結婚相談所〜無料面談体験記〜
どしゃぶりの月曜日でしたね。
ザーッと雨が降ってくれると、止んだ時に外の空気がスッキリきれいになるあの感じが好きです。
という前振りはおいておいて、今回は「結婚相談所」というところに無料体験に行ってきたよ!という、せきあきの珍道中話です。
あらかじめ、お伝えしておくと今からここに書くことは、私の偏見や個人的価値観あってのことなので、すべて鵜呑みにしないでくださいねっ。
結婚力診断をやってみた
ある日のお昼、大好きな先輩夫婦である龍さんとみずきさんとランチをしていたら、イマドキの離婚率の話になり、「お見合いで結婚した方が、恋愛で結婚するより離婚率が低いらしい」という話を龍さんがし初めて…。
(なにせ龍さんは、頭が良くて時事ネタやスポーツネタ、結構幅広く情報通なのだ)
そんなこんなで今度はみずきさんが「せきあき、お見合いしてきてよ!」
と、ニヤニヤしながら言い始めるわけだ。
10代や20代前半くらいまでの年頃だったら、お見合いなんて絶対嫌とか思っていたような気もするが、もうこの年(今31才)にもなってくると、お見合いってものでも別に良いかなとか思ってたりもする。
私は、恋多き乙女っていうタイプでもないので、効率の良さそうな「お見合い」という響きも悪くないなという感じなわけだ。
Google先生に早速、「お見合い相談所」と検索してもらうと、ずらっとそういった会社名が並んででてきた。先頭の方にあった会社をクリックすると「結婚力診断」というページがあった。
「ねえ、こんなのあるよ。結婚力診断。」
と、私がいうと
「やってみてやってみて!」と龍さんとみずきさんが言う。
結婚力診断とやらで入力した項目は
・氏名
・生年月日
・自分の職業
・自分の年収
・身長
・婚姻歴
・いつ結婚したいか
・結婚に恋愛は必要か
・相手の希望の年齢
・相手の希望の職業
・相手の希望の年収
・相手の希望の身長
・相手の希望の婚姻歴
ざっくりそんなかんじだ。
「相手の年齢はさ、25くらいからにしておきなよ。」と、みずきさん。
「え、私そんなに年下は無理です」と、私。
「だって、出会って3年たったら28だよ!ちょうど良くなる」
ということで、下の年齢は25からOKと入力。
実際25才は相当大人っぽい子じゃないとムヅカシイけどな・・・
入力が完了すると、「本人確認の電話がいきます」「結果は後日」という表記がでてきた。その場で診断結果がわからないのもなんだかな、と思いながら、まあ、そういうマーケティングですよね、というところに着地した。
その日、知らない電話番号から3回も電話がかかってきていた。知らない番号は基本的に出ないのだけど、さすがに何度も電話がくるので、ネットで番号を検索すると例のお見合い相談所だった。
診断結果も知りたいしと思い、折り返しの電話をかけた
本人確認の電話
折り返しの電話では、かなり丁寧な口調の女性の方が対応していて、本人確認が始まった。数十秒で終わる本人確認なのだが、そのまま流れで「無料体験開催中なので、ぜひ弊社にいらっしゃいませんか」というお誘い電話になるわけだ。
まあ、そういうマーケティングなんだ、仕方ない。
「ちなみに、関様のプロフィールをご希望されている方というのが、1万4千人いらっしゃるんですよ」
1万4千人!?!?
そんなに私に会いたい人いるの!?ということではなく、一体何人登録してるんだ?っていうのが気になるポイントだった。
これも経験だし、お見合い相談所というところが一体どこまでなにをやってくれるのかというのもちょっと興味があるし、面白そうだから行くことにした。1万4千人候補もいるし…w
日時を決めた後に電話の女性にこう聞かれた。
「関さま、当日はお一人でいらっしゃいますか?」
「はい、そうですけど。え、これ、一人じゃなかったら誰と行くんですか!?」と思わず聞いてしまった。だって、気にならない?親と?行くの!?
「そうですね、ご両親といらっしゃる方もいますし、ご兄弟やご友人といらっしゃる方もいます。稀ですが、女性の方ですと、男性のご友人をお連れになる方もいらっしゃいますね。」
「男友達連れてくんですか!?!?wwww」
コールセンターの女性には申し訳なかったけど、もうこの辺の会話は私の感覚ではあまり理解できないゾーンだったので、笑ってしまった。電話越しの女性も私が笑うのでつられて笑っていたのは事実だ。
ということで、週末土曜の午前中は無料面談に行くことが決まった。
ウェディングドレスのお出迎え
面談当日、「何を着ていこう」と迷う。
私は、女性ウケが良くて男性には全くウケない派手目な服とかを着てしまったりする。でもさすがに、「結婚したいです」と思っている人たちが集う場に、ピンクのセットアップとか着て行っちゃだめだろ、ということで、超無難に白のブラウスと黒のパンツを履いた。と、いうものの15センチくらいのヒールのニーハイブーツを履いて、コートはライダース(ブラウスにライダースって間違ってるよな)なので、アウターを着ていると「これからどちらに戦いへ行かれるんですか?」みたいな感じにはなっているのだけれど…。私にしては地味なファッションなのだ。
事務所のあるビルへ到着。指定された階数まであがり、エレベーターの扉が開くと入り口が。
そこにあったのは、ウェディングドレス。爆
「かんべんしてよw」
もう、なんかさっそく心が重くなった。
心が重くなった自分がいるのを自覚して、「私ってこじらせ女子ってやつなのか?」と自問自答がはじまる。
座席まで案内してくれた女性は、スーツのサイズが合っていなかった。なんでこんなブカブカのパンツ履いているのだろう、この人に指導されるとか嫌だな…と思い始める。
が、その女の子は私の担当ではなかった。
席についてしばらくすると、コンコンと扉を叩いて入ってきた女性は、そこの会場の支社長の女性だった。挨拶をされた後に
「弊社で長年勤務していて、成婚率も高いベテランを連れてきますのでご安心ください」
と笑顔で言われた。
さらに心が重くなった。
「私って、こじらせてるのか?」と、また心の声が響く。
私の担当として現れたのは、50代の身長が低めの女性、話し方は穏やかだ。
婚活は勢いで!結婚は慎重に!
担当女性と話した内容は、
・会社概要
・私のプロフィール
・私の結婚への希望や意欲
・セルフチェックシートみたいなもの
・質疑応答
・クロージング
こんな感じだったかなと思う。
ではまず、会社概要。
会社概要としては、まあ、ちゃんとした会社なんだろうなというのはわかった(ざっくりw)。
40年ほどの歴史があり、個人情報扱いに関するところもきっちりしている、他の同業他社に比べて実績もダントツ(的な)。
■登録者数
ここの会社には登録者が5万人ほどいるらしい。(多いw)男女比は男:女=3:2くらいの感じだった。そして過去の成婚退会者は5千組みほどだそうだ。
この数値の出し方だと、登録した何%の人たちが成婚に至っているのかはわかりにくいなと思った。
■カップルになるスピード
6ヶ月以内が平均的。
思っていたより早い。
■男性は年収700万円以上のゾーンが一番多い。
思っていたより高かった。男性は、フリーターやアルバイトの人は登録できないきまりなのだそうだ。壁の向こう側で、男性会員と女性スタッフが話ていた声が聞こえたが、男性には「源泉徴収の提出」が求められるようだった。(女性は提出するかはわからない)
年収高い人が良いと思っているなら、お見合いのほうが希望の人に出会える確率ももしかしたらあがるかもしれない…ね。
■強烈なキャッチフレーズ
会社概要の中で一番繰り返し唱えられていたのが「婚活は勢いで!結婚は慎重に!」だ。
これはどういった意味かというと、早い話が「さっさと登録してよ」ということではあるのだが、もうちょっと回りくどく説明すると、会員登録までに時間をかける人は、登録後、お見合いをしたりデートをするときも判断に迷って時間がかかり、結局うまくいかない。といった具合のプレゼンであった。
チヤホヤ度を自分で記入させられた
(7年前の写真)
セルフチェックシートがいくつかあったのだが、中でも印象的だったのが「みる目肥えてる度」と「チヤホヤ度」のチェックシートだ。
どう言うことかと言うと、歳を重ねると、男性をみる目はどんどんどんどん肥えてしまう。一方、男性からチヤホヤされることは、歳を重ねると減っていく。「さて、あなたはいま、どれくらい目が肥えていて、どれくらいチヤホヤされていますか?」というのを自己申告されるシートなわけだ。爆
これは、この無料面談の中で一番「失礼かよwwww」と叫びたくなったシーンだった。
年齢のことを言われるというのに文句があるとかそういったことではなくて、「チヤホヤ」という言葉に対して疑問を持ってしまうからだ。ちょっと待てよ、と。
「若い女の子がチヤホヤされる」というのは、良い意味だけだろうか?
10代や20前半の女の子は確かに「わかいね」「かわいいね」と言われる機会は多いかもしれない。けどそれって、女性として魅力的といった点でイコールだろうか?
私はそうは思わない。
「わかいね」「かわいいね」の中には、「幼いね」「すぐに持ち帰れそうだね(←失礼w)」の意味が含まれていて軽視されていることだってあると、思う。女として30年以上生きてきたんだから、同じ言葉を言われてもいろんな意味が含まれていることはわかるし、そこに必ずしも敬意があるとも限らない。
(とか、書いてる自分もだいぶめんどくさいやつだなという自負はある)
まあ、こういったことを担当女性と話しているうちに、どんどん恋愛だの結婚だのってだるいなと思ってくるわけだ。完全なる逆走に拍車がかかる。
夢リストを書く
1年後、3年後、5年後どうなっていたいか。ということを書く紙を渡された。これも気が引けた…w
「ああ、彼氏つくったり、結婚したりって、決断しないといけないってこと?どっかできいたことあるし、みたことあるぞこのシート。」
と、心の中で呟く。
「これは、何書いたらいいですか?」と担当女性にきくと
「例えば来年彼氏がほしいとか?」と言うので
無難に、1年後は彼氏がいる、3年後は結婚してる、5年後は子供がいる、と書いた。
でもなんだろう、これと同じことを友達とお喋りしながら話すのには軽く話せるのに、赤の他人にこんなことをコミットしてるこの違和感。
耐えられんw
「やっぱり私こじらせてるのか?」と、また心の声がぼそぼそ言っている。
実際どうやってマッチングするのか
マッチングするまでの方法はいくつかあるらしい。
①担当女性がこの人どうですか?と振ってくるいわゆるお見合い
②マイページで希望条件にチェックをつけて、該当者を見つける
③顔重視の人は、支社へ出向いてその場のPCから②のように検索して顔も見る
④データマッチング(あらかじめ登録しておいた条件にマッチした同士の情報が定期的に送られてくる)
⑤イベント
こんな感じだ。
いわゆる普通のお見合いみたいな①の場合は10%もいないらしい。
②③④らへんが多いのだそうだ。
それも、このひとと会ってみたい!となった場合も、いきなりデートするわけでもなく、支社に集合して近所で30分くらいお茶してきてくださいと言われ、お茶して解散したのち、また会いたければセッティングしてもらえるといった流れだそうだ。
このシステムに関しては結構いいなとおもった。
合わないと思っている人と2時間も一緒に食事をするとかだったら、きっとご飯の味がしないだろうから。
クロージング〜担当女性の腕の見せ所〜
女性「お話きいてみてどうでしたか?」
(ちなみに入会金は11万で、プラス月額1万5千円くらいだ)
私「良いシステムだとは思うんですけど、今すぐって感じじゃなくていいかなって思いました」
女性「でも、結婚したいって思った時にすぐお相手がみつかるわけじゃないからね。今は、何が楽しいんですか?」
私「仕事したり、友達に会ったり…ですかね」
女性「あら、なら、弊社のサービスもそんな感じでいいのよ?お友達に会うみたいなかんじで、男性とお茶して楽しめばいいのよ。そうやっているうちに、良いな〜と思う人が現れればいいんだから」
と、うまく切り返したぜ!っていう空気が女性から漂ってはきたのだが、私もなかなか頭の回転は良い方なので
私「えっと、それでいうと、何が問題なのかと言うと、【誰に紹介されるか】が問題なわけじゃないんですよね。仕事場で出会おうと、お友達からの紹介だろうと、こちらの紹介であろうと、男性とお茶するということに変わりないのであれば、問題は【私の婚活に対する意欲が前向きじゃない】と言うことなんだと思います。なので、紹介元がどこであろうと、私の気持ちが前向きにならない限り意味がないので、それでいうと一定額をこちらに毎月お支払いするのがもったいないなといった印象です。」
ちなみに、自分で言うのもなんだが、私はかなり気を遣ってしゃべるほうなので、本当はオブラートに包んだまま帰りたかった。担当女性に申し訳ないなとも思うし。けど、はっきり断らないと、帰れないからはっきり言っただけ…w
そして、ハッとする。
あ、やっぱり私の本音ってこれか、と。
「前向きじゃない」
ひっくり返ったタロットカード
先日、スピってる先輩におすすめされたタロット占いにいったとき。
今の人生全体が見れるものをやった。
仕事、結婚、恋人、家の中の状態、家族、とか、いろいろ。
「結婚もできるし、候補も周りに何人かいるのよ。なんだけど、ねー。関さんの気持ちのカードがひっくりかえってるでしょ?結婚や相手にピンときてないのよね」
と、占い師に言われたのだ。
「そう!!そうなんです!!!!ピンときていません!!!」と、叫んだことを思い出した。
そうなのだ、ピンときていないのだ、まだ。
それが相手がいないからなのか、自分だけが原因なのかはわからないが。
結論、ピンときていないときは、今じゃない。
心の声が一番正しいはずだから。
結局カフェで読書が落ち着く
ちなみに、登録した個人情報は破棄を頼むと、それ以降お誘いの電話やメールも一切こないらしい。良心的で良い会社だと思った。
ぐったりして事務所を出た。
宮下パークへ向かった。
ホテルの4階にあるカフェへ行き、サンドイッチみたいなものとカフェラテを注文して、背もたれのある広い席に座った。
カバンから本を取り出した。
御先祖みたいな、瀬戸さんの本だ。
結局、こういう時間が幸せなのだ。
天気が良くて、日差しがキラキラしていて、穏やかな時間がながれていた。
まあ、いつかこんな時間を共有できる仏みたいな安らかな人に出会えたらいいけど。
やっぱり私の結婚は、時の流れに身を任せることにした。
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