当にほとんど外から見れるんですよいやほんとうにまじ・・・。

そのなかでもわたしが一番印象的だったのは、週に一度の全社会議 “SKJ = さぁ〜て今週の経営状況は?” のSlackスレッドがライブ配信のチャット欄みたいだったことです。Zoomウェビナーで300人以上が週次の経営状況やお知らせを全部聞く会があるんですが、それを視聴しながらリアルタイムで感想を書いたり質問を投げかけたりできる、コメント欄の流速がすごいんです、流速。流速ね。初体験時、思わず「スタートアップみたい!」って書き込みましたわたし。創業数十年の会社ばかりに所属してきたせいもあるかもしれませんが、やはり若い会社の良さが前面に出ているなと感じます。HRT / Team Geek的価値観のある文化が極めて自然に成立しているように思います。

Slackの画面キャプチャ画像。全社会議のスレッドに1230件のコメントが付いている様子

初参加のSKJスレッドには1230件のコメントが


入社したら新ポジション?ができていた
上長にあたるbebeさん & okatakaさんと、入社直前にSlackの内定者用チャンネルでわたしのポジションについて相談しました。それももちろん社内の誰でも見れるパブリックチャンネルです。「シンプルに “デザイナー” だけにするか、もしくは “何やってるか全然わかんない役職名” がいいです」と相談し、現職「コミュニケーションディレクター」と名乗らせていただくことになりました。なんだそれは。事実デザイン組織のメンバーではありつつも文字通りディレクターなので、最終成果物を作ることは基本的にありません。実際、入社後からいままでバナーの一枚も制作していないのです。


──


入社する前と後、なにやってるの

現職では、業務内容のイメージがつきにくいフワッとしたポジションとなっていますが、これまでの超略歴とスキル、いま行なっている業務についてご紹介させてください。


入社まで何やってきたの
1.|2002年:地方大のデザイン科工業デザイン専攻に入学、グラフィックばかりやる
2.|2006年:雑誌制作のデザイン会社に新卒入社、エディトリアルデザイナーに
3.|2011年ごろ:体制変更に伴いウェブ制作事業部へコンバート、企業サイトなどのデザインを担当
4.|2017年:グラフィックデザインの制作会社に中途入社、オンスクリーン制作部門でデザイナー
5.|2020年末:現職

…です。


1.
プロダクトデザインの教育を受けつつ当時黎明期だったユニバーサルデザインに反発を覚え(若かった)、静岡県浜松市のクラブカルチャーや中小企業の空気に憧れ、できたての印刷通販を使いまくり、仲間と文化政策系イベントに取り組んだりするうちに地味な「チラシの裏面」的文字組みの楽しさを覚えたのでした。

2.
それを仕事にしたくて株式会社アレフ・ゼロに新卒入社。雑誌制作の世界に入りました。新聞社系出版社の記者さんや、PC・マネー・料理・デザインなど、あらゆる編集者さんたちとご一緒することで、がっぷり四つで(ときにはケンカもしながら)読者へ向かって誌面を制作する出版の楽しさにずぶずぶになっていました。

3.
アレフ・ゼロの社名変更(株式会社コンセント)の後、部署異動によりウェブそしてIA = Information Architecture、そしてHCDの洗礼を受け、これまで「デジタルはなんかわからん」と感じていたものにも遡ると長い歴史があり、さまざまなものと繋がっていること、自分がやってきたこととある意味同じものであることを教えられます。お仕事の相手も、制作のプロ同士の阿吽的な作業から、一般的なクライアントさんとの協業へと移るにつれ言語化やアートディレクション、抽象的な課題感のとりまとめなどを行うようになりました。

4.
その後、前職である株式会社日本デザインセンターに中途採用いただき、デザイナー職ではあるものの途中まで営業職と間違われていたほど、「いわゆるディレクター」的なクリエイティブ周辺分野について取り組んでいました。便宜上クリエイティブディレクターとさせていただき、第一線の制作力のある同僚に囲まれながら、いかに物事を進めるかに注力すること、プロジェクトの存在しない段階から行動させていただくこと、さまざまな力のある方々へ声掛けしご一緒させていただいたことは、もう二度とないかもしれないな…と思ってしまうほど貴重な経験でした。「きちんと時代の先端を意識するしぐさ」は絶対忘れたくないと思っています。

5.
・・・というわけで、これまでの環境やお世話になった方々には感謝しきれず湿度満載の三万字原稿を錬成してしまいそうなのですが、ここではもう少しイマココ・これからの話をしたいと思います!


SmartHRに入社して何やってるの
現職では事実上デザイナーとしての制作は行なっていません。明確にその役割を降ろし、働き方とバリューの出し方を改めています。ざっくりわたしに求められている役割を書いてみますね。

・「まだ見えていない課題」を課題化する
・抽象的な気分や感触をわかる形に落とし込む
・可能性を広げるために手法や視点を提案する
・誰が受け持つべきかわからない課題を拾う
・他部署横断で協働しやすくするために、絵を言葉に・言葉を絵にする、その精度を高める
それらを実行可能なチームになっていくための手伝いをする

こんなソフトスキルの塊のわたしをきちんと評価してくれて、採用してくれるのもすごいなと思いましたよ(率直)。クリエイティブディレクターとか自称していましたから、そういった抽象・定性領域を言語化・可視化したり、つかみにくくややこしい課題をプロジェクトに落とし込んだり、コンセプトワークや企画の精度を高めたり、それらに付随するチームビルディングやディレクションにまつわるスキルを組織還元することなどがひとつのミッションです。


なんでそんなんで入社しているの
弊社には製品そのもののデザインへ深くコミットする「プロダクトデザイングループ」、そしてわたしの所属する「コミュニケーションデザイングループ」の大きく2つのデザイン組織が、それぞれ製品開発のセクション、営業広報のセクションに紐づくかたちで存在しています。これは事業のフェーズに沿ったきわめて自然な体制なのですが、急成長する組織のなかで、より深い連携が必要だったり、あえて合理的に切り分けて速度を出すべき場面など状況が複雑化しています。

所属するメンバーはみんな優秀すぎるので「できてしまっている」のがSmartHRデザイン組織のすごいところなのですが、ともすれば急成長につれて、エアボールが出てくるかもしれない、今後ずれが起きてもおかしくはない状況ではあります。そんな中、デザイナー自身が課題を発見して、横断的にカタチにしていく動きもさらに加速していきそう。

それゆえの、デザイン制作業務に留まらないあいまい領域へのコミット要員として、これまで培ってきた経験を生かしていきたいと考えています。自称・永遠の間人間(はざまにんげん)、できることがたくさんありそうだ〜!というかやることが無限にあるので非常にやりがいがあり、むしろやらないことを決めるのが一番たいへんだ〜〜〜なありがたい状況です…。

社内のみんなは「自律駆動」というValueのとおり自主性が極めて高いですし、あまりにも誰も止めないのでむしろ焦ります。染み付いた受託制作ムーブをきれいさっぱり落とそうとしているところ。これまでのキャリアでは非合理とクリエイティブの間でモゴモゴしていたようなところがあったので、いい意味逆転してチャレンジにもなっており、ありがとうの気持ちです。
※副業として、嵩としてはわずかですが別の場所でデザイナーとしての役割も継続しています。その話はいつかまたどこかで。

Discordの画面キャプチャー画像。筆者が所属するコミュニケーションデザイングループでオンラインミーティングをしたときの模様

チームで新年会をしたときの模様。たのしいよ。


入社、即、チーフ

そんなフワッとしたジェネラリスト傾向のわたしがいい感じに働けているSmartHRですが、「いい会社だな」と感じると同時に「まだまだこれから作っていく会社なんだな〜」「自分もその一員にならなければなんだな〜」という思いがあります。良いところはすでにあまりにも情報が出すぎていて書くことがあんまりないんですが(いや、あるんだが)、それでもプロダクトが生まれて5年の会社です。すべてが整って完成しているわけではありませんし、われわれの事業活動はまだまだこれからも成長し、よりよくしていくものです。

そこに、SmartHRらしさをどう定義して、ぶれずにコミュニケーションしていくか、という課題があります。

たいへんありがたいことに多くのお客様から一定の評価をいただけているとは思うものの、だからこそ状況をリードし、「働きやすさ」のそばでもっと心地よく便利に生産性高く利用してもらえるように、「人事・労務のSaaSならSmartHR!」と一番に選んでいただける存在になっていきたい。その状況を、我々自身でつくっていきたいと考えています。

つまり。ブランドへの寄与をマーケティング施策としてだけではなくデザインの観点からもコミットし、相互的に構築していきます。


入社して馴染んでいる場合じゃなかった
そんな経緯から、2021年1月よりコミュニケーションデザイングループ内に「ブランドコミュニケーション・ユニット」が発足し、ユニットチーフとして活動することになりました。メンバーは先輩社員である @namさん@samemaruさん。ちいさな3マンセルでのスタートです。これまでプロジェクトの統括は経験がありましたが、組織マネジメントはずっと避けてきたのでこれも新たなチャレンジ。入社からろくに日も経たない中での動きです。

すべてが早いSmartHR、もう驚かないよわたしは。


──


入社して初めて発信する重要なこと

そんなブランドコミュニケーション・ユニットの活動内容はまた改めて詳しくご紹介したいのですが、重要なことがひとつあります。そうです。お忘れでしょうか。

これはわたし、sekig が書くはじめての入社エントリであり、

一緒に働いてみたいな〜という方を釣るための記事なんです。

わたしたちは本気です。

下心なんて そんなチャチなもんじゃ 断じてありません。


入社してみないか
ユニットメンバーであるnamさんは、グラフィックデザインのスキルをベースに、さまざまなアイテム制作を起点としてSmartHRのらしさを事例・タッチポイントとして局所具体化する役目を担ってくれています。エクストリームパターン制作とでも言いましょうか。サポートメンバーのsanaeさんとともにごりごりとアウトプットしてくれています! 詳しくは『ヤバい記事:SmartHRの「オンライン新年会セット」制作の裏側』があるのでぜひご一読を。

「オンライン新年会セット」の外箱の様子を撮影した写真。こだわったグラフィックが印刷されている。メンバーのnamさんが制作した。



もうひとりのメンバーsamemaruさんは、一転してUIデザインのスキルをベースに、あらゆる現場からデザインの要素を抽象化してしくみを整えたり、デザインアセットを整備したりすることでらしさを定量化する役目を担ってくれています。システム化ですね。こちらも『ヤバい記事:プロダクトデザインのために、プロダクトデザインチームから異動した話』があるのでぜひ読んでみてね。

デザインデータの画面キャプチャー画像。統一されたイラストレーションの検討やディレクションの際の資料。



・・・ここまでで、お気づきでしょうか。


わたしたちブランドコミュニケーションユニットでは、「〜ing」という表現を積極的には使いません。わたしたちが必要としているブランド的なるものは、組織のなかにすでにあり、これから全社員で再発見し、表していくものです。突然なにかを規定したり、フィルタリングするような指向性を現状持っていないんです。

ブランドコミュニケーションユニットのチームメンバーの役割分担を記載した社内資料スライドの画面キャプチャー画像。「街をつくる」samemaruさん、「狩りにいく」namさんとsanaeさん、「おまとめ」の関口


ロゴのレギュレーションを規定したり、デザインシステムのドキュメントを社内に放流しても、結果的に、まるで「内容を見ないまま判子を押す」かのようにコミュニケーションへの思考停止を招いてしまうようでは、それはわたしたちの望むものではありません

そんなブランドコミュニケーションユニットはまだ小さなチームですが、組織の中で活動しながら「らしさを体現する」ことをビジョンとして楽しくやっています。現メンバーと一緒に、これからのSmartHRのデザインを一緒に考え、発見し、作り上げていってくれる仲間を求めています! さあ求人票をチェックだ!!! そのほかデザイン職ではない方も一緒にデザインする会社なので、ほかの求人も見てくれ!!!!!


サービスアイテムデザイナー


ブランドシステムデザイナー


そのほか、たくさんのポジションがあなたを待っています!



登壇、させてみないか?

また、SmartHRのデザイン組織やコミュニケーションデザイングループ(通称:コムデ)のデザインの考え方、業務への取り組みなどたくさんのことを社外のみなさんに知ってもらいたいので、イベント参加・登壇・記事モノ・取材その他、積極募集中です!


──


さあ、入社してみないか。
というかSmartHRつかってくれ。
営業トークとかじゃなくてね、救われるので(実体験)。


ここまで読んでくださってありがとうございました。いやあ、この記事、7000字書いたらしいんですよわたし。広報のtakebeさんがね、指摘してくれて。特に削りませんけれど。ほんとにご苦労さまでした、いやほんと、読んでくれてありがとうね!!!!!! SmartHRでお待ちしています!!!


2021/03/12 11:46 改訂

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